輪廻~輪舞曲~永遠


――もう一度、生まれ変わるのなら、私はもう一度サーニャの傍にいたい――

…深夜、目が覚めた。
汗をかいていた。
私の隣では、サーニャが寝息を立てている。

私はサーニャの頬を撫でる。

「サーニャ…」
「う、うんっ…」

サーニャの頬が微かに紅潮する。

私達はウィッチーズ。
いつ戦場で命を落とすかは分からない。

タロット占いでも、それは分からない。

それは今日か、それとも明日か。

月明かりに照らされたサーニャは、より一層美しく私の目に映る。

サーニャ、永い眠りから、お前が目覚めたら、私と踊ろう。

手と手を取り合って、優しく、優しく。

私は一分一秒でも長くサーニャのすべてをこの身体に閉じ込めておきたいんダ。

果てしなく、深く、そして誰にもこの世界を邪魔されない様に、
影が失くなるまで、失くなっても、私達は踊り続けよう。

旋律なんて無くてもいい。
私とサーニャがいれば、それが旋律になるんダ。

さあ、世界が壊れるまで揺らめこう、
世界が壊れるまで交わろう。

私達だけの輪舞曲で。

この永い永い夜が明ければ、私達だけの朝が始まる。

END


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