ミーナさん崩壊シリーズ「風邪っぴきミーナさん」
「う~、最近めっきり寒くなってきたな、ミーナ」
「そうね…(鼻声)」
「うわっ、お前思い切り風邪ひいてるじゃないか!
ニット帽にマスク、マフラーなんて今日日ストーカーでもしないぞ!無理しないで部屋で寝てこい」
「嫌よ!私の生涯の役目は美緒のそばにいれ事だもの!
風邪を美緒にうつしてでも私は美緒と一緒にいるわ!死なばもろともよ!(鼻声)」
「流石にそれは困る!
良いから早く薬飲んで寝てこい」
「というわけで今日は風邪について考えていきましょう(鼻声)」
「別にそんな無理しなくても…。
それにまたもや私の意見は無視か。
頼むから寝てくれ」
「あら、私の心配かしら?(鼻声)」
「ちょっと違う。
私の周辺が静かになるかもしれないという切実にしてささやかな願いを込めて言ったんだが」
「もう、美緒のツ・ン・デ・レ・♪(鼻声)」
「………(拳に怒りを込めて)…………さっさと終わらせようか」
「風邪をひくと辛いわね。
何が辛いってやっぱり鼻が詰まると、食べ物の味がしない事ね(鼻声)」
「ああ、それは辛いな。何食べても味がしないのでは、食欲も落ちるしな」
「でも美緒!私は美緒に対しての食欲は常時MAXよ!
なんなら食べられてもOKよ!(鼻声)」
「そうなるとお粥くらいしか食べられないしな」
「あら、美緒、華麗にthroughなの?
いつの間にそんなテクニックを身につけてたの?
ミーナ、ゾクゾクしちゃう!(鼻声)」
「…ミーナ、人間というのは不思議なものでな、不遇な環境にいると新しい技術を身につけるんだ。
人間は本当に素晴らしいな」
「ええ、スゴいわ!
風邪→スルー→人間の進化まで話を昇華させる貴女の話術はスゴいわ!(鼻声)」
「……話を戻すか」
「やっぱり風邪を早く治すには身体を動かして汗をかくのが一番だと思うのね…
…ってなんでそんな遠くにいるの、美緒?(鼻声)」
「…なんだか嫌な予感がするんだ。
今のお前からその発言が出るのは免れない死亡フラグの様な気がする」
「嫌ね、美緒。いくら私でも風邪をひいてるのでは、美緒を満足させる事は出来ないわ。
だって寸止めになって美緒をモヤモヤさせたら嫌じゃない?(鼻声)」
「やっぱりそういう事じゃないか!もう良いから本当に寝ててくれ!」
「あ、そうだわ!美緒がしてくれるなら、寸止めにならずに済みそうね!
っていうワケで美緒!ほら来て!(鼻声)」
「行くか!お前本当に斬るぞ!
そして撃つぞ!」
「美緒に殺されるなら、一片の悔いなし!(鼻声)」
「うるさい黙れ!!」
「さあ美緒、とにかくシましょう!いっぱい汗をかけばぁっ…♪(鼻声)」
「ちょっ、お前本当に風邪ひいてるのかっ…!?なんだその腕の力っ!?
や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」
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「美緒、食欲ある?」
「……………」
「あら、ダメねえ。あんなに鍛えてるのに、風邪なんかひいちゃって」
「…誰のせいだと思ってるんだ。お前だよお前。お前の風邪がうつったんだよ」
「あらあら、大変ね。
でも、ハスキーボイスの美緒も素敵よ♪
その声で『好きだよ、ミーナ』って言ってくれないかしら?」
「………もう突っ込む気にもなれん……」