ミーナさん崩壊シリーズ「番外編・美緒の今年」
《美緒の部屋
只今12月30日 深夜11時48分
「…ふーっ…今年ももう明日で終わりか…全く“疲れた”しか感想の無い一年だったな…本当にミーナに振り回された……
何というか、悪い意味で濃すぎた一年だった」
美緒、お茶を啜る。
「思えば、二人でババ抜きをした時…まあもっと言えばだいぶ前からおかしいとは思っていたが…あの時から徐々に壊れてきたな」
『「知らないわ!知らない!
貴女と一緒にいる時は貴女を求めるだけのただの牝よ!」
「やめろその言い方!!
本当に生々しいから!っていうかもう脱がされてるし!」
「美緒、貴女にペナルティ―――――!!!」
「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」』
「………うん、まああれも多分愛だよな。愛…。愛…か…。愛ってなんだろうな…
あとはDVDのジャケットが云々あったなあ…正直本当にどうでも良かったな…」
『「私達が手を繋いで空を飛んでいるの」
「まあそれなら有りだな。見た目も良いしな」
「続いてこちら。そして熱いキスを交わす二人…」
「ミーナ」
「そして、美緒はミーナを自らのベッドに誘う」
「おい、ミーナ」
「そして、二人は遂に…!!!!」
「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ!
お前本当にいい加減に人の話を聞け!!」』
「……まあ、ミーナはカールスラント組でジャケットになってるしな。それでいいじゃないか、うん。
あとはエッチがどうたらとかあったか」
『「そう言うと思って今日は特別ゲストを呼んであるわ!
自分より年下(12歳)の幼女に手を出したシャーロット・E・イェーガーさん(16歳)よ!」
「……あの、ミーナ中佐。そんな紹介やめて貰えますか…。なんかそれじゃあたしが犯罪者みたいでちょっと…」
「あら、手を出したのは事実なのよね?」
「だから手を出したって言うと一方的にしたにしか聞こえませんから!
ちゃんと同意の上ですから!」』
「…あの時はシャーリーに迷惑をかけてしまったな…よりにもよってシャーリーを性犯罪者扱いとはな…
あとは私の服をパクった、とかもあったかな」
『「いいから脱げ!!」
「嫌ぁぁぁぁぁ!美緒が獣になったわ!」
「それはどっちかと言えばお前だろ!!
お前のせいで私は過去二回も貞操を奪われそうだったんだぞ!
いいから返せ!」
「いや!」
「返せ!」
「いや!」
「返せ!」』
「……あの後宮藤の誤解を解くのに三日かかったな…おかげで私の服を一着ミーナにやるハメになったし…
それと…」
『「私は何もお前の事が嫌いとは言っていない。だから落ち着け、な」
「…分かったわ。今度からはアタックするのは週7(要するに毎日)から週6にするわ!!」
「(あぁ~…そういう事を言っているんじゃないのだが…。しかも週7から週6って全く変わってない…)
…ああもうそれで良いよ…。だからミーナ、戻るぞ」
「あら、手を繋いでくれるの?」
「きょっ、今日だけだからな…///」』
「……今思うと強烈に恥ずかしかったな…////
…優しくするんじゃなかったな…あれ以降更につけあがった感じが…ハァ…」
『「行くか!お前本当に斬るぞ!
そして撃つぞ!」
「美緒に殺されるなら、一片の悔いなし!(鼻声)」
「うるさい黙れ!!」
「さあ美緒、とにかくシましょう!いっぱい汗をかけばぁっ…♪(鼻声)」
「ちょっ、お前本当に風邪ひいてるのかっ…!?なんだその腕の力っ!?
や、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」』
「あのせいで確か長い長い風邪を引いたんだったな。今思い出しても怒りが…おっといかんいかん、拳を握り過ぎて手から血が…」
『♪愛してるわ美緒
愛してるわ美緒
貴女と私 Baby I Love you
貴女とならどこまでも
天国《パラダイス》でも
地獄《インフェルノ》でも
貴女と二人の世界で私は貴女の×××を
@@@するわ
そして私達は※※※に☆☆☆で〇〇なの』
「…本っ当に歌手デビューしなくて良かった…しかし、ミーナが歌手デビューしてたら本当にどうなってたんだろうか…
ううっ、物凄い寒気がっ…」
『「だから行かんっつてるだろうが!
お前、いくら私でもいい加減怒るぞ!
お前本当に軍法会議にかけるぞ!」
「美緒!!それよ!!」
「は」
「それさえあれば、逃避行の理由になるわ!!!!
ほら美緒、今すぐ私を軍法会議にかけて!さあ今すぐ!!!!」
「…………ああああああああああああああああああああああああああああ…………」』
「確かシャーリーとルッキーニがリベリオンに向かってたんだな。
全くあの時のシャーリーは凄かったな。
『あたし達は自由になりたいんだ!何者もあたし達を縛る事なんて許されない!』とか言ってたな」
『「美緒…!これってまさか…!結婚っ!?結婚なの!?そうなのね!?」
「おいミーナ、聞け、あのな……」
「美緒からのプロポーズ、喜んで受けるわ!
まさに美緒は私の婿って感じ?私は美緒の嫁って感じ?私は勝ち組って感じ?」
「違う!!これはあくまでただのプレゼントであって──やめろ!!左手薬指はやめ──!!」』
「……あれはまさに地獄の聖夜だったな…しかもエイラとサーニャにこんな会話を聞かれていたとはな……しかも……
……いや、なんかもう思い出したくもないな…物凄いトラウマだよ……
…もう来年からは野菜スティックでいいかな…。プレゼント」
只今12月30日 深夜11時58分
「…もう少しで31日か。
大晦日、だな。
……さて、少し早いが……」
美緒、湯のみを少し高く上げる。
「来年も頑張ろう。坂本美緒、逆境に負けるな」
美緒、深夜に決意を固める。
来年こそは、(ミーナからの)圧力には決して屈しない、と。