サーニャさん崩壊シリーズ「Ваш Все Принадлежащий Мне(全部私のもの)」


「なあ、サーニャ」
「何?」
「最近ずっと私の部屋にいるけど、オマエ自分の部屋はどうしたんだ?」
「? ちゃんと使ってるよ?」
「ならいいけど……きちんと片付けんだぞ。」
「大丈夫。わたしだってそれくらいできるよ。」

「とは言ったものの……あれから部屋に戻ったトコ見たことないんだよな。
 ちょっと様子見てみっか……。」

ガチャッ

「うわ!!なんだこりゃ!!メチャクチャじゃないかー!!」
「エイラ。」
「サササーニャ!!これはその……」
「いいの。これ全部、エイラとの思い出だから……。」
「全部……って、ゴミばっかりじゃ──」
「ゴミじゃないっ!」
「でも──」
「これは初めてわたしがエイラを拭いてあげたタオル、
 これは初めて"あーん"してあげたフォーク、
 こっちはこの前エイラが着てくれた制服だよ。
 それからこれは……」
「いや!もういい!!やめてクレ!!
 そんなモノ集めてどうするんだよー!?」
「どうって、そんなこと……言わせるの?///」
「何考えてんだ、ばかっ。こんなコトしなくたって私はここにいるだろ!?」
「だって……。」
「まったくもー……うわ!!なんだこの瓶の山!!」
「それはエイラが入ったお風呂の水(1944'08/01~1944'0831)で……」
「そんな前からだったのか!?」
「最初はちゃんと棚に入ったの……ちょっと、エイラ、踏んでる。足。」
「うん?」
「苦労して集めたエイラの髪の毛コレクション……」
「ヤメロー!!」

「とにかく、全部捨ててクレ!!」
「どうして?」
「どうしてって……無意味だし、こんなのいつまでも置いといたら不衛生だろ?
 それにいくらサーニャでもこれはさすがに受け入れ難いというか……」
「でもエイラはわたしのものなんだよ?」
「……しれっとエラいコト言うよなオマエ。」
「本物のエイラは時間が経てば変わるけど、
 わたしは全部の瞬間のエイラが欲しいの。
 だから何か記録が残ってないと困るの。不安なの。」
「心配しなくたって私はサーニャのものだ。
 だからこんなコトやめよう。ナ?」
「でも……」
「そうだ、毎日の記録が欲しいなら、交換日記なんてどうだ?
 それならかさばらないし腐らないだろ?」
「……。」
「サーニャ?」
「……(ブーッ)」
「ワァー!?また鼻血!!」




コメントを書く・見る

戻る

ストライクウィッチーズ 百合SSまとめ