無題
だって、あなたが私の名前を呼んだから。
お風呂から上がって、自分の部屋に戻ろうと廊下を歩いていたら。
トゥルーデの部屋のドアが、少しだけ開いているのに気付いた。
あれ?トゥルーデ、さっき見た時は少佐や宮藤と一緒に食堂にいたのに。
あのトゥルーデがドアをちゃんと閉めないで部屋を出るなんて、あり得ないしなぁ。
私は、そっと中を覗いてみた。
トゥルーデはベッドに寝ていた。窓の方を向いて横になっている。
もしかして食べ過ぎで動けなくなっちゃったとか?
込み上げる笑いを我慢して、ドアを離れようとすると…
「…エーリカ…」
ちょっとギクッとした。覗き見してたのバレたのかな?
またそーっと覗いてみたら、トゥルーデはまだ向こうを向いていた。
空耳…?
そう思っていた矢先に、
「エーリカ…」
また、呼ばれた。
でも私には…気付いてないみたいだな。
首を傾げトゥルーデの背中をよーく見てみると…
「ん…エーリカッ…」
微かに、ぴくっと揺れた。
よくよく見れば、トゥルーデはズボンを膝あたりまで下ろしていて、お尻が丸見えだ。
その白い太ももの間に…同じく白い指が、もぞもぞと動いているのが見えた。
「ぁ、…エーリカぁ…」
トゥルーデ、もしかして。
「あっ、…ん、…」
「……」
音を立てないようにドアを開け、中に入る。
トゥルーデに近付けば近付くほど、何やら色っぽい吐息と小さな水音がはっきりと聞こえてくる。
もう、トゥルーデってば。
「トゥルーデッ♪」
「っは……!!え、エーリカ!?」
私が声をかけると、トゥルーデは飛び起きものすごく慌てた様子でこっちを見た。
普段のお堅いトゥルーデからは想像できないような、焦りまくってる顔。
何より、真っ赤に染まったほっぺがすごく可愛い。
「い、いつから…」
「ついさっき。ねえ、何してたの?」
「…っ…」
にっこり笑って尋ねると、トゥルーデは目線をさ迷わせた。
「私の名前呼んで、何してたの?」
「…別に、何も…」
「じゃあ、この手はなにかなー?」
トゥルーデの右の手をくいっと引っ張る。
人差し指と中指が、いやらしく濡れて光っていた。
「トゥルーデってば、意外にえっちなんだね」
「なっ…!何を、そんなっ…破廉恥な事を言うな!」
「ハレンチなのはどっち?私を想像して一人でしてたくせに」
「う…」
上着の裾を引っ張って、濡れた局部を隠す姿もまた可愛い。
「そんなに欲求不満だったの?」
「ち…違うっ…」
確かにここ最近、一緒に夜を過ごしてない。
私だって我慢してるのに、トゥルーデが自分を慰めるくらい切羽詰まってるなんてね。
「言ってくれればいいのに」
トゥルーデがまた抗議の声を上げようとする前に、ベッドに押し倒してその口を唇で塞ぐ。
ふわ、トゥルーデの口の中あつい。
口内を犯しながら、トゥルーデの上着を脱がせる。
私の肩を押さえていた腕が、くたりとベッドに落ちた。
今日のトゥルーデは素直。可愛い。
「…は、ぅ…」
ずらしたスポーツブラが胸の突起をかすめただけで、トゥルーデは声を漏らした。
どうしよう。私も興奮しちゃうじゃないか。
「トゥルーデ、やらしい」
囁きながら胸に触れる。
そこそこおっきくて、真っ白で、形も綺麗。
何よりふわふわなのに弾力性があって、触り心地抜群。
こんなの戦いには必要ない、なんて本人は言ってたけど、トゥルーデの胸は私が触るためにあるんだよ。
「や…ぁっ、エーリカぁ…」
緩急をつけて揉んでいると、トゥルーデは私の脚をきゅっと太ももで挟んだ。
うわ、おねだり?珍しい~。
「触ってほしいの?」
「ぅ……」
「ね、ちゃんと言って」
「……って…」
「聞こえない」
「…触ってくれ、エーリカ…」
恥ずかしそうに、消え入りそうな声でそう告げたトゥルーデ。
あまりに可愛くて、胸がきゅんってした。
脱げかけているトゥルーデのズボンを脚から抜き取って、脚の間に体を割り込ませた。
いつもだったらちょっとずつ脱がせて、恥ずかしがるトゥルーデを楽しむんだけど、もう限界、って目が訴えてくるから。
普段はみんなの前でだって平気で脱いじゃうのに、こういう時はウブなんだよね。
「エーリカ…」
「すごい…トゥルーデのここ、びしょびしょだよ」
「…そんな、見るなぁ…!」
局部に顔を近付けると、トゥルーデは両手で顔を覆って掠れた声を上げた。
「嬉しいくせに。嘘つきにはおしおきだね」
ぐいっと脚を広げさせると、そこからとろっと蜜が溢れた。
ほんと、今日のトゥルーデはずいぶんといやらしいなぁ。
「ひゃうっ!」
ぺろ、と蜜を舐めただけで、トゥルーデはびくっと腰を跳ねさせた。
そのまま中心には触れずに、長くて綺麗な脚を擦りながら入り口の周りを丁寧に舐める。
「ぁ…あ、…うぅ…」
焦れったいらしく、細い腰を僅かにくねらせるトゥルーデ。
可愛いけど、まだ許してあげないもんね。
「っ、エーリカ…」
「……」
「エーリカぁ…!」
「……」
トゥルーデが私の名前を呼んでる。
私しか知らない、甘くて蕩けそうな声で。
「エーリカ、頼む…からぁ…」
「……」
「ちゃんと、触って…おかしくなりそうだ…」
「……」
「エーリカぁ…ぅ、うっ…」
ついにトゥルーデは泣き出しちゃった。
そろそろ許してあげようか。
「トゥルーデ」
「んっ…エーリカ…」
目尻にたまった涙を舐め、頬にそっと口付ける。
いつもキリッとしてるトゥルーデが、子供みたいにふにゃっと微笑んだ。
「可愛い、トゥルーデ。大好きだよ」
私もにっこり笑顔を返してから、充分すぎるくらい濡れそぼったトゥルーデのあそこに触れた。
「ぅあっ…」
「ぬるぬるだね」
まるで飲み込まれるみたいに、私の指はトゥルーデの中に収まった。
中はぐちゃぐちゃで、あったかい。今日はいつもよりひくひくしてるかも。
「…ぁ、…ッんん…!」
「トゥルーデ、声我慢しちゃダメだよ」
唇を噛もうとしたトゥルーデにそう言うと、また意地悪されると思ったのかトゥルーデは素直にそっと口を開いた。
「あぁっ、ふ…あ、ァ…」
「えへへー、トゥルーデいやらしい」
ぐちぐちと指を動かすたびに、中から蜜が溢れてくる。
この音にも、トゥルーデは恥ずかしくて感じちゃうみたい。自分のなのに。
「あっ、エーリカッ、もう…!」
「うん、いいよ」
「ひゃ…ぁ、ああぁんっ…!」
敏感な突起をきゅっと摘んであげると、トゥルーデはびくんと背中を反らせて達した。
「トゥルーデ、大好き」
「は…ぁ、私…もだ…」
荒い呼吸の合間にそう言うと、トゥルーデは目を閉じた。寝ちゃったみたい。
ちゅっと軽く口付けてから、部屋のドアを開けた。
…寝る支度が終わったら、隣に潜り込んじゃお。
とか考えていたら、廊下で少佐と宮藤の声がした。
「坂本さん…なんだか目が冴えちゃって、眠くないんですけど…」
「はっはっは、宮藤にすっぽん鍋はキツかったか。よし、訓練だ。体を動かせばいずれ眠くなる!」
「えぇっ!こんな夜にですかぁ~」
……
まさかトゥルーデ、一緒にすっぽん鍋食べちゃったんじゃ…
精力ついちゃった…というより、やらしくなっちゃってたけど。
積極的なトゥルーデも良かったし、たまーに食べさせちゃおっと。
「ん……エー…リカ…」
ああ、トゥルーデが呼んでる。
よし、今夜はこのまま一緒に寝ちゃうか。
夢の中でもいっぱい、私を呼んでね。