クリスへの想い
[1]
ミーナ「はーい皆さん、今日は俸給の支給日ですよー」
隊員一人一人に支給袋が渡され、ゲルトの番になる
ミーナ「あら、今回も全てクリスの元に送るの?」
ゲルト「ああ、すべて頼む。衣食住すべて支給されてるのだから問題ない」
ミーナ「はいはい」
ミーナの表情が硬くなった。
その夜、ゲルトは自室のベットでいつものように股の疼きにうなされていた
ゲルト「うう…」
ゲルトも軍人である以前に一人の人間だ。だから雌の本能からは逃れられない
ましてや思春期で、雄を求める股間の「疼き」を鎮める事などできはしないのだ
ゲルトだって本当は他の隊員のようにバイブやローターを使いこの疼きから逃れたい。そうすれば毎晩うなされることもないだろう
しかし、ゲルトにはかけがえのない妹、クリスがいる。そのクリスにはまだまだ治療が必要だ
現場の病院は満杯で、治療順位はお金の多い人間からだと言われている。だから1ドルでも多く送金しなければならない
「早くクリスの元気な姿がみたい…」 これがゲルトの考えだった。
コンコン
ちょうどその時。ゲルトの部屋のドアがノックされた。
それから、ゲルトはミーナのなすがままになった
[2]
「誰だ?こんな遅くに」
「ミーナよ。入るわね。」
「ミーナ、どうした?」
「トュルーデ。あなただけよ。」
「何がだ?」
ミーナはそれとなく下の話題を振ろうとした
「あなただけなのよ。バイブやローターを買ってはいないのは」
「なっ、なぜそんなことを!?それに、わっ、わたしはそんなものはいらん!」
ゲルトはすぐさま否定した
「あらあら、軍の諜報部を舐めちゃだめよ。ウィッチーズ隊は強大な力と権限が与えられてるのよ。もちろんお金も。
だからこそ監視も必要なの。それに、『ネウロイに操られたウィッチ』が過去に存在した例も報告されてるわ。その場合、人間としての基本的な行動ができてないことが多いの。」
「人間としての基本的な行動だと?どういうことだ?」
ゲルトがだんだんと不安になっていく。
「例えば性欲もその一つよ。あなたぐらいの年頃なら他の隊員みたいにバイブやローターを買って欲求を解消するのが普通なの。言いたいことはわかるわね?」
「まさか、私もネウロイに操られてるだと?」
「率直に言えばそういうことね。上層部もあなたがそうではないかと疑ってるの」
「それで確かめに来たということか?」
「そうね、それでこれを持ってきたわ」
ミーナはポケットの中からバイブとローターを取り出した
「私がそのようなモノを買わないのはクリスの治療費に充てるためだぞ。私はネウロイに操られてるわけでは決してない!」
「あなたならそう言うと思ったわ。だからこそ確かめたいの。」
ミーナはそう言うとゲルトにキスした。
「…!」
ゲルトは初めての口づけをミーナに奪われ、言葉を失った。
「初めてのことだったの?だったら私が優しくしてあげるわ」
「た…頼む…」
[3]
ミーナはゲルトの左胸を揉み、右胸の乳首を赤ん坊のように吸う。
チュパ…チュパ…といやらしい音が深夜の部屋に響くと同時に、ゲルトの喘ぎ声も響いた
「きっ、気持ちいい…どうしてこんな…」
ゲルトが喘ぐようにして問う
「美緒との訓練よ~」
ミーナは恥じる様子もなく淡々と答えた
「おーい、ミーナ、ゲルト、はいるぞー」
その時、ちょうどよく坂本が二人の部屋にはいってきた。
「しょ、少佐…まで…」
ゲルトは驚いた。
「言ったでしょ、今まではあなたのこと疑ってたのよ。いや、『疑う必要があった』の」
今月もゲルトが俸給の全てをクリスの元に送ったら、ゲルトを徹底的に洗い出せとの命令が上層部からでていたのだ。
そのためにミーナが性欲の話題を振る必要があり、なおかつ頑固なゲルトを納得させるためにネウロイの話題も出す必要があった。
しかしネウロイ=ゲルトだった場合は、本当の姿がばれてしまったネウロイ=ゲルトがミーナと交戦状態になることも予想されたため、
念のため坂本もドアの外で待機していたのだ。ミーナにとっては、まさに『火中の栗を拾う』命がけの行動だったのだ。もちろんミーナは否定した。
長年の戦友がネウロイだったなんて、想像したくもなかった。しかし命令は命令だ。色々と矛盾点があるが、従うしかなかった。
そして、命令に従いゲルトへの疑いを晴らすことが、戦友、そして隊長としての役目だった。
[4]
「そろそろ十分だろ?ゲルトはネウロイなんかじゃない」
坂本が言った。
「いや、徹底的にとの命令よ。美緒、あなたも手伝って」
「うむ。じゃあそれを」
そう言うと坂本はミーナのローターを手にし、スイッチを入れゲルトの両胸の乳首に置いた。
ウーーーーーウーーーーーとローターの回転音が響く。ちなみにこれは扶桑製だ。こういうミクロの難しい技術を用いる技能製品は、扶桑産のものが世界で一番優れている
「ふわああ、ああああ」
「あーはっはっはっ。感度がいいなあ」
「そう?あなただっていつもこうじゃない」
まるでおもちゃで遊ぶかのように、二人はゲルトを弄んだ。
「トュルーデ、あなたのアソコ、ずいぶん湿ってるわよ?洪水みたい」
ミーナはゲルトの股間をジュルジュルといやらしい音をたてながら舐める
「ん…」
もはやゲルトは快楽に身をゆだね、返答もままならない。今までダムにたまっていた水=性欲が一気に放出されている瞬間である
「一応ローションももってきたが、必要ないみたいだなァ。ミーナ、バイブを入れるタイミングじゃないか?ゲルトも欲しがってるみたいだしなあ。なあゲルト?」
「…入れてくれ、、、ミーナ…」
いつものゲルトとは正反対のか弱い声で応答した
「入れるわよ」
ミーナはまずはスイッチをいれずにゲルトのマンコにいれた
「うわおおお、はあああああ」
ゲルトは獣のような声をだした。
[5]
その夜から早朝までゲルトは何十回も《撃墜されていた》。
数時間の仮眠の後、ゲルトはシャワーを浴びてから朝食をとった。
朝食後、食器を片づける間にゲルトはミーナに話しかける
「ミーナ、その、言いにくいことなんだが。。。」
「なぁに、トュルーデ」
「昨日の俸給の一部を返してくれないか?だめなら来月分のを一部、前借りしてもらってきてくれ」
ゲルトは恥ずかしさを乗り越えてこう言った
「わかったわ。経理にそう伝えておくわ。」
「スマン。頼む」
ゲルトが食堂から部屋に戻ると、部屋の前になにかがあった
それは、色々なローターやバイブであった
ゲルトはそれを見て唖然としていると、ハルトマンがやってきてこう言った
「昨日のトュルーデ、声すごかったねー。全員が起きちゃってたみたいだよ。
サーニャは夜間哨戒だったけどね。で、そっちのほうに目覚めたかと思ってさ、
隊員のみんなからのプレゼントだって。さっきのミーナとの会話で、みんな笑い
をこらえるのに必死だったんだから。サーニャはキョトンとしてたけどね。
あっ、そういやサーニャの分はエイラがもってたから、全員分揃ってるってさ。
それぞれにそれぞれの良さがあるから、一通り試してみたら?ちなみにあたしは扶桑のが一番だけどねーw」
「なっ、何を言うかー!」
ゲルトが怒ったのを見て、ハルトマンは逃げ出した。
恥ずかしさで赤面せずにはいられなかったのだ
(こんなことになるなら、わざわざ忙しいミーナに手間をかかせてまでお金をおろす必要はなかったじゃないか!
それに、隊長と少佐とのことがみんなにばれてたなんて!あの時は夢中で気付かなかった…私としたことが、一生の不覚…)
「みんなもあなたと同じように、クリスちゃんを心配してるのよ。私たちは家族だもの。やっぱり、お金おろさないでしょ?」
再びミーナが現れた。
「そうしてくれ。ありがとう、みんな」
ゲルトはミーナを抱き、嬉し泣きをした。 (終)