501部隊大忘年会・2008


「えー、では僭越ながら不肖坂本美緒が、乾杯の音頭を取らせて頂きます。
えー、というワケで…」
「かんぱーい!」
「おっ、おいシャーリー!人の乾杯の音頭は(ry」

というワケで、今日は501部隊の大忘年会。
美緒が乾杯の音頭を邪魔されたり、既にシャーリーがベロンベロンだったりと始まる前からいろいろあるがとにかく始まった。

「…まったく…人の話(音頭)はちゃんと聞かんか…」
「ウフフ、まあいいじゃない、美緒。
みんな楽しそうなんだし」
「…まあ、そうだな」
「はら、美緒も飲んで」
「ああ、すまんな」
「それにしても、今年もいろいろあったわね、美緒」
「まったくだな。一年が過ぎるというのは本当に早い。
楽しい時間はすぐに過ぎていくというのは本当だな」
「ええ、本当に」

「あれ、トゥルーデ飲まないの?」
「みんなはしゃいでいるからな。誰か一人律する人間がいないとダメだろう」
「もう本当に堅物だなあ。こんな時に盛り上がらないでいつ盛り上がるのさ」
「…私はこういうのは苦手なんだ」
「まま、飲んでよ飲んでよ」
「しかし、私は…」
「大丈夫だよ、これアルコール度数は低いから」
「…まあ、それなら…」


「エイラ、顔が赤い…」
「そうカ?私はまだ酔っ払ってないゾ?
…サーニャ。サーニャこそなんか目が虚ろになってないカ?」
「なってない…なってない…私は、大丈夫です……」
(これは…かなり酔っ払ってるナ…)
「…ちょっと介抱してやろうカ?」

ボフッ

「っ…!!!!」
「エイラの膝枕~~~♪」
「ササササササーニャ…////////////」
「エイラの身体…暖かい…♪」
「ブハァッ(エイラ鼻血を噴き出す)」

「芳佳ちゃん、ア~ン♪」
「リーネちゃん、ちょっと恥ずかしいよ…//////」
「フフ、遠慮しないで♪」
「そ、そう…?じゃ、じゃあ…」
「…ど、どう?」
「美味しいよ!リーネちゃん!」
「本当に!?この唐揚げ、芳佳ちゃんの為に作ったんだよ!」
「そうなんだ!えっと、ありがとう…///」
「わ、私こそ…ありがとう…///」

「アッハハハハハハ!!!!!!
酒をもっと持ってこーい!!!!!」
「シャーリーすごーい!一人でこんなに飲んじゃうなんて!」
「そうだろ!?スゴいだろ!?
どうだルッキーニ、あたしに惚れ直したかぁっ!?」
「うん!!もう惚れ直したどころか、あたしはシャーリーにメロメロだよぉっ…////////////」
「そうかそうか!!なら、もっともっともーーっとあたしに惚れ直せよルッキーニ!!!
アッハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」


「みんなスゴい騒ぎようね」
「…よっぽど日頃溜まってたんだろうなあ…」
「坂本少佐、お酌をさせて頂きますわ」
「ああ、すまんなペリーヌ」
「いいえ、わたくしは坂本少佐のお側にいますわ。…どんな時も」

「ちょっと、トゥルーデ…飲みすぎじゃない…?」
「なんだと?エーリカ、お前が飲めと言ったんだろう?
だから私は目一杯飲んでるんだ!どうだ!エーリカ!!私は偉いだろ!?」
「うんうん、偉いからそろそろ抑えよう?トゥルーデ」

「エイラァ…(寝言)」
「サーニャ…お前…そんな無防備な姿を…(服をはだけてるし…その柔らかそうな唇…)」
「エイラ…す…きぃ…エイラァ…」
「っ…!!!!!!!!!!!!!!」
「エイラァ…」
「サーニャ…お前…誘ってるのカ…?
もしそうならさすがの私も狼になるゾ…?文句言ったって知らないからナ…!?」
「き…て…」
「サーニャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!」

「……ん…」
「どうしたの?芳佳ちゃん」
「お酒は飲んでないのに、なんか身体が熱くなって…頭がポーッとなって…」
「うわーそれはそれはたいへんだー(棒読み)」
「リ、リーネちゃん?」
「なら私が介抱しなくちゃ!
どこが熱いの芳佳ちゃん?はっきりと明確に答えて!?」
「い、いきなりどうしたの、リーネちゃん…」
「別にどうもしないよ、芳佳ちゃん。さっきの唐揚げになんかの薬を混ぜたとかそんなんじゃないから!」
「ええええええええええええええええ!!!!!」

「(お酒のビンをマイク代わりにして)
♪~ルッキーニ―――――!お前の事が大好きなんだぁー!愛してるぅー!」
「シャーリー!大胆過ぎるよぉー///////でもステキ―――!!!!」
「あたしの愛は止まんないぜぇー!!!!!!!!!!」
「シャーリー!あたしを抱いてぇー!」
「よっしゃ、抱いてやる!お前を抱いてやる!
今からシャーロット・E・イェーガーはフランチェスカ・ルッキーニを抱きまーす!邪魔したヤツは正義の銃弾をお見舞いするからなー!」

「…す、すごいわね…」
「思った以上のカオス状態だな、コレは…」
「ああっ、坂本少佐ぁっ…!」
「どうした、ペリーヌ」
「わたくし、酔ってしまったみたいですわ~~~♪」
「…お前、一口もお酒なんか飲んでないだろ」
「いいえ!わたくしは坂本少佐!いつも貴女に酔っ(ry」

「クリスゥ―――――!!!!
お姉ちゃんは頑張ってるぞぉー!いつか絶対に結婚しようなぁ!!!
クリスは私の妹であり嫁だぁ―――!!!!」
「違うもん!トゥルーデの嫁は私だもん!!!!」
「エーリカ!!私とクリスは結ばれる運命なんだ!悪いが諦めてくれ!」
「イヤだぁぁぁぁ!!!
トゥルーデは私の婿!!だもん!!」
「知るかぁ!クリスゥ―――――!お前を愛してるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
私はクリスと××××したぁ―――――――い!!!!!!」
「あたしはトゥルーデを愛してるぅぅぅぅぅぅぅ!!
あたしはトゥルーデと溶け合いたぁぁぁい!!!!」

「…サーニャ…もう…勘弁して欲しいんだナ……」
「エイラ…すき…」
(なんで私が逆に押し倒されてるんダ………………?)
「エイラ…すき…すき…すき…すき…すき…愛してる……♪」
「ああっその笑顔は反則だあ、サーニャ……って痛たたたたたたたた…!!!
耳噛むなぁ!」
「エイラの耳…すき…♪」
「ちょっ…サーニャ…!くすぐったいダロ…ちょっと、サーニャ…ッ…!!今度は舐めるナッ…!//////」
「エイラの耳……♪」
「ウワワワワワワワワワワ―――――――――――――――――ッ!!!!!!」


「薬はさすがにマズいよ、リーネちゃん!!」
「いや心配無いよ、芳佳ちゃん!!
そんなの私達の愛の前では障害にすらならない事だよ!」
「話が通じてないよリーネちゃん!」
「だからね、芳佳ちゃん」
「って何ズボン脱がしてるの!?」
(うう…力が入らない…)
「芳佳ちゃん!」
「な、なに…?」
「芳佳ちゃんをいただきまーす♪」
「ちょっとリーネちゃん…!やるなら別の場所でやろう…?ね、リーネちゃん…!」
「私は止まらないよぉ―――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ぎゃああああああああああああああああ―――――――――!!!!」

(シャーリーはルッキーニを“抱く”為一時退席中)


「………………美緒、これは……」
「……私達は大人らしく飲もう。…な」
「ああ、坂本少佐ぁ…わたくしはもう貴女に酔(ry」




―――――――――――――――――――
翌日

「みんな、おはよう!」
「美緒、大変よ」
「どうした、ミーナ」

美緒の視界に入ってきたのは昨日の忘年会で暴走した挙げ句、二日酔いで死々累々とした隊員たちの姿だった。

「…頭がガンガンする……元はと言えばエーリカ…お前が悪いんだぞ…」
「私はちゃんと酷くなる前に止めたよ……。暴走したのはトゥルーデじゃん……」
「…なあ、サーニャ…昨日の事は覚えてないのカ…?」
「………覚えてない………」
「リーネちゃん……酷いよ…あんな所で無理矢理……」
「…ごめんね…芳佳ちゃん…私どうにかしてたみたい…ごめんね…」
「うぁ……吐き気する……気持ち悪ぃ……飲み過ぎた………」
「フニュ~~~~……目が回るよぉ、シャーリー………」


「坂本少佐…どうしますか…?」
「…………………」


そして、美緒の呆れきった溜め息と共に、一日休みが宣言された。

そしてその日、皆は学習した事が一つあったという。

“お酒は飲んでも、飲まれるな”と。


END


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