絶対両想い宣言


あたしは今、廊下で話している宮藤とルッキーニを遠くから眺めている。

最近、宮藤とルッキーニがやけに仲が良い。
…宮藤がルッキーニの事を好きだとは考えにくいが(おっぱい魔神だし)、ルッキーニは宮藤に少なからずとも好意を持っている様だし。

んーいや、別に嫉妬とかそんなんじゃないけど、危険を感じてはいる。
いつあの二人が間違いを起こすか、それは分からないじゃないか。

そんな事になれば、あたしはどうなるんだ?

と、そんな事を考えていたあたしの近くには同じく宮藤とルッキーニを見つめるもう一つの影。

リーネだ。

そっか、確かリーネも宮藤の事が好きだったっけか。


…そうだ、良い事思いついた。


《翌日

「おーい、リーネ」
「なんですか、シャーリーさん」
「お前宮藤の事好きだろ?」
「なっ…いきなりなにをっ…!!//////」

おーおー、純粋だねえ。

「いやそんなのお前の態度見てりゃ分かるよ」
「あっ、あの…その…………はい…//////」
「で、お前昨日宮藤とルッキーニが話してるの見ただろ?」
「はい」
「…どう思った?」
「え?どう思ったって、仲良いなあって」
「そこだよ、リーネ」
「はい…?」

「あたしは今非常に危機感を募らせているのだよ。もしあの二人が恋人同士になってしまったら…?」
「え……」

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以下リーネの妄想

「ルッキーニちゃん、好きだよ…」
「芳佳、あたしも…」
「キス、しよ?」
「うん……」

リーネの妄想 終了

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「いやあああああああああああああああああ!!!」
「だろ!!イヤだろ!?……そこでだリーネ」
「はあ」
「手、組まないか?」
「手を組む?」
「ああ、お前はルッキーニが宮藤と話そうとしたら、邪魔をするんだ。その逆も同じ」
「…要するに、自分だけに目を向けさせるって事ですか?」
「ん、そういう事。…悪くない話だろ?」
リーネはしばらく黙った末に、口を開いた。

「………そう、ですね。アリだと思います」

…今、リーネに黒い何かが宿った。

「あたしはルッキーニを手に入れる為に。リーネは宮藤を手に入れる為に」
「頑張りましょう!」


あたし達は、手をガッチリと組んだ。


待ってろ、ルッキーニ。
お前はあたしのモノなんだからな…?

END


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