はじめてのおつかい


ミーナ「リネット・ビショップ軍曹あなたに最重要任務を与えます」
リーネ『はっ、はい!』

~作戦室~
「と言うのは冗談でね、リーネさんと宮藤さんは明日非番だったわよね」
「それでね、宮藤さんをお買い物に連れ出して欲しいの」
「ほら宮藤さんもお年頃でしょ?あの娘、制服以外持ってないみたいだし」
『あっそういえば私も芳佳ちゃんの私服見た事ありませんね』
「そう、でねお母さんとしては、あの娘にもおしゃれして欲しいな~と思って」
(お母さん?)
「こういうのは本来美緒がやっておいてあげるべきなんだけど」
「ほら…うちのお父さん、こういうの鈍感だから」
(お父さん?)
『確かに少佐ってこういう事に無関心というか…あっすいません』
「うふふいいのよ」
「それから、はいこれは私から二人へのお小遣い、他の娘には内緒だからね」
「お願いできるかしら?」
『リネット・ビショップ、この任務、命に代えても遂行致します!』

~天国~
もーどーしよ~デートだよデート
これってデートだよ、しかも親公認!
うちの娘をよろしく頼むなんて言われたら頑張るしかないよね
…娘をよろしく頼む?
これってもしかして娘の嫁になってくれって事?
なになに?なにこれ、結婚だよ!結婚!
もーどうせならこのまま新婚旅行いっちゃおーか
いっちゃう?
えーどーしょ~いっちゃおっか~!
きゃ~なんて言われちゃうんだよきっと

「ね~これ可愛いよ、?、リーネちゃん?」
『え~?そんな~芳佳ちゃんの方がかわいいよ~』
「リーネちゃん?」
いけない今私天国にいた私天国いってた
あれ天使がこっちみてるよ~やっぱり天国じゃ~ん
違う違う天使じゃなくて芳佳ちゃんだ
ん?芳佳ちゃんは私の天使なんだからやっぱりこの世の天国?
そうだよね、そーゆー事じゃなくて、今からプロポーズされるんだよきっと
『うんわかってるよ芳佳ちゃんの気持ち!だから早く言って!』
「だからね、この服可愛いかなって」
『私もずっと前から…服?』
「うん…服…」

~ブティック~
そーだった私達お洋服買いに来てたんだった、で何を選らんだのかなって…
オーバーオール?
それ大工さんが着る服だよ男の子向けの服だようっかりさんだよ
あ~も~可愛いな~わざとでしょ…ん…これはこれで…すごく似合いそう
『素敵だよ芳佳ちゃん!早速着てみようよ』
「えへへそうかな、でも着てみるって?着てみること出来るの」
『行こう試着室、ほらここだよ』
うんうん私も着替え手伝ってあげ…え?一人で出来るって?リーネがっかり

~試着室~
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまた一段と
どれどれ~ぶぶっ鼻血でちゃいそうスク水まる見えだよ芳佳ちゃん…スク水?
『だめだよ芳佳ちゃん!ちゃんとブラジャー着けなくちゃ!』
「え~でも私そんなの持ってないし、必要ないよ~」
『だめ!お洋服の時はブラ着ける、これは国の決まりなの!法律なの!』
『待っててね芳佳ちゃん、今選んで持ってくるから』
どうするどうする芳佳ちゃんの初ブラだよ初ブラ
やっぱり私とお揃い…は無理だよねサイズ的に、残念
バカバカ私のおっぱいのバカ!だからあんたなんか嫌いなのよ
でも芳佳ちゃんに合うサイズ?あるかしら…
キャミソールやタンクトップなんかじゃだめよ、ちゃんとしたブラを
ハーフトップ…しかたないわ、これで妥協しましょう
ホックかけれなくてもじもじしちゃう芳佳ちゃんは今後の楽しみね
『ほら芳佳ちゃんにぴったりお似合いのだよ、着け方わかる?』
うんうん、なんとなくわか…るの?一人で出来…るの?リーネがっかり

~試着室・その2~
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまたまた一段と
「ね~リーネちゃん変じゃないかな?私こうゆうの初めてだから不安で…」
『変じゃない全然変じゃないよ!』まだ見てないけど
どれどれ確認しちゃいま~す~って何これ?許せない!犯罪よ犯罪!
も~芳佳ちゃんったら誘惑罪で逮捕しちゃうぞっ!
だから罰としてこんなのも用意しちゃいました~
じゃ~ん、ボヘミアンチュニックぅ~!
ちなみに執行猶予はありませ~ん
『オーバーオールは脱いでこれに着替えてみて、もちろんブラは着けたままだよ』
着替…えは一人で出来るんだよね…リーネがっかり

~試着室・その3~
あっ芳佳ちゃんがカーテンから顔出した恥ずかしそうな顔がまたまたより一段と
どれどれ~…も~だめ、何かふわふわしてるし食べちゃいたい
っていうよりもうお腹いっぱい、他に何もいらない
芳佳ちゃんさえいればバターなしでもトースト三枚ペロリだょ
「これ素敵だね、それに割烹着みたいだからすごくしっくりくるよ~」
でしょでしょお料理してる時の芳佳ちゃんってすごく素敵だもん
「連れて来て貰ってよかったぁ~ありがとうリーネちゃん!」
『そんな、お礼言いたいのは私の方だよ芳佳ちゃん』
ごちそうさまでしたって
『ねえ芳佳ちゃん折角だし今日はその格好で過ごさない?』
「いいのかな~、うん、そうだよね、そうするね」
『すいませ~んお会計お願いしま~す』

~公園~
結局私もお揃いのチュニック買っちゃった、お揃いだよ~ペアルックだよ~
三つ編みほどいてソバージュウェーブがちょっと大人な雰囲気?
なんだか今日の私すこし大胆!
それに公園でお散歩!しかも芳佳ちゃんから誘ってくれるなんて
なんだか今日の芳佳ちゃんすごく大胆!
これって…もしかして?ひょっとすると…もう私達恋人同士って事だよね!
あ~なんだかぽかぽかあたたか~い、体の奥がじんじんするの~
お日様ありがとう!リーネはここにいます、毎日頑張って生きています
そしてこれからは大好きな芳佳ちゃんと共に歩んでいきます
あーどうしよーこの勢いで手…繋いじゃおっかな
『ねえ芳佳ちゃん!…あれ?いない…芳佳ちゃんどこ?』

「リーネちゃんこっちこっち~」
「お~リーネ~」「なんだリーネも一緒か」
『あっシャーリーさん、バルクホルンさんこんにちわ』
げっなんでおまえらここにいんのよタイミングちょー最悪だっつーの
「今ね偶然見かけたの、なんかね今日テニスの試合だったんだって」
「おうよ私らここらじゃ、ちっとは名の知れたダブルスのペアなんだぜ」
「そんな事ないぞ、全然そんな事ないんだからな宮藤!」
「はぁ」
嘘つくな!つーか私の芳佳ちゃんに気安く話かけないで嫌がってるでしょ!
私はこの二人が大嫌い
シスコン変態女は芳佳ちゃんとこんな何気ない会話をしている今も
頭の中は気持ち悪い妄想で溢れてかえっているはずだわ
おっぱいに栄養吸われた脳無し女はそのおっぱいで私の芳佳ちゃんを誘惑する
おっぱいなんかで芳佳ちゃんの気を引こうなんて信じらんない
だけど私は違うもん!私の芳佳ちゃんへの想いはもっと純粋!
私はこの二人みたいに変な妄想したり、おっぱいで誘惑したりしないもの

~テニスコート~
『ところで試合の結果どうだったんですか?もしかして優勝ですか!』
「それがな~」「聞かないでくれ」
「はあ」
聞かなくてもそのデカイたん瘤とラケット模様の顔面見りゃわかるわよ
どうせ途中で仲間割れしたんでしょ、バカがやりそうな事だわ
『え~?お二人とも息合ってそうなのに~ペアルックもすごくお似合いですし』
「おっ!おまえもそう思うか!なかなかなもんだろ?」
「違うぞ宮藤これは単なるユニフォームだからな」
「はぁ」
ちがうでしょーそこは私と芳佳ちゃんのペアルックに気付くとこでしょ!
「ん!宮藤その格好…ニヤリ」
気付いた!よく気付いた!偉いわ脳無し女
「宮藤ぃ~…ばぁ~ん!スカート捲りだぁ~そりゃあっ!」
ぶぶぅ~偉くねーよ脳無し女!あんたは何でそんな簡単にセクハラできんのよ
私なんてずっと我慢してんのよ、その空っぽの頭で考えてみなさいよ
芳佳ちゃんを目の前にして手ぇ出せないのよ地獄よ地獄この世の生き地獄よ
ハッ!こんな事考えてる場合じゃないわよ
芳佳ちゃんのパンチラ拝めるチャンスだわ、脳無し女あんたやっぱり偉いわ

「宮…」「藤!」『!!』「?」
「なんでパンツ履いてないんだ??」
「えっ?…えー!スカートの下にもパンツ履くんですか!?」
「普通…はね…」
そうだった!芳佳ちゃんスク水だったから下も一緒に脱いじゃったんだ…
「え~!これが国の決まりじゃないんですか?法律じゃないんですか?」
「そんな法律…ない!」
うん、それは私も言ってないよ芳佳ちゃん…
「ひどいよリーネちゃん!嘘つき!リーネちゃんなんて大嫌い!」
…ドサッ
「おいリーネ!大丈夫か?リーネが気を失って倒れた、おまえらも手伝っ…」
「宮藤!私のパンツを貸してやろう!」
「ひぃ~いいです!バルクホルンさん!結構です!」「今日こそは遠慮させんぞ!安心しろこのアンスコは重ね履きパンツだ!」
「遠慮します!安心しません!リーネちゃん救けて!」
「いやだからさ…そのリーネはおまえのせいで倒れてるんだって」

~作戦室~
リーネさん今頃大丈夫かしら
うまくやってるといいんだけど
まあ大丈夫よね、さあ次の娘は…来たようね

「エイラ・イルマタル・ユーティライネン小尉あなたに最重要任務を与えます」
『ハッ、ハイ!』
~おしまい~


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