何回君を愛したら chapter.1


トゥルーデの熱が私の身体を駆け巡る。

私にとってその時間は何より幸せな時間。
トゥルーデの吐息が私の心を乱す。

それは、私にとって、かけがえの無い時間で。


――何回君を愛したら chapter.1――


朝、目覚めたらトゥルーデが側にいるって言う幸せな現実。
私はそれが嬉しくて、今ある幸せをじっくりと噛み締める。

「トゥルーデやっぱり可愛いなあ」

私は、気持ちよさそうに眠っているトゥルーデの頬にキスを落とす。

すると、トゥルーデはくすぐったそうに身を捩る。

もう、本当に可愛いよ、トゥルーデ!

「ん……おはよう、エーリカ」
「おはよう、トゥルーデ」
「んん…そうか…あのまま寝てしまったのか…すまんな、お前のベッドなのに」
「ううん、別に良いよ。むしろトゥルーデなら大歓迎なんだから」
「ハハ、それは嬉しいな」

トゥルーデが時折見せる笑顔は私の意識を吹き飛ばすには十分過ぎる。

「…トゥルーデ…」
「ん?なんだ」
「えいっ!」
「ちょっと、なんだいきなり」

私は我慢出来なくなって、トゥルーデを押し倒す。
トゥルーデはビックリした顔で、私を見ていた。


「もう1ラウンドと行こうよ」
「おい、私はそんな体力は残ってないぞ」
「大丈夫!私がリードしたげるから!」
「…エーリカ」
「なに?」
「お前は“絶倫”だな」
「……それ褒めてるの?」
「お前に対する最大級の賛辞のつもりだが?」
「もう、トゥルーデのバカ」

私はそんなトゥルーデの唇に自分のそれを重ねる。

「トゥルーデ…」
「エーリカ…」

イイ感じ…だと思ってたのに、ムードはいきなりけたたましく鳴り響いたサイレンに打ち消された。

「なっ、なにっ…!?」
「ネウロイかっ…!」
「もうなんだよぉっ!イイ感じだったのに!ネウロイのバカ!」
「愚痴っても仕方ないだろ。ほら、服着ろ!」
「……絶対ネウロイなんか私が撃ち落としてやるんだから…!」

私達の第2ラウンドは突然のネウロイ出現によって、お預けになってしまった。

……ネウロイのバカ!

私の不機嫌な態度はトゥルーデにも伝わったみたいで。

「なんだ、エーリカ。むくれてるのか?」
「だって、私達の時間を邪魔されたんだよ?
これ以上の怒りがありますか!」

「まあそれは仕方ないだろうな。奴等とて侵略目的で現れているからな。
空気を読むとはとても思えんがな」
「そりゃ…分かってるけど」

すると、トゥルーデは私の頭をポンポンと叩く。

「帰ってきたら続きをやろう。…それでいいか?」
「…しょ、しょうがないなあ。トゥルーデがどうしてもって言うなら、付き合ってあげてもいいかな」
「フフ、素直じゃないな。
じゃあ、行こうか」
「…うん…!」


私達は互いの手をしっかりと握り合って、ひとまずミーナの元へ急ぐ事にした。


To be Next chapter…



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