繋いだぬくもり


「おーいルッキーニ、お昼に行こう」
「むにゃ、シャーリー今降りる」
木の上で寝こけていたルッキーニに声をかけると寝ぼけた声が降ってくる。

「今日のお昼は何かなー?」
「何かなー?」
並んで食堂に向かう
パタパタと軽快な足音をさせて宮藤とリーネが手を繋いで走っていく
「仲いいなあの二人はー」
「だねー、あっエイラたちだ」
宮藤達に続くようにエイラとサーニャが食堂に歩いていく、
サーニャは普通だが、エイラが何やら挙動不審だ・・・
サーニャの手を握ろうと手を伸ばすが触れる寸前で距離をとっている。
全く何をしてんだか・・・典型的な恋愛チキンだな。
あっ、サーニャから手を握った、いや握るというより添えた感じだ。
あー、エイラ顔真っ赤だよ、しっかりしろよなー。

クイクイ
「んっ?」
服の袖が引っぱられた
「何?ルッキーニ?」
「えっと、あのねシャーリー」
顔を赤くして落ち着きがない、どうしたんだ?
「手、繋いでいい?」
なっ、何?手を繋ぐなんて今更なのに、そんな可愛くお願いして・・・
「い、いいよ」
「え、えへへ、ありがと///」
キュと暖かいルッキーニの手があたしの手を握ってきた、
いつもギュと抱きしめたり、キスしたりしてるのに手を繋ぐだけでドキドキしている。
「えっと、じゃあ食堂行こうか?」
「うん」
ドキドキしているのが繋いだ手から伝わるんじゃないかと思いながらも
できるだけゆっくり歩いていった。


エイラーニャサイド:0112

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