無題
『美緒っ!』
そういい、美緒と呼ばれた少女がエレベーターを待っている所に走ってきたのは、ウィッチーズ隊長のミーナだった。
先ほどペリーヌと宮藤から連絡が入り、ネウロイ発見との事。
だが、宮藤は、それを聞かず一人向かったとの事。
それを援護しに向かおうのしていた美緒だった。
『……』
ミーナは何か言いたげな目をして美緒を見つめてきた。
『…行くのね』
「…あぁ」
『ダメよ!この間だってあなたのシールドは機能していなかった!あなたの能力は薄くなっているのよ!』
「…ふっそんな事、自分が一番わかっている。私も、もう二十歳だからな」
そういい、寂しそうな表情を浮かべ美緒は、エレベーターの扉に背中を預けもたれかかった。
『…やっぱり、宮藤さん?』
「あいつには、まだ教えてやらないといけない事がある」
『宮藤さんなら!…宮藤さんならいずれ立派にウィッチーズを背負って立つわ!だから…だから!』
そう叫ぶとミーナは、拳をギュッと握りしめ俯いてしまった。
そういい、寂しそうな表情を浮かべ美緒は、エレベーターの扉に背中を預けもたれかかった。
『…やっぱり、宮藤さん?』
「あいつには、まだ教えてやらないといけない事がある」
『宮藤さんなら!…宮藤さんならいずれ立派にウィッチーズを背負って立つわ!だから…だから!』
そう叫ぶとミーナは、拳をギュッと握りしめ俯いてしまった。
「ミーナ、心配するな」
──スッ
美緒は、俯いているミーナの頬を撫で顔を持ち上げた。
『っ…行かないで…美緒』
そういうとミーナは、涙を流した。
「…ミーナ、泣くな」
美緒は、指で優しく涙を拭ってやった。
──ギュッ
そして、ミーナを力強く抱き寄せた。
『み…美緒?』
ミーナは、驚いて目を丸くした。
「ミーナ…信じてくれ、私は、必ず帰ってくる。」
美緒は、抱き締めたまま耳元で囁いた。
『っ…ふ、でも美『んっ』』
何かいいたげだったがそれを唇で塞いだ。
『っ…ふっ…ん』
ミーナは、美緒の服にしがみつき口付けに酔いしれた。
それは、けっして深い物ではなかった。
だが、美緒の思いがひしひしと伝わってきた。
『ふぁ…ん』
「はぁ…」
お互いに、唇を離して見つめ合い…微笑んだ。
「ミーナ…私を信じてくれるか?」
『…えぇ、わかったわ』
そうしてまた、短く口付けを交わしてして美緒は、ネウロイの元へ飛び立った。
──美緒 信じているわよ
END