サーニャの誕生日会中


「ふぅ、サーニャも宮藤も楽しんでるみたいダナ。ヨカッタ…」
そう言いながらワタシは壁に寄りかかった。


サーニャの誕生日(正確にはその次の日)に現れたネウロイを無事に倒すことができこうして誕生日会もひらけて…なによりサーニャがみんなと笑っている。
これだけのことができて、何を不服に思うことがあるだろう。
今日の主役の2人を囲んで楽しく談笑しあう光景を見て最初はそう思っていた。
「サーニャ…楽しそうダナ」
みんなとああやって話せるようになったならワタシはいらないのカナ?
ふとそんな考えがよぎった。


サーニャが笑っていてくれるのならそれでいい。隣にいるのが自分じゃなくても、それでいい。
大好きな人が幸せなら…。そう思っていた。
ケド
「あなた本当にそれでいいの?大好きな人なら、自分が幸せにしてあげるんじゃないの?」
そうミーナ中佐は言ってくれた。

だからワタシはヘタレな自分を乗り越えてサーニャに告白し、無事付き合えるようになったのに…。
大好きな人を幸せにすることができる立場になったというのに。
大好きな人の成長を喜ぶべきはずなのに。
なのに、なんでワタシは、こんな…。


「どうしたの?みんなと話さないの?」
「ッッ、なんだ中佐カ。いきなり声をかけたらびっくりするじゃナイカー」
「別に驚かすつもりはなかったわよ。少し、暗かったけど、なにか考え事してたの?」
「べっ別に…ソンナンジャネーヨ」
「サーニャさんのこと?」
「ダッ、ダカラ別にサーニャのことなんて考えてナイッテバ…。…タダ、楽しそうダナッテ」
「そうね、本当に楽しそう。よかったわ、みんなと楽に話せてるみたいで」
「アァ。ワタシはそれが嬉しいンダ!サーニャ、みんなと話す機会少なかっタシ、あっても気遣ってタ。
でもあんな楽しそうな顔、初めて見タカラ。この会に協力してくれたみんなにもすごく感謝してるンダ!デモ…」
そう言いながらワタシは言葉を止めてしまった。
ダメダ、さすがにこれ以上は言えナイ。
今後の展開をどう変えようかと悩んでいると、
「サーニャさんがみんなに取られそうで心配?」
ワタシの迷いを察したのか中佐が優しい顔をして声をかけてきた。
「別にソンナンジャ…」
「それとも、みんなと楽しそうに話すサーニャさんを見て、嫉妬してたのかしら?」
「ベッ別に、ソンナンジャ…ネーヨ」
「ふふっ、そうなのね。好きな人がほかの人と楽しそうに笑ってるのを見たら、誰だってそう思うと思うわ。
仕方ないわよ。だって好きなんだもの。エイラさんは、本当にサーニャさんのことが好きなのね。」
そう言われてワタシは、顔をうつむけてしまった。


あぁナンデこの人ははいつもワタシの考えてることがわかるんダロ。
心読んでんジャナイカ?
「別に読んでないわよ?」
「読んでるジャナイカ!!」
「エイラさんの顔に書いてたのよ」
くすっと笑う中佐。
シレっとした顔でこの人ハは…。
ミーナ中佐には隠し事ができない。改めてワタシはそう思った。
「それよりも、そう思うんだったらサーニャさんを連れ出して2人っきりになっちゃえばいいのよ」
「そんなことできナイヨ。だってあんなに楽しんでるんダシ、サーニャがみんなと楽しんでるの邪魔したくないシ…」
「エイラさんは優しいわね。それなら、もうじき会も終わるでしょうしそれまでみんなと一緒に楽しんできたらいいわ。
せっかく気兼ねなく話せているんだもの。あなたがいたほうがサーニャさんも喜ぶと思うわ」
「ソ、ソウカナ?」
「もちろんよ。それに夜は長いんだし、会が終われば2人でゆっくり楽しめばいいわ」
「ナッ…楽しむって、別にワタシはサーニャとそんなことシたいワケジャ…いやシたいけど…ウッでも最近シてないケド…」
「何言ってるの?別に私はゆっくりお話でもしたらって意味で言っただけで、やましい意味で言ったわけじゃないわよ?」
そう得意気に返す中佐。
シマッタ。やられた…なに墓穴掘ってんだワタシ…
「中佐、あんたそんなキャラだったカ?」
「ふふっ、エイラさんは何を想像してそんなに赤くなってるの?最近シてないって何を」
「ワタシサーニャのところに行ってクル。」
そうさえぎりワタシは中佐の攻撃から逃げ、愛しい人の所へ向かった。
「いってらっしゃい。」
中佐は笑いながらそう言って見送ってくれた。

ダメダ、ミーナ中佐には敵わない。
そう心に刻みつけた瞬間だった。




「ハァ、中佐はすごいを通り越して怖いダナ。今度から気をつけないと…」
そう言いながらワタシは、先ほどの戦闘(負け戦)で乾いたのどを潤すためにテーブルに置かれたグラスに手を伸ばした。
オレンジジュースカナ?
まぁなんでもいいや。そう思ってグラスに口をつける。



ナッッッッ。


「コレお酒ジャナイカー!」
ワタシたち軍人だけど……ダメダロ。
「誰がこんなの……アイツラカ」
探さなくてもすぐにわかった。
1人は瓶をもって高笑いしながら自分の破壊力抜群の胸に縞ズボンの元気っ娘を抱きしめ、
もう1人も同じく高笑いしながら、同じカールスラント出身のお堅い人に抱きついてからんでいる。

「ハァ」
そう溜息をついて、文句を言うために片方に近づいて行った。

「ナンデこんなの持ち込んでンダヨー」
ワタシはそうシャーリーに抗議した。
「い~いじゃんかよ~。せっかくの祝い事なんだし。リベリオンじゃ普通だぜ?」
「ここはリベリオンじゃナイー」
「まぁ固いこと言うなよ~。サーニャも楽しんでるんだし」
あっそうダ。サーニャは?まさか、酔って具合悪くなったりしてナイカ?
ワタシは近くにサーニャの後姿を見つけ、その肩をつかんだ。
「サーニャ、大丈夫カ?」

「あっ、エイラ~。だいじょうぶだよ~~」
………
「全然大丈夫じゃナーイ!」
いつもより間延びした声で、頬を赤らめて、そんなうるうるした瞳でしゃべるなんて…
かわいすぎる!!
じゃなくて完全に酔っぱらってる。
「サーニャはそんなの飲んじゃダメダ」
そう言ってサーニャの手からグラスを取り上げた。
「なんでぇ?すっごくおいしいからエイラにも飲ませてあげようと思ってたのに~。返して」
ウッ。上目づかいでそんなことお願いするなんて…。
「ダッダメだぞ。サーニャにはまだ早イ」
「むぅ。エイラの意地悪」
そう言って頬を膨らますお姫様。
やばい。ワタシ悶え死にそう…。
「ダメなものはダメナンダヨー」
でもこれだけはさすがのワタシでも譲れない。ワタシはサーニャから届かないようにテーブルにグラスを置いた。
とりあえずサーニャの周りにお酒はない。ひとまずこの状態を維持できるな。
そう少し安心していると
「意地悪するエイラにはこーだもん」
という声と、温かい感触が私を包んだ。
「ヘッ?」
一瞬何が起こったか分からなかった。
「へへ~、エイラ~~」
下に目を向けると
サーニャに抱きしめられていた。
「サ、ササ、サーニャ?何してんダヨ?みんな見てるダロ、ほら離レテ」
「やだ~~。エイラといっしょにいる~~」
「サ、サーニャー」
いつもだったら全然こんなことしてこないのに、ナンデ?酔ってるカラ?ダッタラこのままでも…。
ってダメダ。そんな場合じゃない。今みんないるンダ。
「ひゅ~お熱いねぇお2人さん」
「うわぁ~サーニャちゃん大胆」
「らぶらぶ~」
ホラ、ひやかしが。ッテいうかめちゃくちゃ恥ずかしイ。
「サーニャ、みんなに見られてるシ、いろいろ言われてるジャナイカー。早く離れて」
再度泥酔するお姫様にお願いするも
「エイラのこと大好きなのになんで離れちゃいけないの~?」
なんて言われちゃ。ワタシどうしたらいいのか…。もう駄目、失神しそう。
ミーナ中佐、なに離れたとこからくすくす笑ってんダヨ。こういう時こそ助けてクレヨ。
ハァ。デモとりあえずこの状況を何とかしないとナァ。
「わかった。わかったカラ、一旦離れて、部屋に戻ろう?ナ?そしたらまた抱きついてイイカラ」
ひとまずこの場をどうにかするために、ワタシは苦肉の策でこの条件を提示した。
「おいおい~何2人だけの世界に入ってんだよ~」
「わぁ、エイラさんも大胆。」
「らぶらぶ~~」とかまた聞こえてきたけど、別に本当にそうするわけじゃないカラナ!
とりあえずこの場を何とかするために言っただけダカンナ。と心の中で反撃する。
「う~~ん、わかったぁ。今はがまんする~」
納得してくれたようで、ようやくサーニャはワタシから離れてくれた。
「ジ、ジャア、ワタシはサーニャを寝かせてくるカラ…」
そう言ってワタシはサーニャの手を引っ張って逃げるように部屋を出て行った。

部屋を出たところで
「じゃあ主役もいなくなっちゃったし、そろそろお開きにしましょうか」
というミーナ中佐の声が聞こえてきた。
中佐、そういうことはもう少し早く言ってクレヨ…。ハァ。
その他にも「襲うなよ~」
「がんばれぇ~」
「らぶらぶ~~~」とか聞こえてきたけど、気のせいということにして足を速めた。


「サァ、サーニャ着いたぞ。じゃ今日はゆっくり休むんダゾ」
サーニャの部屋の前でそう言って、手を離し自分の部屋に戻ろうとした。が手が離れず戻れなかった。
またお姫様の頬が膨らんでいる。
「なんで~?わたし、エイラの部屋にいく~」
あぁ、サーニャ。ナンデそんな顔してそんなこと言うんダヨ…うれしいけど理性が保てないジャナイカ。
「でも、サーニャ酔ってるし、今日は寝たほうがイイッテ」
「わたし酔ってないもん。」
いや、めちゃめちゃ酔ってますよ。キャラ壊れてますよ。
「……エイラはわたしといたくないの?」
ウゥッ。いたいに決まってるじゃナイカァ。でも、今のサーニャと2人きりなんて、ワタシ…
なんて悩んでいると
「わたしはエイラと2人きりになりたいの!」
そう言い切られて、今度は私が手を引っ張られる形になり私の部屋へと連れて行かれた。


誰も来ないと思うけど見られてはまずいので、ワタシは扉を閉めた。
そしてサーニャをとりあえず、ベッドの上に座らせて手を離した。
「何ではなしちゃうの?」
そんな捨てられた子犬のような瞳でワタシを見ないでクレヨ。決心がにぶるジャナイカ…。
「サーニャ。とりあえず、今日は寝よう。そんな状態じゃ早く寝ないと明日が大変ダロ?」
説得を試みる。
「でも明日は2人ともお休みでしょ?」
ウゥッ。なんでこんな所だけ冷静なんダヨ。たしかにワタシタチはミーナ中佐から
『2人にはここ数日無理なシフトをお願いしてしまったし、お礼と休憩を兼ねて2人そろって明日は非番にしといたわ』
って言われたケド。
「デモ、ワタシはサーニャのことが心配ナンダ。そんな状態で無理に起きてたら体壊しちゃうかもしれないシ。
ダカラ今日は1人でゆっくり寝たほうがイイッテ。ワタシはサーニャの部屋で寝るカラ」
そう言って、多少強引だけど部屋を出ていこうとする。
が服の裾を引っ張られた。
「……」
黙ってワタシの裾をひっぱるサーニャ。
まずい。本気で怒らせちゃったか?
「……なっちゃったの?」
「ヘッ?」
「エイラはわたしのこと嫌いになっちゃったの?」
ひどく寂しい声でサーニャは私に尋ねた。

「別にソンナンジャ」
「だって、エイラ私のこと妙に避けてるもん!」
「ソッソレハ…」
理性が壊れそうなんダヨ…なんて言えないし。
「わたし、エイラに好きって言われてすごく、すごくうれしかった。わたしもエイラのこと好きだったから」
言われて照れてしまいながらも、驚いていた。
普段サーニャはこんなこと言わないから。
「それで、エイラと付き合えるようになって、一緒に街に行ったり、お昼寝したり、…キスとか……エッチなこともしたりして本当に幸せだったんだよ。」
「……」
「なのにエイラ最近妙にわたしを避けるし…だから、エイラはわたしのこと嫌いになっちゃったんじゃないかって思って。
そう思ったら……不安で…」
最後のほ方はほとんど聞こえないぐらいにか細い声だったけどワタシはしっかりと聞いていた。
あぁ、ワタシ何やってんだろ…サーニャにこんな思いをさせてたなんて。ほんとにバカっていうかヘタレっていうか…

「サーニャ」
そう優しく呼びかけながらワタシはうつむくお姫様を抱きしめた。
「エイ、ラ?」
「ゴメン。別にサーニャを不安にさせるつもりじゃなかったンダ」
サーニャは黙ってワタシの胸に顔をうずめている。
「なんていうか、サーニャのことが大事だったカラ、大事にしたかったからその、変に距離を置いちゃッテ。
今日だって本当はサーニャと2人きりになりたかったケド、その、サーニャを傷つけるんじゃないかッテ…不安で。
だからゴメン。」
「……」
沈黙を貫くサーニャ。
ヤバイ、さすがにこれ以上謝り続ければ逆効果な気もするシ、どうしよう…。
そうワタシが途方にくれていると、
「エイラの馬鹿」
とサーニャが口を開いた。
「わたし、エイラに嫌われたと思ってすごく不安だったんだよ?」
ウゥ、だから謝ってるじゃナイカァ。やっぱり謝り足りなかったかノカ?
「わたし、まだエイラに嫌われてると思って、泣きそうなんだよ?」
「……」
本当にワタシは馬鹿野郎だと思った。
この期に及んでまだサーニャを不安にさせてるなんて。なんて愚かなんだろう。
これじゃあサーニャの恋人なんて言えないヨナ。ハァ。
そう自分に失望しながらも
「ゴメン。サーニャ、好き。大好きだよ」
そう愛しいお姫様の耳元にささやいた。


「わたしもエイラのこと大好きだよ」
そう言ってサーニャは顔をあげ、満面の笑みをワタシに見せてくれた。
ウッこれはヤバイ。かわいすぎる。もう正直我慢の限界なんですケド…どうしヨ。
ここまできてなんでワタシはヘタレなんだろう?本当に自分が嫌になる。と落ち込んでいると、

唇に柔らかい感触が。

と思ったらすぐに離れた。
「サ、サーニャ?」
「エイラの意気地無し」
「ウゥッ、そんなこと言うなんてヒドイじゃナイカァ」
ハァ、ワタシはこのお姫様にも敵わない。そうしょげてしまった。
「ふふっ。冗談だよ」
そう言ってくすくす笑うサーニャ。
よかった。誤解が解けたみたいで。
今日はがんばって自分を抑えて、やっぱり2人でゆっくり話そうかな?
そう考えていると

「…ね。エイラ。」
「どうした、サーニャ?」
また何をからかわれるんだろうと返事をした。



「………しよ?」
とサーニャがつぶやいた。
ン?スル?何を?夜間哨戒?んなバカナ。今日は非番ダロ。
アァ、ピアノか!ッテこんな夜更けにやるわけないダロ。
この状況で『する』なんてことは1つしかない。ワタシの頭は混乱していた。

「エイラと……したいの。」
と続けるサーニャ。
「いっ、いいのか?」
ワタシは整理のつかない頭でも次は反射的に答えた。

「うん…エイラ。して?」
そんなこと言われたらさすがに無理です。ゴメンナサイ。私は狐じゃなくて狼になってしまいます。
ワタシの理性は音を立てて崩れていき、サーニャをベッドに押し倒した。





「ん、、ふぅ…はぁ」
一旦離れた唇がまた触れ合う。
もう何度目になるだろうか。ワタシタチはお互いに下着姿になって幾度も唾液を交換し合い、舌での愛撫を繰り返していた。
少し離れようとしたワタシのスキをついてはサーニャが攻めてくる。なのでワタシも負けじと反撃する。その繰り返しだった。

「はぁ、はぁ…サーニャ」
もっと、もっと欲しい。唇だけじゃなくて、サーニャがもっと。
そう思ったワタシは口付けはそのままにサーニャの胸に手を伸ばした。

「ふっ、むっ、エイ…ラ、」
下着の上から触れただけなのにサーニャの体はびくっと反応し、表情がさらにトロンとなった気がした。

「んっ、んん、あっ、はぁっ」
舌を絡めるのも、難しくなってきたようだ。
「気持ちいいのか?サーニャ」
緩急つけて攻めながら余裕のなくなってきたサーニャにそう尋ねる。

「うっ、ん、きもち…んんっ」
感じながらもワタシに反応を返そうと、必死にしゃべるサーニャ。

そろそろイイカナ?そう思ったワタシは、サーニャの下着を外した。
控えめだけどきれいなふくらみと、先のほうにちゃんと自己主張しているピンクの蕾があった。

「サーニャ、もう固くなってるジャナイカ」
「やぁ、いわないで……恥ずかしい、の……」

恥ずかしがるサーニャを愛しく思いつつ、ワタシは胸の先端の蕾に吸いついた。

「ひゃん!」
とサーニャがかわいい声をあげる。
「ひっ、やぁ…んん、あ、エイラっだめぇ」
刺激が強かったのか、ワタシを引き離そうと、手で頭を押し返してきた。
その抵抗が本気ではないと知っているので気にせずに、なめたり少し噛んだりと続けた。

「んぁ…やぁ、だめぇ、つよ…いの」

「はぁっ、はぁっ、んん」
サーニャの息が荒くなり、小さな抵抗をしていた手も、いつのまにかワタシの頭を抱きしめていた。
「ひゃぁ…んんっ、」
「イきそうナノカ?いいよ、イって」

そういってワタシは胸への愛撫を強めた。
「あ、あ、もうだっ、め…きちゃう……」

「んんっ、んっ、あっ」

最後にと先端を今までよりも強めに噛んだ。
「っっ………!!」

声を押し殺して、サーニャはワタシの胸の中でガクガクと痙攣した。


サーニャ…イッちゃったんダ。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
「気持ちよかったんダナ、胸だけでイッちゃうなんて。」
息を整えているサーニャに、語りかける。

「っ、はぁっ、はぁっ、エイラの、せーだもん」
と、今日何度も見たのと同じように、頬をふくらませる。
「ゴメン、ゴメン。デモ…」
そう言ってワタシはサーニャのズボンの上に指を滑らす。
「んんっ!」
「続き、してほしいダロ?」

「っ……」
目をそらして、恥ずかしそうに、コクンとうなずいた。

それを確認したワタシは役割を果たしていないズボンを脱がし、ベッドの隅に放り投げた。


サーニャのソコはもう大洪水だった。
こんなに濡れてるの初めて見タ。

少し驚きながらも、サーニャの秘裂に指をうずめていった。

「ふぅっ、んんっ、エイラぁ」

ズブズブっと柔らかい肉がワタシの指を受け入れながらも、キュっと締め付けてくるサーニャの中。
「サーニャの中、もうぐちょぐちょダゾ?」
「やぁ、んんっ…いわな……で…」
「だって、1回イッたとはいえ濡れすぎダロ?」

そう言って、ワタシは指を出し入れしたり、かき回したりする。
「なのにワタシの指を離そうとしてナイヨ?」
「ひっ、やぁ……あぁっ」
「サーニャ…エロい」
「エッ…ラの、イジ…ワル」
感じながらも恨めしそうな瞳でワタシを見てきた。



「やっ、んんんっ、あぁ……ひゃあ」
サーニャの声がまた荒くなってきた。
そろそろイくのかな?そう思って動きを早めようとしたとき、
サーニャの指が私のズボンをなぞった。
「ンンッ、サーニャ?ナニヲ…」

「はぁっ、エイラッ、ばっかり…ずるいもん……わたしも、する」
「サッ、サーニャ……べつにワタシハ」
「エイラも気持ち良くなりたいでしょ?」
少し息を整えたサーニャの指がワタシのズボンをずらしワタシの中へ入ってきた。

「ひゃぁっ」
「エイラだって、ぐちょぐちょじゃない」
指をかき回す。
「ヒャン!」
「こっちだって固くなってるよ?」
なんという手際の速さか。ワタシのブラをずり上げ胸も攻めてきた。
されるがままのワタシ。
「ひん、ンンッ、あぁッ」
「ふふっ、エイラかわいい」
「ッ、はぁっ、はぁっ、サー…ニャ」
「イってもいいんだよ?」

そう言われても、さすがにイくわけにはいかない。
ワタシはまだサーニャの中に入ったままの指を、もう1度動かした。
「きゃっ、ちょっと、エイッ…ラ、わたしが、んんっ、するの…」
「サーニャにも気持ち良くなってほしいンダ」
「でも…エイラも…」
「じゃぁ一緒に気持ちよくナロ?」
「……うん…」

サーニャを説得できたワタシはサーニャの中から指を抜き、
サーニャの濡れそぼった秘裂に自分の秘裂を重ね合わせた。

「動くゾ?」
「…うん。」
恥ずかしいのか、小さい返事だったけど了解をとったので、動き出した。
「ひっ、んんっ、あぁっ」
「気持ち…イイカ?サーニャ?」
「…ッ、うっ、ん、きもちいい…よ。エイラは?」
「ス、ゴク、気持ちイイ」
お互いの秘裂からあふれ出した蜜が絡み合い、ぐちょっぐちょっと卑猥な音を立てる。
その音を聞きつつ、ワタシはサーニャの秘部の小さな蕾に夢中になって擦りつけた。
「はぁっ、はぁっ、ひゃん」
「んんっ、アッ、くぅっ」
2人の嬌声が部屋に響く。
蜜の絡み合う音やベッドのきしむ音と混じり合って、すごく卑猥なハーモニーが部屋を包み込む。


「エイッ、ラ」
「んんっ、サーニャ」
お互いに見つめ合うと、どちらともなく唇に吸いついた。
「ん、むぅ、んんんっ」
「ふっ、んっ、ひゃぁ」
むさぼりつくように、舌をからめ合う。
「ちゅっ、エイラッ…エイラッ」
「んんっ、サーニャ…くちゅ」
自分の愛する人の名前を呼びながら高まっていく2人。

「エッ…ラ、ダメ…わたし、もう…」
「サーニャ、ワタシ…も…、一緒に…」
「うん、いっしょに…んんっ」
ワタシは速度を速めて腰を動かし続けた。

「あっ、あっ、ダメ、んあっ、エイラ、エイラ…」
「サッ…ニャ、んんっ、あっ、ふぁっ」
「エイラっっっ!!!」
「サーニャ!!!」
最後に一番強く腰を押し付けた。
ギュッと抱きしめ、愛する人の名前を呼びながら同時に果てた。
がくがくっと痙攣して、サーニャに倒れこむ。


意識がぼーっとして、気だるさが襲ってくる。でも、すごく満足した状態だった。
サーニャの上から転がり、隣に寝転がった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
息が上がっていたが、サーニャが気になりサーニャのほうを向きなおした。
すると、サーニャもこっちを向いた。
「はぁっ、はぁっ、エイ、ラ…」
「ン?どうした、サーニャ?」
まさかもう1回?さすがに無理なんですけど…。



「……大好きだよ…」
そう言って、胸に顔をうずめてきた。。
あぁ、もうなんでサーニャはこんなに…。と悦に浸る前に心の底から返事を返した。
「ワタシも…大好きダゾ」
そしてサーニャを抱きしめて、そのまま眠りについた。



翌朝。
ワタシは毎日なるラッパの音で目が覚めてしまった。

「今日休みなのにナー」
体を起こしてそう呟く。
隣を見ると、昨日大暴走お姫様が幸せそうな顔で眠っていた。
ぐっすりと眠っているようで、起きる気配はない。
「起きたら昨日のことなんか忘れてんるんダロウナー」
ちょっと、落ち込むワタシ。
あっ、そういえば、昨日サーニャは結構な量のお酒を飲んでるみたいだったな。
もう目が覚めちゃったし、食堂に行って水でも持ってきといたほうがいいかも。

そう思ったワタシは眠り姫を起こさないように静かにベッドからでて、軽く格好を整えて食堂に向かった。

食堂に行くと、シャーリーとバルクホルン大尉が朝食をとっていた。
「あれぇ~今日休みなんじゃないのかぁ?」
昨日の元凶が話しかけてきた。
「目が覚めちゃったんダヨ。それでせっかくだから、
昨日誰かさんのせいで酔っ払っちゃったサーニャのために水を取りに来たんダヨ」
嫌味たらしく返す。
「でも、昨日は楽しかっただろ?」
「ナっ、聞こえてタノカ?」
「おっ、やっぱり激しかったんだな?」
…しまった。やらかした。冷静に考えれば聞こえるわけないじゃナイカ…。
アホダロワタシ。
「スオムスのエースもサーニャのことになると、ダメダメだな。
でも、昨日のあの酔いっぷりだったら、サーニャもさぞや…ムフフ」
「ッッサーニャをソンナ目デミンナー!!」
そう叫んで、ワタシは水をもって急いで食道を出て部屋に戻った。

~~~

「エイラはわかりやすすぎるんだよなぁ。
しかし最近サーニャがいつにも増してエイラの方じっと見てたから気にはなってたんだけど。
だから、酒でも飲んで酔った勢いでしゃべれればと思って飲ませちゃったんだけど…効果ありすぎたようだな。
まっ2人が仲良くなったらよかった!な?」
「なぜ私に話を振る?」
「なぜって、そりゃあ近くにいるからだろ?」
「別に関係ない。というか、軍人たるもの日常の行動や自分の理性も制御できんようでは…」
「あんたには言われたくないと思うぞ、お姉ちゃんw」
「なっ、貴様がそう呼ぶな!!」
「あははは」

というやり取りがあったが、エイラは知らない。
~~~


「まったく、シャーリーハー…」
ぶつぶつと文句を言いながら部屋のドアを開ける。

よかった、サーニャまだ寝てるみたいだ。
ひとまず安心して、水をテーブルの上に置く。
ベッドのほうに向っていくとカーテンの隙間から陽の光が差し込みサーニャを照らしていた。
なんてきれいなんだ…。
言葉を失うくらいに奇麗だった。神話の女神たちなんか比べ物にならないんじゃないかと思うほどに。

ベッドに腰かけサーニャの寝顔を見ていると、サーニャも目を覚ました。
「んっ、エイラ?」
「起こしちゃっタカ?ゴメン」
「ううん、大丈夫。っっ、それより…頭、痛い」

やっぱり二日酔いカ。サーニャには早かったんダヨ。
そう思いながらも
「ワタシ水持ってきたから、ホラ」
サーニャに水を手渡した。
「ありがと」
コクっと水を飲む。

あぁ、この調子じゃ今日は部屋で休憩カナ?まぁそれもイッカ。
それより、サーニャ昨日のこと覚えてんのカナ?
「エイラ、ありがと」
サーニャが一息ついたようなので、ワタシは思い切って聞いてみることにした。
「なぁ、サーニャ、昨日の」
「わたしもう少し寝るね」
昨日と聞いた途端に毛布をかぶり横になってしまった。

ナンダ?この変な行動…。
アレ?まさか?
もしやと思いサーニャの顔が見えるほうへと移動する。
すると、耳まで赤くして顔を伏せる姿が見えた。
「もしかして、昨日のこと覚えてるノカ?」
「っっ!!!」
びくっと反応を示す。
あ覚えてるンダ。そりゃ恥ずかしいヨナ。
「ナンダ、覚えたタノカー。ソッカ、ソッカ」
と恥ずかしがるサーニャをよそに少し安心する。

「エイラの馬鹿」
とだけ呟いて、サーニャは毛布を頭までかぶりしゃべらなくなってしまった。
「サ、サーニャ?」
「ふん」
ヤバ、怒らせちゃった。
「ゴメン、別にいじめるつもりじゃ…」
「エイラなんか知らない」
あっ、もうダメダ、こうなったら止められナイ。
ハァ、やっぱりワタシはサーニャには敵わないノカ。
ハァ。と心の中で溜息をつきまくった。

その後、なんとかサーニャと会話できるようになったけど、
ワタシの顔を見るたびに顔を赤らめてうつむく状態がしばらく続き、
そのたびにみんなにからかわれてしまったのは、言うまでもない。


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