ブリタニア1944 format by LYNETTE CHECK SIX
ぴちゃぴちゃ、と響く液体の感触で目を覚ます。
わたしはびしょびしょのエプロン一枚をつけたまま、倒錯的な水溜りの中で目を覚ました。
視線をめぐらせると、大きく開かれた芳佳ちゃんの脚とその付け根が目に入った。
お薬がまだ効いているのか、緩みっぱなしになっているらしい小さい穴から、時折勢いの無いおしっこが吹き出ていた。
媚薬の効果と相まって未だ湿り気を帯びてわたしを誘惑し続けるそこを見ていると、自然に頬が緩む。
二人で、同時に逝ったんだね。
そんな事実に胸が幸せでいっぱいになる。
「ぐ……うう……」
でもそんな気持ちも、苦しそうな芳佳ちゃんの呻きで吹き飛んでしまう。
見ると、包帯が赤く染まっていた。
無理な体勢で傷の塞がり切っていない身体に力を込めたから、治りかけの傷が開いちゃったんだ。
自分のしたことの浅はかさに目の前が真っ暗になる。
だからといって自分を責めているだけじゃ何も始まらない。
芳佳ちゃんを苦しめてしまった自分を責めながら、新しい包帯と傷薬を用意してしっかりと処置をする。
傷薬はこの部屋で見つけた物を使った。
はじめは怪しいかなと思って傷薬の方を使うのは怖かったけど、食事に混ぜた媚薬と利尿剤の効き目を見て信用する事にした。
薬を塗って包帯を巻いて、その上からこの部屋で見つけた皮製のベルトのたくさん着いた肘上まであるグローブと太ももの上の方まであるブーツを履かせる。
これは手首や足首に枷のような部分がついていて、他に見つけた同じ様な服の幾つかの部分と組み合わせれば色んな姿勢で拘束が出来そうだった。
ベルト部分はしっかりと、それでいてうっ血しない程度に締めて固定。
そうしている間にも薬が効いてきたのか、芳佳ちゃんの表情が安らいでくる。
その表情を見て少しだけ安心できたわたしは、折角だからもうちょっとちゃんと『お洋服』を着せてあげようと思った。
この地下室にあった衣装ケースには色々なサイズの、女の子をえっちに彩る服が残されていた。
着せてあげた手足のグローブとブーツに合わせてコーディネートできそうな服も何種類か見つけることが出来た。
いつも芳佳ちゃんが着ている扶桑の服と同じ様に身体を覆うタイプもあったけど、芳佳ちゃんの可愛くてえっちな場所をいつでも見たり触ったりしていたいわたしはお腹の辺りだけを覆う服を着せてあげた。
表面は革で出来ていたけど、裏地には気を使っていて肌触りは悪くなさそうな感じ。
首には、魔法を使った時に出てくる頭のかわいい犬耳にとっても似合いそうな大き目の赤いチョーカー。
全部つけ終わった後の芳佳ちゃんを見て、またもや胸がキュンとなる。
革の服のシックな黒い色が、芳佳ちゃんの白い肌を引き立てて、何もきていないときよりもその身体をえっちに見せてくれる。
今日何度目かの深呼吸で自制心を働かせて芳佳ちゃんから視線を外し、衣装箱を確認すると、幾つかアクセサリ類も目に入った。
乳首とかほかのえっちな所につけるらしいピアスとかリングだった。
芳佳ちゃんの身体がそういったもので飾り立てられている所を想像しかけて、危うい所で踏みとどまる。
自分から、自分の身体に穴を開けたりする勇気は、わたしには無い。だから、無抵抗の芳佳ちゃんの身体を傷つける事なんてできないよ。
ぶんぶん、と頭を振って想像の中のえっちな芳佳ちゃんの姿を追い払う。
でも、勇気が出て一緒に付け合いっことか出来たら楽しいんだろうな、とも思った。
その後は、さっきまで発熱して流した汗と、盛大に撒き散らしたおしっこの水分を補給する為に意識の無い芳佳ちゃんに口移しで水を飲ませてあげる事にした。
もう何度も繰り返したからすっかり要領は得ているけど、唇の感触には酔わされてしまう。
「はぁ…はぁ…はぁ……、芳佳ちゃん、素敵だよ……」
わたしのおっぱいの先端が芳佳ちゃんの素肌をつつく、擦れる。
そんなちょっとした刺激にも、私の体は激しく反応してしまう。
「はあっ……んっ……」
わたしも、ちょっと気持ちよくなりすぎてる。口移しとかしてるうちに、お薬の影響受けちゃったかな?
どんどん頭がぼうっとして、気持ちのいい事以外が解らなくなってくる。
芳佳ちゃんと同じ感覚を味わえてるんなら嬉しいんだけど、ここで流されちゃったら芳佳ちゃんの面倒を見られないから、ちゃんと我慢しないと。
目的を忘れないように気をいっぱいに張って誘惑を撥ね退け、水を飲ませた後は芳佳ちゃんをしっかりとベッドに寝かせた。
アソコや乳首だけじゃなくて、体中がジンジンして熱い。頭の中も芳佳ちゃんとの色々な事しか考えられなくなってきてクラクラする。
これからしなければいけない幾つかの事を思って服を着ようと思っていたんだけど、今シャツやズボンを身に着けたら布とエッチなところが擦れる感触だけで動けなくなってしまいそう。
ああそうか……、そういうアクシデントを防ぐ為にも芳佳ちゃんと同じ格好をしよう。
いつか町に出た時にお揃いの服を買って、その服でいろんな事したいなって思っていたけれど、こんな所で夢が叶っちゃうなんて嬉しいな。
着る、というよりは装着するような感じでその服を身に着け終わり、鏡を見る。
芳佳ちゃんに着せた時も思ったんだけど、本当にこの服ってえっちな造りだと思う。
未発達な芳佳ちゃんの凹凸でさえ際立たせるデザインと色のコントラストは、ただでさえ分不相応におっきなおっぱいをぶら下げてるわたしの身体には強烈過ぎる衣装だった。
鏡の中の私は、おっぱいの大きさを強調するような服を着て乳首を立たせ、股間は十分すぎるほど潤ってこぼれ、ブーツの内股をぬらしている。
膚は上気してほんのりと赤く、呼吸は荒げっぱなしだった。
その向こうの視線が、いやらしく私の身体を見ているようで恥ずかしくなり、胸と股間を庇って鏡の前から逃げ出してしまった。
自分の体のことなのに意識しすぎかなって、思えなくも無いけれど、それほど鏡の中の私はえっちでいやらしく見えた。
だから、芳佳ちゃんがそういう眼でよく私を見ていた事をなんとなく納得できた。
同時に、見られる方だけじゃなくて、見る方も本当は恥ずかしい気持ちになっちゃうんだな、って思った。
服を着終わった後、芳佳ちゃんがしっかりとベッドで寝入っている事を確認してから、食事の準備や洗濯を済ましに行く。
相変わらず身体はウズウズ、心はほわほわ、全体的にはもんもんと……。
結局そのせいで、幸いにもここに来てから鳴りを潜めていた私のちょっとドジな所が顔を出したりしてヒヤッとしたり……でも大事には至らずになんとかなってよかった。
そういった細々とした事を終えてからは机に向かう。
身体の火照りを何とか押さえ込みながらノートの内容を熟読する。
…………。
はう……。
ノートの内容で椅子の上でもじもじして、お尻がぬるぬるして来ちゃっていたんだけど、とある部分を読んだ時に自己嫌悪で興奮もちょっと吹き飛んだ。
良く見たら、注意書きとして媚薬と利尿剤の組み合わせはあまりよくないと書いてあったよ……。
利尿剤の効果で媚薬が効果を表す前に排出してしまう事があるんだって……。
だから、媚薬をたっぷり含んだおしっこを浴びたわたしも、思い切り効果を受けちゃってるんだ……はぁ、反省。
でもでも、だとすると芳佳ちゃんにあの時効果が出てる様に見えたのは、私が目いっぱい我慢させたからかな?
それとも、もともと感じやすいのかな? それともそれとも、わたしがしてあげてたから、かな……?
最後の理由だと嬉しいな……。
暫くノートを読みふける。
読み進めるほどに想像が広がって、興奮も進んできて耐えられなくなる。
誓いを破りそうになってしまった私は、そうなってしまう前に次の段階へ進んでしまおうと、まだ目覚める気配の無い芳佳ちゃんへと向かった。
本当は全ての事を芳佳ちゃんの意識があるときにしたかったけど、もしかしたらこれからやろうと思っている事の下準備に関しては、眠っている間にする方がいいのかもしれない。
そう考えたわたしは、芳佳ちゃんをベッドから椅子に移動して、お尻を突き出すような姿勢で固定した。
すっかり興奮から冷めてぴったりと閉じた芳佳ちゃんのエッチな場所がむき出しになる。
その前に恭しく跪いて至近距離で見つめる。舌で触れる粘膜の柔らかさを思い出し、ぽーっとなってしばらくそこに見とれてしまう。
思わず頬擦りしてから我に返って、名残惜しいそこの素肌に触れるだけのキスをしてから部屋の隅に移動した。
道具箱の中のシリンダー状のもの――浣腸器を取り出して念入りに拭き、人肌程度のぬるま湯をいっぱい用意する。
ぬるま湯の中にノートで説明のあった薬品をちゃんと量を確認しながら溶かし込む。
その他いろいろ必要なものを用意して、改めて芳佳ちゃんのハズカシイ場所の前と言う神聖な場所に跪き、完成した薬液を吸い上げ、潤滑剤を兼ねたお薬をシリンダーの先端にたっぷりと塗って、それを芳佳ちゃんのお尻の窄まりにあてがおうとして……一旦手
を止めた。
「芳佳ちゃんの身体には、どこも汚いところなんてないんだよ」
多分まだ、心のどこかに抵抗があったんだと思う。
抵抗があったから、自分に言い聞かせるようにそういって、芳佳ちゃんのえっちな場所の下、周りの肌より少しだけ色の濃い、皺のよった窄まりに向かって、唾液をたっぷりと絡ませたキスをした。
そうして暫くの間、唇と舌でそこの感触を確かめてたっぷり涎をまぶしてから、窄まりの中心に向けて器具の先端を差し込んだ。
…………。
…………。
…………。
…………。
何度も何度も繰り返すうちに、流れ出るぬるま湯はきれいな透明のままになる。
途中から、芳佳ちゃんが声を上げるようになってきていた。もうすぐ目を覚ますかもしれない。
私は芳佳ちゃんのお尻を弄りながらその目覚めを待つことにした。
右手の小指を立てて、舐める。
芳佳ちゃんに直接触れてるときみたいに情熱的に、たっぷりと唾液を絡ませていく。
程よくべとべとぬるぬるになったところで口から離す。口から指まで5インチくらい、透明なよだれの糸が伸びる。すごくいやらしい。
さっきまで何度も挿入していたシリンダーの先端よりも僅かに太くて、はるかに柔らかい指先でお尻の穴に触れたところでその糸がきれた。
ぬるぬるの指先でつんつんとやさしくつついてみると、その刺激に反応してちょっとだけ緩む。
緩んだところで押してみると、簡単に爪の先くらいまで飲み込まれる。
準備第一段階を終わる前までは固い蕾のようだったそこが、たったこれだけの刺激でほころんだ事に喜びを感じながら、ちょっとづつ、ほんのちょっとづつ指を進めていく。
「……ふ……ん…………」
指の進みにあわせて伝わっていく敏感な粘膜からの感覚が芳佳ちゃんの寝息に不規則な甘い吐息を混ぜる。
ほんとは、見たり触ったり、ましてや気持ちよくなんかなっちゃいけない場所に触れて気持ち良くなる背徳感に炙られて、わたしのいやらしいところも疼きっ放しになって収まらない。
媚薬の効果に苛まれたまま、えっちな事ばかりを考えながら行動してる私の跪いた膝の下の石畳は、おしっこを漏らしたみたいに濡れてしみになっていた。
根元まで挿し込んだ小指をつつむ、暖かくてぬるぬるしてキュッとした感触がそんな状態に加速をかける。
このまま一気に……。
そんな危ない考えが頭をよぎるけど、わたしは芳佳ちゃんを傷つけたいわけじゃないんだよ、って思い直してはやる心を振り払う。
ゆっくりと小指を引き始める。
抜けるにしたがって指先を包む体温が失われていく。そんな当たり前の事がなんだか寂しくなって、もう少しだけ、という気持ちで小指を進める。
「ぁ……んぅ……ふぅ……はぁ……」
芳佳ちゃんの反応が、また少し強くなる。
指に馴染んだ粘膜の感触が心地いい。
もっとこうしていたかったけど、小指の太さが大丈夫なのを確かめられたから、今度はもう一回り大きい指の番。
太ももをもじもじとこすり合わせながら姿勢を維持して、右手を引く。
小指と芳佳ちゃんのお尻がサヨナラして、別れを惜しむように窄まりが動く。
寂しくなんてさせないよ。芳佳ちゃん。
芳佳ちゃんはお尻の穴まで素直でカワイんだなっていう発見がうれしくて、早くそこが寂しさを紛らわせられるように人差し指を立て、またよだれを絡ませようとしてからもっといいことを思いつく。
自分の太ももの内側を皮のブーツの上から人差し指でなぞる。
体温を失ってひんやりした粘液が指先に絡み付く。何度か繰り返すうちに、右手の人差し指はわたしのえっちなお汁でさっきの小指よりもぬるっとした淫具になっていた。
そんないやらしい指で、芳佳ちゃんのそこに触れる。触れてそのまま入り口をくにくにとくすぐる様に弄る。
「……んんっ…………」
素直な芳佳ちゃんは、すぐにその入り口を緩めて、開いてくれた。
小指の時と同じように力をこめていくと、小指の時よりもほんの少しだけ抵抗は強かったけど難なく根元まで入れることができた。
根元まで入れたまま、感触と抵抗を確かめるようにしなあら曲げたり、まわしたりする。
動かすたびに粘膜が指に馴染んで、芳佳ちゃんの声もカワイさを増していく。
まだ目覚めていない芳佳ちゃんは、とっても素直な声で気持ちがいいって事を教えてくれていて、わたしはもうどうにかなってしまいそうだった。
でも、わたしはもう少しお尻の穴をほぐすことに集中しなければいけないって思ってたから、自分の世界と行動を制限することにした。
名残惜しそうに蠢く柔らかい蕾の誘惑を断ち切るように目を閉じると、ふらふらと立ち上がって、予め見つけてあった目隠しと耳栓と鎖を用意する。
薬と気持ちのせいで敏感になりすぎた体は、道具箱までのほんの短い距離の往復の為の動作がすべて快感になって、わたしと芳佳ちゃんの為の大切な儀式を再開する為の定位置に再び跪いたとき、逝く寸前まで追い詰められてしまった。
果ててしまわずに済んだのは、私が触れるのをやめたおかげで芳佳ちゃんの声が普通の寝息に戻っていたからだと思う。
さっきまでの声を聞かされたままなら、きっとわたしはここで果てていた。
でも、ここまできて芳佳ちゃんと一緒に逝けないだなんて、今のわたしには考えられなかった。
そんな今のわたしは、芳佳ちゃんの存在で、高い高い空の、空気の薄い世界よりも何も考えられなくなっていたのかもしれない。
だから、自分がやろうとしてることの矛盾にも気づかずに、いやらしい粘膜の動きを見るだけで逝ってしまいそうになる事に耐えられるよう目隠しをして、
わたしの指先一ミリの動きにかいがいしく反応を返してくれるかわいすぎるその声の誘惑を断ち切るために耳栓をつけ、何か言い訳を見つけては自分で自分の
えっちな部分に触れてしまいそうになる手を戒めるために首輪と手枷を繋いで下まで手が届かないようにした。
そしてわたしは、お尻で行為を行うという事にまだ少しだけ後ろめたさを感じていたさっきまでの自分に決別するために、見えなくても今も刺激を求めて寂しそうにしているはずの芳佳ちゃんの柔らかい入り口に向かって、キスをした。
今度のキスは、ただ触れるだけのやさしいキスじゃなくて、ちょっと大人の味の、ねっとりとしたディープキス。
舌に触れる皺の感触。その一本一本まで伸ばして広げる様にして丹念に、じっくりと、舐める。
ひくひくとした動きが舌先に伝わる。その中心に粘膜の感触を感じて、舌を尖らせ、突き出す。
ちょっとだけ奥まった所に舌先が届くと、そこを包み込むように入り口が柔らかく締まる。
そんな反応を楽しみたくて、唇全体でそこに吸い付き、唾液をその中心へと送り込むように舌を突き出し、回し、捻りこむ。
何も見えなくて、口の中から響く舌と芳佳ちゃんの立てる水音以外何も聞こえなくて、鼻腔をくすぐる芳佳ちゃんのいい匂いと、わたしの胎内から全身をあぶり続ける淫らな感触、
衝動と、舌先に感じる暖かい芳佳ちゃんの粘膜の感触だけがわたしの世界になる。
不自由な手ですべすべの太ももからお尻の柔らかい場所に触れて、外側に向かって引っ張ると、その中心からは、軽い抵抗感と共に粘膜の感触が広がっていく。
入り口の広がったそこに、更に舌を伸ばす。
指なんかよりも太い舌先が、入ってはいけない禁忌の場所に侵入して、その浅い場所の粘膜を犯して、戻る。
力を込めた事で少しだけ重くなった舌の疲れを、口いっぱいに唾液を溜める間に癒しては、再度侵入する。
そうしているうちに、口の中に別の味が広がってくる。
ああ、前の女の子の部分もちゃんと反応してるんだなって思った。
手で押さえているお尻全体にも緊張と弛緩が伝わってくる。
身体全体で気持ちいいって事を表現してくれてるんだね、芳佳ちゃん。
うれしくてうれしくて、今まで以上に舌先に力が篭る。
今この瞬間、世界はきっと私のものだった。
芳佳ちゃん、大好きだよ。愛してるよ。世界で一番だよ。
心でありったけの愛の言葉を囁く中、わたしにとって一番大きな音は舌と芳佳ちゃんの奏でる粘膜と粘液の水音で、次に大きいのはわたしの胸のドキドキだった。
深く深く、私の伸ばせる精一杯に舌を突き込んだその時に、そんなシンプルな世界をかき乱すようにかん高い音が遠くから聞こえる。
あれ……、芳佳ちゃん?
あわてて目隠しと耳栓だけ外す。
椅子の上の芳佳ちゃんの身体に半ば縋るようにしながら立ち上がると、顔を汗と涙と涎でぐしゃぐしゃにした芳佳ちゃんが荒い息をつきながら放心していた。
「あぁぁ……はぁ……はぁ……はぁ……あぁ……」
明らかに最後まで達した後の様子だった。
凄い、お尻の刺激だけで、逝ってくれたんだ……。
私の舌が、良すぎたんだね。素敵だよ、芳佳ちゃん。
一瞬だけはじめてみる表情の芳佳ちゃんにときめいて見とれちゃったけど、自分がまたミスをした事を責めながら謝罪する
「ご、ごめんね芳佳ちゃん! わたし、起きるまでって思ってたのに熱中しすぎちゃったの」
タオルで顔を拭いてあげようと思ったけど、首輪と手枷を繋ぐ鎖がその動きの邪魔をする。
フックで引っ掛けてあるだけだから簡単に外れる筈なんだけど、焦っているせいかかちゃかちゃと音を立てるだけで全然うまくいかない。
ああもう! わたしってばなんてドジなの……。
一緒に最後まで、って思ってずっと我慢してたのにな……。
きっと、芳佳ちゃんの身体が魅力的過ぎるのがいけないんだ。
うん、きっとそう! そういう事にする! 何て罪作りでかわいいのっ、芳佳ちゃん。
「ふぅ……んぁ……り……ね……ちゃん?」
少しづつ絶頂後の放心状態から回復してきたみたい。
そんな芳佳ちゃんに、わたしはとっておきの笑顔で微笑みながら返事を返す。
「うん、わたしだよ」
意識がはっきりし始めた芳佳ちゃんは、わたしが拘束されたからだの上にのしかかるような姿勢で居る事に気付いて、怯えた表情になる。
真っ赤なまま、気弱そうに目じりを下げ、あごを引いて一旦上目遣いになってから目線をそらす芳佳ちゃん。
普段の芳佳ちゃんだったら、私が気付いてない振りをしてるだけでわたしのおっぱいを情熱的に視姦してくれるのに本当に余裕が無いんだね。
どんな顔をしてても、芳佳ちゃんは素敵だよ。
そんな芳佳ちゃんを微笑ましく見つめながら、想う。今は怯えられても、嫌われてしまっても仕方ないのかもしれない。
でも、それは芳佳ちゃんが心に余分なものを抱えていて、本当の私を見ていてくれないからそうなってしまうんだってわかるから。
神様がくれたこの機会に、二人が一つになれたなら、きっと二人の間にあるどんな悲しみも苦しみもつらい事も、喜びと慶びと悦びに変わるから。
「……リーネちゃん……お願いだから……ここから……降ろして」
私の事をまっすぐ見られないまま、ぽつりと呟くように言う芳佳ちゃん。
きっとまだ、自分の身体に何が起こったのかを理解しきれていない気がする。
なんとなくそれが恥ずかしい事だという事を本能的に理解しながら、時分が体験した事の内容が唐突すぎてわからない。
わからなくて、混乱して、焦って、恥ずかしさがそんな心に加速をかけて、もっとなんだかわからなくなって、未知の世界への恐怖心だけを感じてる。そんな状態なんだと思う。
お尻……本来ただ出すだけの為に存在する場所を弄られて、えっちな気持ちになって、最後まで上り詰めるなんて、普通の人はきっと想像できないし、それどころかはじめから考えたりもしない。
でも、わたしは普通じゃないんだ。
芳佳ちゃんへの友情があっという間に限界を超えて、愛情に変わって、そんな感情さえも突き抜けてどこかへ逝ってしまいそうになったときから、ずっとずっと、自分を『この場所』に繋ぎとめるにはどうしたらいいかを考えてた。
一線を越えてしまったら、きっとそれまでのいい関係を壊してしまう。
想いを心の中に押し込んでしまう為にわたしの出した答は、肉欲への変換だった。
昼は友人として、列機としての仮面を被って、夜になると素顔のままで心に描いた恋人を想い火照らせた身体を指で口で慰める日々。
例えば、好きな人におっぱいを揉まれると大きくなるって言うけれど、真夜中のベッドでのわたしは、この腕もこの唇も、私の物ではなくなって大好きな人のものになるのだから、
その大きさがどんなに恥ずかしくてもサイズアップしてしまうのは仕方の無い出来事だった。
例えば、外側の刺激だけでは満たされなくなった身体を慰め続ける為に、処女でなくなって魔法を失ったりしない様に行為を続けるには、お尻を弄る事にたどり着く事もとても自然な流れだった。
「いいよ」
「え?」
意外そうな顔の芳佳ちゃん。
まだ怯えの残る顔で私を見つめて、小さく「本当に?」と聞いてくる。
「うん。でもね、その前にお願いがあるの」
「お……お願い?」
少しづつ身体をずらして、互いの顔を近付ける。触れる肌に芳佳ちゃんの緊張が伝わる。
ここまで芳佳ちゃんにとっては未知の事態の連続だったから、きっとわたしのお願いも想像がつかなくて困ってるんだね。
「うん……、お願い」
わたしのおっぱいの先が、芳佳ちゃんのなだらかなそこに触れて、甘い痺れが快感を加速する。
あれ?おかしいな。
いざ面と向かって5インチの距離で視線を交わすうちに、お願いを伝える事がとっても恥ずかしくなってきた。
ここまで来ておいて、間近でじっと芳佳ちゃんを見つめながら、固まってしまう。
「あの、あのね……」
言いかけて、詰まる。おかしいな……ここまでえっちでいやらしい事いっぱいしたのに、面と向かって一言伝えるだけの事が、恥ずかしくてうまくいかないなんて。
「ええとね……」
頬が熱い。わたし、多分今耳まで真っ赤になってるよ。
「リーネちゃん……ね、落ち着いて」
そんな私の様子が気になったのか、わたしの身体の下の芳佳ちゃんが心配そうに声をかけてくれた。
やっぱり、芳佳ちゃんは優しいな。
怪我をして、拘束されて、私にえっちな事されてるのに、わたしが言い淀んで、困った顔をして、荒い息をしていれば心配してくれる。
そんなわが身も省みないところも、私が芳佳ちゃんのことを大好きな理由の一つなんだなって思ったら、勇気が出てきた。
だからわたしは、深呼吸してから思い切ってお願いを告白する。
「あのね芳佳ちゃん!」
ずいっと乗り出す。間合いが5インチから3インチへと詰まる。
「は、はいっ!」
「わたしをっ! 芳佳ちゃんのこのお口で逝かせて欲しいのっ!」
「はいっ!? んむぅっ!」
思い切って叫んでから、返事を待たずにキス。すっかり馴染んだ唇の感触。
その中までたっぷりと舌で味わってからゆっくりと口を離す。
「ふわぁ……また、キス…………って……だ、だだだだめだよそんなことっ! わたし、そんな事出来ないよぉ……それに、そのぉ……」
「うん」
そうやって拒否されてしまうのも半分くらいは予想済みだったから、後はこれからしようと思ってることを芳佳ちゃんに伝えるだけ。
さっきまではあんなに言うのが恥ずかしかったのに、一度壁を越えてしまえばあとはすらすらと喋れそうな気がする。
きっと芳佳ちゃんもそうやって素直になってくれるよね。
「いきなりそこまでしてくれるとは思ってなかったし、わたしだけじゃなくて、本当は二人で最後まで逝きたいの。だから、最後まで終わったら降ろしてあげるね」
「え? どういう……事?」
「わからないふりしなくていいよ、芳佳ちゃん。ここまでにわたしの目の前でおしっこしながら一回、お尻の穴で一回逝ってるから、どういうことだかわかってるでしょ」
「えええっ! そ、それは、その……そんな恥ずかしいこと、言わないでよぉ……」
さっきまでよりも真っ赤になって、また目線を逸らす。
「でも、芳佳ちゃんがお尻で気持ちよくなれるエッチな娘でよかったな。これで安心して最後まで出来るから」
「やだ、やだよ……やっぱりへんだよリーネちゃん……お願いだからもうこれ以上変なことしないでよ……」
「ふふ、大丈夫だよ」
動揺する芳佳ちゃんの反応を楽しみながら、不自由な身体を動かしてその身体をもぞもぞと這い登る。
お尻の穴が突き出されるように少し脚を閉じ気味に固定したのが災いして、お互いの身体が過剰に触れあい、すれる。
素肌とレザーの感触が絡み合って、敏感すぎる身体はあっという間に苛まれてく。
「う、うわぁ……」
おっぱいに芳佳ちゃんの顔を抱くようにして身体をずらすと、さっきまでの怯えや警戒感とは縁のなさそうな緊張感の無い声が上がる。
そんな声を楽しむ余裕はいやらしすぎる身体の私にはもう残っていなくて、やっとの事で左足を床に、右足を芳佳ちゃんの身体の左横に置く目的の姿勢まで辿り着く。
そのまま腰を落とすと、にちゃりとした感触と共にわたしのえっちな場所が包帯に包まれた芳佳ちゃんの太ももに触れる。
「はぁんっ」
「ひっ」
自分のあげた声の大きさに自分で驚いてしまう。
薬のせいなのか気持ちのせいなのか、昨日の夜ベッドの上で擦りつけたときとは比べ物にならないほど気持ちよかった。
でも、我慢する。ギリギリまで耐えた方が気持ちいいことを知っているから。
そのまま腰をもっと下ろして、二人の粘膜が触れあい、お汁が混ざり合う。
少しでも強くそこを感じたくて、芳佳ちゃんの上半身の固定をはずして、少しだけ自由になった姿勢から出来るだけの動きをした。
「はぁ、はぁ、はぁ……芳佳ちゃん、ほら、わたしのおっぱい、だよ。えっちな芳佳ちゃんがずっと見てて、何回も触ってくれたおっぱいだよ」
エッチなところを擦り合わせながら、芳佳ちゃんの顔を胸の谷間に挟んで、優しくなでる。
おっぱいに顔を埋めて上目遣いの芳佳ちゃんに、堪らないほどの愛おしさを感じながら、もっともっと気持ちよくなりたいと思う。
「ふふふ、芳佳ちゃん、いいんだよ。好きにして」
「はぁっ、ぁん……ぁ……わたし……」
「はぁんっ……えんりょ、しちゃ、やだっ!」
「んぶぅっ」
いつまでも喘ぐだけの芳佳ちゃんに痺れを切らした私は、ちょっと乱暴に芳佳ちゃんの頭をつかんで、その口の中に右の乳首を押し込むようにした。
同時に腰も叩きつけるような激しい動きに変える。椅子が軋み、鎖が高い音を立てる。
「んむっ!」
コリッ。
私の動きが唐突だったせいで、驚いた芳佳ちゃんが私の乳首を噛んだ。
同じタイミングで、激しい動きで開ききったお互いの女の子の入り口で、一番感じるところが触れ合ってお互いを押しつぶした。
その衝撃で、私は果てる。
「ひあああああああああああああああああんっ! はぁ……はぁ……はぁ……」
「んふっ……ふああああああああああああっ!!!」
声が重なった。
よかった……また芳佳ちゃんといっしょに逝けたみたい……でも、もっと、まだ……。
足りないな、ってそう思った私は呼吸も整わないうちに、逝ったばかりの敏感な体を動かし始めた。
「はぁはぁはぁ……あんっ、はぁっ、リーネっ……ちゃん、わたしっ……」
「あんっ、あんっ、あんっ、ねぇ、もっとっ、もっとなのっ、ねっ、よしか、ちゃん……」
ふふ……ふふふ……あはははは……きもちいいよぉ、芳佳ちゃん。
腰が止まんないよぉ。
あは……芳佳ちゃんも動かしてる。
きもちいいな……。
女の子は何度でも逝けるんだよ。何度でも、何度でも……。
果てなんかないから、つながってるところから、もっとひとつになれたらいいのに……。
ああ……ほんと、きもちいいなぁ。
心のどこか冷静な部分で『擦り切れたりしないうちに気絶できたらいいよね』なんてことを思いながら、わたしの意識は何度も襲う絶頂の波間へと沈んだ。