わんぱくガッティーノ:最終話『ブリタニアの新しい仲間』


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 あらすじ:(例の音楽でw、c/v郷田ほづみ)
 1943年4月、ロマーニャ空軍のフランチェスカ・ルッキーニ少尉がブリタニア転属を命じられた。
 祖国との別れは辛いけれど命令なので仕方ない。
 上官や仲間、そして家族との別れを済ませ、彼女はブリタニアへと向かうのであった…


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 ─ ブリタニアへ向かう輸送機の中 ─

 「…いい?ロマーニャにいた時みたいに…しないでよ…」 「…なんで?…じゃないの?」
 「それは…なのよ」 「そうなの?…なんだ…」 「それで…ちょっとフランカ!聞いてるの?」 「え?はいはいきいてるよー」
 「んもう…しょうがないなぁ、そんなにそわそわしなくてもブリタニアは逃げないんだからちょっとは落ち着きなさいよ」 「はーい」
 「それでね─」

 移動の機中、上官の訓戒をうわの空で聞きながらルッキーニは新しく配属される部隊のことに気持ちを向かわせていた。

 「そろそろロンドンに到着するわね…さぁさぁ早く降りる支度しなさい」 「はーい♪」

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 ─ ブリタニア王国某所、連合国第501統合戦闘航空団基地執務室 ─

 ジュ「ロマーニャ空軍第四航空団よりフランチェスカ・ルッキーニ少尉ならびに付き添いとしてジュゼッピーナ・チュインニ特務中尉到着しました」
 ル「えーと、フランチェスカ・ルッキーニ少尉です。よろしくお願いします」

 到着した二人はロマーニャ軍の敬礼を、迎える側の二人もブリタニアの敬礼で返す

 ミ「お二人とも遠路はるばるご苦労様です。連合国第501統合戦闘航空団統括隊長のミーナ・ディントリーデ・ヴィルケ中佐です」
 美「同じく戦闘隊長の坂本美緒少佐です。訓練時間やその他シフトについては追々決めていくということで、
今日はまず隊員の皆に紹介しておこうと思うのだが…バルクホルン大尉とハルトマン中尉はまだ訓練か?」
 ミ「そうね、あと1時間もすれば戻ってくると思うから…イェーガー中尉とユーティライネン少尉も
そろそろ哨戒から戻ってくるはずよ。それとサーニャちゃんはまだ寝ているわ」
 美「そうか、それではしばらくここで待機、先日送ってもらったデータの確認ともう少し詳しい話を聞かせてもらおうか。
 ジュゼッピーナ中尉、貴官には先日の失礼な手紙の件もあるしな…」

 引継ぎのためにルッキーニ以外の3人は作戦机に向かって本人にはわかりにくい難しい話を始めてしまった。
 しかしルッキーニはすることがないので面白くない。部屋の中をいろいろ見て回るもすぐに飽きてしまい、
こっそり部屋から出て行って基地の探検へと向かった。

 「ウジュー…ここどこだろ?…迷っちゃったかも」
 「ねえ、ここで何やってんの?ここはハンガーだよ」 ル「ヒッ!…あ、あの、迷っちゃった(エヘッ)」
 「…(迷っちゃたって…)ここは子供の来るところじゃないよ、お嬢ちゃんは誰だい?」
 「オーイ、シャーリーどうしたンダー?アレ、その子ダレ?」 「いや、なんか迷子みたいなんだけど…」
 「あ、あの…(ガクガクブルブル)」 「あっ!もしかして、今日新しく入るってミーナ隊長が言ってた子か?」 「ソウナノカ?」
 「二人ともそんなところで何を…ん、その子は誰だ?」 「ただいまー!あれ?みんなどうしたの?」
 「あーお帰り。実は─」 

 ─ 2時間後 ─

 ミ「それでは新しい仲間を紹介します。ロマーニャ空軍の…」
 ル「フランチェスカ・ルッキーニ少尉です。みんなよろしくねー♪」
 ミ「ちょっと!人の話は最後まで…」
 エイ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉ダ。こっちはサーニャ・リトヴャグ中尉。よろしくナ」 「…よろしく…ムニャムニャ」
 シ「シャーロット・イェーガー中尉、シャーリーって呼んでくれればいいよ。よろしくね♪」
 ハ「エーリカ・ハルトマン中尉だよ。よろしくね」
 バ「ゲルトルート・バルクホルン大尉だ。まったく…ロマーニャには緊張感というものはないのか…」
 ミ「やれやれ…身の回りの世話や基地のことなんかはシャーリーさんお願いね」
 シ「了解です隊長」
 美緒「いっそのことロッテもシャーリーと組むか?」
 ル「わーいシャーリーのおっぱいおっきぃー!」 ゲ「おいおいこんなところで…まったく…ヒッ!」
 エリ「トゥルーデー私もおっぱいー」 バ「うわっ、ばかよせっ!あとで部屋でゆっくり…いいかげんにしろ!(ポカッ)」
 エリ「あーんトゥルーデがぶったー。いたいよー!(チラッ)」 バ「ったく、お前がやめないからだろう…ウソ泣きしてもバレているぞ」
 エイ「静かにしろ!サーニャが起きちゃうじゃないカ!」 サ「…エイラうるさい…Zzz」 エイ「アァゴメンサーニャ…部屋ニ帰ロウカ」
 ミ「やれやれ…また騒がしくなるわね」 美「はっはっは!ここもまた明るくなっていいじゃないか」

 ナレーション:ル「こうして私はこの基地へやって来て新しい仲間に出会ったのでした。シャーリーだーいすきーっ!
…になれるのかは…ひみつだよ♪」

 【501新人シリーズ】わんぱくガッティーノ 完結
 (番外編(ジュゼッピーナ&ルッキーニ関連の手紙)はあるかもしれない)

 ※ペリーヌはまだここには居ません。(7月入隊予定)

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 次回予告のようなもの(サーニャのうた、c/v門脇舞衣)

 サーニャ・V・リトヴャグ7歳です。
 1937年9月、ここはウィーンの音楽学校。私はここで初めての体験と初めての出会いを
 同時にしてしまって…そんなことよりネウロイがオストマルクを攻撃して…
 次回、”オラーシャの白百合”第一話『魔力の発現と運命の出会い』です。

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 おまけ

 ジュ「久しぶりねイッル」 エイ「ア、アァ…久しぶりダナパスタ准尉(なんでコンナトコでコイツに会うンダヨ…)」
 ジュ「いつブリタニアに?」 エイ「エート…去年の初めぐらいダト思ウ」
 ジュ「ところであれから好きな人は出来たの?『ソンナコトは好きな人とするもんダ!』なんて言って
あれだけアホネン大尉から逃げてたんだからさぞかし…」
 エイ「バッ、バカッ!何言ってンダこの変態准尉!」
 ジュ「あーら、そんなこと言ってもいいの?これからスオムスに引退の挨拶に行くんだけど、
むこうのエルマ少佐とニパ中尉になーんて報告しよっかなー?(ニヤニヤ)」
 エイ「エ?エル姉に?ソ、ソレダケハヤメテェェェー…」

 おまけその2

 美「ジュゼッピーナ中尉!先日の手紙の件だが…」 ジュ「あーあれね。別にいいんじゃない?今から備えておけばいざという時に…」
 美「まだ私は18だ!他人に自分の引退を口にされるほど衰えてもいないし、余計なお世話だ!」
 ジュ「ということは自覚してるのね」 美「くっ…とにかく私はおまえなんかにとやかく言われたくない!」
 ジュ「交渉決裂ね、それじゃこの話は終わりにしましょう(そのときが来るまでね…)」

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