Become Complicated Love


コンコン

夜、私の部屋のドアがノックされる。

「誰だ?」
「坂本少佐…」
「ルッキーニか。なんだ」
「…一緒に寝たい」
「お前にはシャーリーがいるだろう」
「…だってシャーリー寝相が悪いもん」
「…まったく仕方ないな…ほら、入って来い」

すると、ガチャッとドアを勢い良く開ける音がした。

「坂本少佐!」
「こらこら、いきなり抱きつくな」

皆には内緒にはしているが、実は私達は恋人として付き合っている。

そのきっかけというのが、あの例の海での出来事。
(事故とは言え)シャーリーのストライカーユニットを壊した事で、ルッキーニはあの後、ミーナにこってり絞られた。

そのルッキーニを私が慰めた…そこから私達の関係は始まった、という経歴がある。

…しかし、この関係を公に出来ないのは、もう一つ理由がある。

私にはミーナ、ルッキーニにはシャーリーという恋人がいる事。
許されない事だとは百も承知だが、私達はいつの間にか惹かれ合っていた。


「少佐~♪うにゃ~♪」
「こらこら、あまりすり寄るな?」
「だって、少佐が好きなんだも~ん」
「ハハ、私もルッキーニが好きだぞ。…本当に可愛いな、ルッキーニは」

そう言うと、私はルッキーニに優しくキスをした。

「坂本少佐…///」
「ルッキーニ…」

私はルッキーニを押し倒す。

年端もいかぬ少女を押し倒すというのは、筆舌に尽くしがたい背徳感がある。
きっとシャーリーもこんな想いをしているのだろう。

「可愛いぞ…ルッキーニ…」
「坂本少佐…」

私はルッキーニの首筋に口付ける。
何度も、何度も。
その度に、ルッキーニが身を捩る。

「もっと…少佐…」
「…ルッキーニは本当にエッチだな」
「それ、シャーリーにも良く言われる」
「フフ、そうか…なら…」

私はルッキーニの服を脱がす。

「もっと…しようか…ルッキーニ…」
「うにゃ…//////…少佐…//////」

私達の夜はまだまだ続く。
長い、長い夜が。


―――――――――――――――――――
《その頃、坂本少佐の部屋の前

「なっ、なんで…だよ…ルッキーニ…」

シャーリーが真っ青な顔をしながら、立ちすくんでいた。

「あっ、あたしがなんかしたか…!?…なんで…坂本少佐と…っ!?」

シャーリーの目には涙が溜まっている。

「ん?何をしているんだ、リベリアン」
「…堅物…」

すると、シャーリーはバルクホルンに抱き付いて来て…

「なっ、なんだ…っ!//////」
「なあ、ちょっとお願いがあるんだ…」
「…っ//////」
「…今日だけでいいから…一緒に寝てくれないか…?」
「なっ、なんでそうなる」
「…お願いだ…今日だけ…今日だけで良いんだ…」
「(泣いている…?)……分かった。今日だけ…だからな…」
「ありがとう……」
「ほら…手を握ってやろうか?」
「ごめん…」

こうしてウィッチーズ内の恋愛事情は更にこじれて行く…

END


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