魔法の呪文はお姉ちゃん
長きにわたり目覚めないクリス、悲しみに暮れる私、もはや私は精神的に限界寸前まで来ていた
不足してきた妹成分を補うために私は宮藤に頭を下げて言った
「宮藤!私を・・・私をお姉ちゃんと呼んでくれ!」
出会って数カ月の他人を姉と呼べ、などとふざけたことを言っているのは充分承知していた
だが我慢出来なかったのだ、ウィッチの活動、魔力にはメンタル面も重要だ
おかしいことを言っているわけではない、メンタルケアに付き合ってもらう、ただそれだけのこと・・・と自分を納得させる
宮藤は少し迷った様子を見せたが、すぐに答えてくれた
「わかりました、お姉ちゃん」
久しぶりに聞いたお姉ちゃん、ああなんと素晴らしい、その優しい言葉に私の脳は一瞬にして恍惚とする
しかし、ぼんやりとしていた私はすぐ次に放たれた宮藤の言葉にガツンと殴り付けられた
「・・その変わり・・・胸を揉ませてください!色良し張り良し!体感してみたいんです!」
なっ・・・!まさかの交換条件・・・だがこちらの願いに答えてもらった手前文句は言えん・・・
「・・・駄目ですか?お姉ちゃん?」
私の脳はすぐに私の首を縦に振らせた、お姉ちゃん・・・この崇高な言葉を芳佳のかわいらしい声で聞くと、私の脳はすぐに考えるのをやめるのだ
「さぁ、宮藤、好きなだけ揉んでいいぞ・・・」
私の胸に宮藤が手をかけて、その手をゆっくりとすぼめて広げて、繰り返す
「お姉ちゃんすごいよ・・・揉みごたえがあるよ・・・」
「や、やめてくれ・・・そんなことを言われると恥ずかしいだろう・・」
「そう言って恥ずかしそうなお姉ちゃんも、かわいいですよ・・・」
芳佳の手の動きに合わせて沸き上がる快楽の波、お姉ちゃんの響きと相俟ってそれは激しさを増す、脳がとろけてしまいそうなそんな時、物影から思わぬ人が現れた
「・・・私も混ぜてもらっていいかしら?」
「ミ、ミーナ?!」
「いいでしょう?トゥルーデお・姉・ち・ゃ・ん?」
聞いたことの無いようなミーナのかわいい声色に乗って、脳に流れ込むお姉ちゃんの響きは私の思考をまた止めた
答える間を奪われた私の懐に、ミーナはすぐに潜り込む。私は二人ぶんの刺激に耐えることになる
「くっ・・・もう・・・やめてくれ・・変になってしまいそうだ・・・」
「まだまだトゥルーデを好きにしたい人がいるのよ、ねえ?フラウ?」
「な!?」
「待ってましたあ~」
その言葉と同時に物影からエーリカが現れ、即座に二人に混じって私の胸に刺激を加える
「くっ・・・いい加減にしろ!いくらおまえたちでも容赦はしないぞ!」
私が魔力を発動しようと力を込めたその時
「「「お姉ちゃん」」」
耳元に鳴る、妹達による三重の美しいお姉ちゃんコーラス
一瞬にして力は抜け、魔力を発動することは叶わなかった
「さてと、そろそろお二方もいらっしゃ~い」
「「は~い!」」
この声・・・シャーリーとルッキーニか・・・何故奴らまで・・・これはやはり・・・
「宮藤・・んっ・・・・最初からこうするつもりだったんだな・・・はあっ・・・」
「えへへ・・・ごめんなさいお姉ちゃん・・・」
「やさしくしゅてあげりゅからね~お姉ちゃん~」
「堅物もこうなるとかわいいもんだな・・・へへ・・・おっと、今日は『お姉ちゃん』だったかな」
「色良し張り良しとは言ったもんだ、かわいいぜ、『お姉ちゃん』」
シャーリーの登場は思わぬ事態を起こした
シャーリーの慣れた手つきに私の軍服が剥がされ、いとも簡単に私の胸は束縛から解き放たれたのだ
外気に晒される私の胸は紅潮していた
「えへへ~、お姉ちゃんいっただきい!」
その時、無防備な私の胸にエーリカが噛み付いた
頭の中にはじけるピンク色の火花
「はうあああっ!!ああっ!!」
ただでさえもはや達する寸前だったのにいきなりの凄まじい刺激、快楽が一瞬にして私の閾値を越えてしまった
柄にも無い高い声を出し身体をこわばらせ、私は激しく絶頂を感じた
「・・・あ・・・ずる・・・ハルトマ・・」
「トゥルーデが・・・くて・・・我慢出来な・・・」
「まった・・・フラウったら・・・」
まだ高揚感が残り、回りの会話も、やっていることもぼんやりとしかわからない
「お姉ちゃんの声、とってもかわいかったよ・・・・・」
「だから・・・もっと気持ち良くしてあげる・・・もっとかわいい声を出させてあげるからね・・」
「覚悟しろようお姉ちゃん、今日は寝かせないぜぇ!」
しかし、『お姉ちゃん』のワードが含まれると、なぜかはっきりと聞き取れてしまった。こんな時というのに私と来たら・・・
・・まあ・・・これも結果的にメンタルケアだったのだろうか
かわいらしい妹達に好き勝手にされるなど、よく考えれば姉の願い通りの展開でもある
流れに身を任せるというのも、いいかもしれない
こんなことを考えてしまった私はもういろいろと駄目なのかもしれない
ゴメンなクリス、おまえの知らないところで私は、かわいくて少しいじわるな妹をたくさん作ってしまったよ
私を捕らえて放さない『お姉ちゃん』という魔法の響き、果てしない魅力がそこにはあるんだ・・・
そんなことを考えていると、ある程度体も落ち着いてきた。それを察したエーリカが声をあげる
「第二ラウンド、スタートかな!?お姉ちゃん?」
私の頭を抱えるミーナの手、重なるミーナの唇
いつも芳佳にやるように、後ろから組み付いて私の胸を強く揉み上げるルッキーニの手と、優しく私の胸を揉み込む芳佳の手
後ろからルッキーニごと私を抱きしめるシャーリーの手、こなれた様子で首筋を舐め上げるシャーリーの舌
そして、私の最も大事なところにズボンの隙間から入り込もうとするエーリカのしなやかな指
たくさんの刺激と快楽・・・いや違うな、これはもはや愛、妹達の愛だ!・・・
私は空を見上げ、今夜はいままで生きてきた中で一番長くなりそうだと確信して、妹達の溢れる愛に身を溶かした