今夜彼女は椅子に腰をかけ
夜間哨戒。わたしの任務。今日はエイラとのロッテ。
いつもの時間に、いつものように。発進。
透き通った、きれいな夜空だった。
「サーニャ、ちょっといいカ?」
エイラがわたしを呼び止める。何か見つけたの?
わたしから10メートルほど離れたいったエイラは、いくつか私に指示を出した。
「もうチョット上。OK。そこデ膝を抱えるみたいにできるカ?。」
わたしはエイラの顔を見つめたまま、言われる通りにした。
クエスチョンマークしか浮かんでこないわたし。
エイラは両手でフレームを作った。
「きれいダ。サーニャ、お姫様みたいダ。」
「カメラ借りてくればよかったナ。」
わたしの向こうには、三日月、星空。