Lolita Suspicion
ある日、エーリカがいきなりこんな事を言い出した。
「シャーリーってさ、ロリコンだよね」
「……なにいきなり失礼な事言ってんだよ。それにロリコンなのはあの堅物だろ」
「いや、だってさ、ミヤフジを見る度『あいつって可愛いよな』とか言うじゃん」
「いやそれは坂本少佐だって『あいつは可愛いなあ』とか言うだろ」
「違うね。違うよ。シャーリーの『可愛い』には特別な感情が混在してるね」
「例えば?」
「例えば、『ミヤフジを○○○したり××したりしたい』とかそんな感じ?」
「バカ言うなよ。さっきも言ったけど、そんな事考えてんのはあの堅物だけだろ」
「それにだよ、シャーリー。シャーリーがロリコンという決定的な証拠があるじゃないか!」
「…なに?」
「ルッキーニと付き合ってるじゃないか!」
「…!バッ、バカ、ルッキーニとはただの友達だよ!//////」
「え、でも私昨日、シャーリーがルッキーニとキスしてるとこ見たよ」
「そ、そんなわけ無いだろ(うっ…ウソだろ…!?おかしいな…ちゃんと誰もいないの確認したのに…)!」
(あれれ、適当に言ったのに、なんか図星っぽい?)
「か、仮に私がルッキーニと付き合っているとしても、私がロリコンである証拠にはならないだろ。恋人ってのはそんなもんじゃないし」
「そうかな。そっから入る愛もあると思うけど。…実際私もそうだし(ボソッ)」
「ん?なんか言ったか?」
「いや、別に」
「とにかく、私はロリコンじゃないから。あと、ルッキーニとは恋人同士でも無い」
「へいへい」
と、そこにルッキーニがやって来た。
「シャーリー!」
「おー、ルッキーニ!何の用?」
「この前借りた本、返しに来たよー」
「んなもん勝手に私の部屋の机に置いときゃいいのに」
「だ、だって、シャーリーの顔が見たかったから…//////」
「ル、ルッキーニ…お前…//////」
私達の間に、甘ったるい空気が漂う。
…はっ…!?後ろから凄い視線を感じる…!
「ふ~ん、やっぱ二人はそういう関係だったんだ~♪」
「ち、違う!コレは…!」
「あー、大丈夫、大丈夫!誰にも話さないから!」
「…?」
「違ぁぁぁぁぁう!!!」
…その数時間後、私がルッキーニと付き合っている&私がロリコンだと言う事が、隊全体に知れ渡っていた(っていうかロリコンじゃないって)…。
END