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「…っ…!!…あっ、ごっ、ごめんっ…ルッキーニッ…!!////////////」
「シャーリー…//////」
「すぐ退くからっ…」

あたしがルッキーニから退こうとすると、ルッキーニはあたしの頭を掴んで、自分の顔にあたしの顔を近付けた。

「ルッキーニ…ッ…//////」
「…シャーリー…あの写真撮った時の事、覚えてる?」

あの写真?
ああ、この前宮藤から貰った写真の事か。

「ああ、覚えてる」
「あの時から、あたしずっとシャーリーがあたしの事好きだったって事分かってたんだ」
「…じゃあ、その場で早く言えよ」
「あたしは受け身だから。
シャーリーから好きだって聞きたかったんだ」
「…意地悪だな。あたしの気持ちを知っていて、あたしを振り回したって事か?」
「そうなるかな♪」

…まったくルッキーニは本当に意地悪だ。
あたしはとんでもない小悪魔を好きになったみたいだ。

「…写真返せよ」
「イヤ」
「どうしてだよ」
「…だって」

そう言うと、ルッキーニはあたしの顔をじっと見て、呟いた。

「もう必要無いじゃん」

…あたし達はキスをした。
さっきの様な軽いキスじゃなくて、互いの想いを確かめ合う様な熱いキス。

今までの想いを込めて、あたし達はお互いを求め合う。

長い様で、短いキスは息の限界で終わりを迎えた。

あたし達の間には、銀色の橋がかかる。

「…それでもその写真は、あたしには大事ものなんだ」
「あたしがここにいるのに?」
「そ。ルッキーニのいろんな表情をあたしの中にブックマークしたいから」
「変なの」

あたしは繋いでいたルッキーニの手を更にギュッと強く握って。

「ルッキーニはあたしのすべて。
だから、ルッキーニのどんな表情もすべてあたしのモノなんだ」
「じゃあ、シャーリーはあたしのすべてで、シャーリーのどんな表情もあたしのモノだね」

あたしは軽く笑って。

「フフッ、そう言う事だな」

あたし達は起き上がって、互いに向き合う。

「あ、そういえばルッキーニ、お前から好きって聞いてないよ」
「さっきから何度も言ってるじゃん」
「…本当の気持ちを込めて言ってくれよ。…冗談じゃなくて…あたしへの想いを…込めて…さ」

ルッキーニはその綺麗な瞳であたしを見つめながら。

「……好き…だよ…シャーリー…!
大好きっ!愛してる!」
「…あたしも…大好きだよ…!ルッキーニ、お前の事、ずっと好きだった!」

あたし達は強く抱き合った。

「へへへ…//////」
「なんだよ、いきなり」
「シャーリーって、やっぱり暖かい//////ウニャー♪」
「ハハ♪ルッキーニは甘えん坊だなあ♪」

遠回りで、なんだか変な感じの恋だったけど、あたし達、やっと辿り着けたんだ。

「…ね、シャーリー」
「なに?ルッキーニ」
「もう一回…キスしよ…?//////」


あたしはやっと掴んだこの幸せを離したりはしない。

「…うん、もう一回、だな?」

だから、今は、もう少し、お前に酔っていたいんだ。

「……る……ニ…」
「ウニャ?何か言った?シャーリー」
「いや、何も言ってないよ、ルッキーニ」

小さすぎて聞こえなかったこの言葉を、いつかお前に面と向かって言うよ。


『…愛してる、あたしの大事な、大事な、ルッキーニ…』


END

~ちょっとしたオマケ~

「あっ、そうだルッキーニ、お前、ちょっと前、整備士のヤツからラブレター貰ってたよな?あれどうしたんだ?」
「見てたんだ」
「あれはちょっとショックだったよ…お前が誰かも分からない男からラブレターを貰うなんて」
「手紙叩き付けてフったよ」
「うへっ、マジか!」
「だってあたしにはシャーリーがいるから♪」
「お、お前~っ!//////」
「ちょっと、苦しいよ、シャーリー!//////」



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