キズナ


ガリア地方のネウロイ殲滅に成功し、501統合戦闘航空団は正式に解散が決定した。私ペリーヌ・クロステルマンはミーナ中佐の部屋に出頭していた。

「第一次ガリア調査支援大隊・・・ですか?」
「ええ、ネウロイから奪還されたガリア地方の現状調査のためにガリア亡命政府とブリタニアの部隊で構成されたいわば、先遣隊ね。その大隊にリーネさんと行ってもらう事になりました。」
「はい・・・」
「難しい任務かもしれないけど・・・今まで以上の活動を期待していますねペリーヌさん」
「・・・・了解しました・・・・」

「何か悩んでいるのかしら・・・・」

ペリーヌの浮かない顔を見たミーナは考えをめぐらせていた

「やっぱり美緒に頼んだほうがいいのかしら」

ミーナは美緒の部屋へ向かった。

「美緒?ちょっといいかし――――」

そこにはベッドになだれ込んでいる宮藤さんと美緒・・・・


「あ、・・・・」
「違うんですミーナ中佐!これは・・・・」
「そ、そうなんだミーナこれはたまたま宮藤とせっ・・・接触して・・・」
「お邪魔しました・・・・・」
「わーっ!!!!!!!!待て!待ってくれミーナ!」



(アイキャッチ)



「まあ誤解が解けて何よりだ。でペリーヌか・・・・どうしたものか・・・」
「気に病んでいる事でもあるのかしら?」
「まあそれを聞き出してみるさ」
「あ、そうそう・・・・・今日の夜・・・・わかってるわよね?」
「あ、ああ・・・・・了解した・・・・」

この後のミーナと少佐の熱いペーゼに関してはまた次に筆が乗れば・・・・(by作者)

部屋を出た私はどうも複雑だった。


「おいペリーヌ!」
「あ・・・坂本少佐・・・・」
「聞いたぞ!良かったじゃないか!一番乗りでガリアに戻れるぞ!」
「はい・・・ですが・・・・」

私は少佐と離れ離れになりたくない。どうせならこのままネウロイが・・・・

「少佐は扶桑でどうされるのですか?」
「そうだな・・・・退役して嫁入り修行・・・・」

「ええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」

「どっ・・・どうしたペリーヌ?」
「いっ・・・・いえなんでもありません!」
「といきたいところだが扶桑からの迎え待ちだな・・・・お前の出向先の調査船団の件もあるし・・・それに・・・・上が横須賀で教官やれって五月蝿くてな・・・・」

「そうですか・・・・・」

私はこの人に思いをぶつけてみようと思った。






「少佐!」

なんで抱きついてしまうんだろう!ああ・・・・馬鹿な私・・・

「どうした。ペリーヌ?そんなにいきなり・・・」
「私・・・少佐と離れ離れになるのが・・・怖くて・・・・」

少佐はそれを聞くと何も言わずただ受け止めてくれた・・・・

「そうだ。いい物をやろう」

少佐はポケットから何かの袋を取り出した。

「これは?」
「百日草の種だジニアと言えばわかるか?」
「これを・・・・どうして?」
「これはかげがえのない友への餞別だ。ガリアに着いたら植えたらいい」
「は、はあ・・・・」

私は面食らった顔をしていた

「何だそんな顔して、まさか知らないのか?」




「百日草の花言葉は絆、そして別れた友を思うだ・・・・・・」








私ははっとした。
いつも宮藤さんばかり見てたんじゃない。
少佐は私のことをしっかり見ててくれたんだって・・・・

「あ、ありがとうございます・・わたし・・・501のこと・・・絶対忘れません」

私は泣きじゃくりながら坂本さんに甘えていた・・・・


その数日後・・・・
私はブリタニア軍最新鋭航空母艦インプラカブルの甲板上にいた。

「ペリーヌさんって最近すっごく明るいですよね」
「リーネさん・・・そんなことありませんわよ?」
「坂本少佐のおかげですか?」
「んな・・・・・!」
「だって食堂であんなことしてたんですから~」
「おだまりなさい!リーネさん!!!」
「皆にすごく見られてましたよ?」
「お黙りなさいったら!」


坂本少佐・・・・・

私達は離れてもずっと一緒ですわよね?


私はリーネさんを追いかけながらそう思っていた


おしまい


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