無題
いち!にい!さん!し!
うむ、今日も身体に異常はない。すこぶるいい具合だ
今日のメニューは確か射撃訓練だったな・・・リーネと宮藤の監督もせねばな
その前に、今日は朝食を作らねばならん。
――よし、体操終了。食堂へ行くとしよう。
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(食堂)
「あ、おはよ」
「早いなリベリアン、おはよう」
起床時間前だが、やたら朝は早いなこいつは
そういえばエイラやルッキーニは寝坊の常習犯だが、このリベリアンはちゃんと起きてくるな
ま、そういった面は評価に値する
「いやぁ早く目が覚めちゃってさ~」
「ふ、だからつまみ食いか?言っておくが今朝はジャガイモだぞ」
まずは軽くイモを洗ってからだな
今のうちに湯を沸かしておく――
「つまみ食いしにきたのはこっち」
「ひっ・・・!」
どこに手を入れてるんだ馬鹿!手まで取るな!
「ずっとこうしたかったんだよね~♪」
「はなせ・・・っ!」
「ほとんど抵抗してないくせに」
貴様がそんなところを撫で回すからだ!
くそ、力が入らない・・・気が散って魔力もうまく使えん・・・!
「この後みんなここに集まるけどさ、それってなんか興奮しない?」
――ッ!
「んの・・・はつじょ、うさ・・!ひぁッ!」
「あれれ?もうこんなになってるのに、素直じゃないねぇ」
え・・・糸、引いて・・・
あ、ああ・・・嘘だ・・・私がこんな・・・
「早くしないと誰か来ちゃうぞ?まぁ、悪いようにはしないからさ。こっち向いてよ・・・」
こいつの目・・・きれいだ・・・
ああ、早くジャガイモを茹でないと・・・。
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(射撃場)
くそっ!あのリベリアンめ!
朝から盛りのついたようにネチネチと!
しかもなんだ!アレは誰にも見られてはいなかったようだが、食事中ずっと眺めてくるなんて!
なぜ抵抗できなかったんだ私は!情けない!
「バルクホルン、少しいいか?」
「えっ?あ、ああ少佐、なんでしょうか」
「実は、今日中にこなさなければならん雑務ができてな。
昼ごろまであいつらの訓練を見てもらえんか?」
む、マンツーマンではなくなったか・・・まぁいい、少佐もご多忙だからな。
どちらにせよ要領は同じ、断る理由もあるまい。
「私は構いません」
「すまんな、それではよろしく頼む。埋め合わせはさせてもらうぞ(スタスタスタ・・・)」
ああ、なんと気持ちのいい人だ。
部下へのフォローなど、してくれる上官はあまりいないからな。
私もあのような立派なウィッチになりたいものだ。
「では訓練を始める。まずリーネ・・・いつも通りに撃ってみろ。」
「は、はい!(ダン!ダン!)」
うむ、流石に上手いな。
地上での中距離射撃よりも、空で遠距離射撃をさせるべきか。
それとも模擬戦・・・いやこのまま自信を付けさせるのも・・・。
(むにっ)
「おおー、噂通りのハリ・・・」
「~~宮藤っ!」
いつの間に背後から・・・・・・おい!なにして・・・
「んっ・・・みや、ふ・・・やぁ・・」
「だ、だめだよ芳佳ちゃん!」
そうだ、止めてくれリーネ!
上官にこのような不埒な行為を許して――
「二人でバルクホルンさんを気持ちよくしてあげるって約束したのに」
・・・え?なんだって?リーネ、お前は――っ!
「んむ・・・ぅあ、ふ・・・・・ふふ、まだおイモの味がしますね」
「わ、キスうまいねリーネちゃん。私も私も!」
「えへへ。じゃあ、かわりばんこね?」
放せお前、ら・・・訓練を・・・く、ん・・・
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(洗い場)
「はぁ・・・」
部下に、しかも年端の行かぬ二人になすがままにされるのはいかんな・・・
少佐がいてくれたら・・・いや、人に頼るべき事柄ではないな。
「はぁ・・・」
ここは静かでいいな・・・
「ウジャーン!」
「おわあっ!」
「どしたの大尉?元気ないね?」
ルッキーニ・・・頼むから驚かさないでくれ・・・
ふぅ、やはりこいつは小さいな。
まだ純粋で、あんなことは分からんだろうな・・・
「ああ、少し疲れていてな・・・」
「ふーん。そだ!あたしが肩揉んであげよっか?(フニフニ)」
おお・・・おおお・・・何故だ、何故か目から汗が出てくる・・・
ルッキーニ、お前はいい子だ。誤解していたよ。優しいやつだったんだな・・・
「そうか、なら頼むよ」
「じゃ、あっち向いて!」
「はいは――」
「とぅるーでぇー?」
ビクゥ!
は、ハルトマンお前っ!
「なーにルッキーニに体触られて喜んでんのさー?」
「ち、違う!私は肩揉みを頼んで――」
「ルッキーニぃ、君はいまトゥルーデの体触ってたよね?」
無視か!聞こえてたろ今のは!
「ウジャー?うんと、大尉に気持ちよくしてって言われたから~」
前言撤回だルッキーニ少尉、そこになおれ。
火に油を注ぐな!そもそもそんなことは言ってないだろう!
ああ、ハルトマンに冷たい目で見られてる。誤解だ、誤解なんだフラウ。
「なールッキーニ、あたしも交ぜてくんない?」
・・・は?待て待て、色々とおかしいぞ。
交ざる?お前が?お前は肩揉みするわけじゃないだろ?
「うんっ、いーよ」
「おい!気軽に承諾するな!」
「なに?トゥルーデは私が嫌なの?」
「い、いや・・・そういうわけでは・・・」
「ふーん・・・やっぱりおしおきだね」
なん・・・だと・・・理不尽すぎるだろ!
しかもこいつの言うお仕置きはつまり――
「おおいガッディーノ、トゥルーデの服脱がすの手伝ってくんない」
「やはりか!どうしてお前はそんなに好色なんだ!」
「まーまーお堅いこと言わずに・・・あれ?なんか湿ってない?」
「それは・・・」
「なーにー?大尉おもらしー?にゃははっ」
「ち、違っ・・・ッ!ふら・・う、恥ずかし・・・っぁ!」
「ふふふん、やらしいトゥルーデにはしっかりおしおきしないとね。ほらルッキーニ、ちゃんと見てなよ?」
「あれ?大尉どしたの?顔真っ赤だよ?」
よりによって最年少の子供に・・・
早く、早く終わって・・・・よく・・して、くれ・・・
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(宿舎廊下)
だるい・・・いくらなんでもだるい・・・
今日はなんだ、天罰の日か。もう5人も無理矢理・・・・・・
まだ夕方だというのにもう寝てしまいたい・・・枕を濡らしてしまいたい・・・
そういえばサーニャがそろそろ起きてくる頃――
ガチャ
「ふぉっ!」
「――あれ、バルクホルン大尉」
さ、サーニャか
・・・・何かこう、私の頭が早くここを離れろと言っているような気がするのだが
「(じー・・・)」
「・・・・・・」
「(じー・・・)」
「・・・・・・」
・・・なんだこの子猫は、やたら可愛いじゃないか
ああ、頭を撫でたい。無性に撫でたい
エイラの部屋の真ん前だが平気・・・か?
一日の疲労を癒してくれとの啓示か?
そうか、そうなのか、ならば――
ガシィ!
「・・・え?」
「捕まえた・・・(ニコリ)」
「え?え?――おい引っ張るな!そっちはエイラの――」
ポイ、ボフッ
う・・・ベッドに放り投げられるとは・・・やるなサーニャ・・・
「ニヒ、ヤット来たカ大尉」
「エイラ・・・ん?お前まさか今まで寝てたんじゃないだろうな」
「ソ、ソンナンジャネーヨ!ただ・・・」
「ただ?」
「サーニャが、こうしたいッテ・・・」
なんだ?背後に気配――
「がっ!?」
「大尉のお尻・・・柔らかい」
さ、サーニャ!?どこに手をやって・・・待て!ズボンを取るな!
「手、押さえとくからナ」
「うん、ありがとうエイラ」
「き、今日だけダカンナー」
お前らいつの間に魔力を使って抑え――
(ちゅぐ、ちゅ・・・ぴちゃぴちゃ)
「うぁ・・・!っ・・・さーに・・や・・ぁん!」
「大尉のここ、熱い・・・」
「あ、あんま舐めんナヨ、サーニャ!」
なん、で・・・・今日・・・・・・ちいい・・・
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(風呂)
あいつら・・・揃いも揃って痕をつけていって・・・
おかげで全員あがるまで風呂を待つハメに・・・こんな身体、誰にも見せられんからな
ふぅ・・・・・・さっき、気持ちよかっ――!?
何を考えているんだ!?
そんな、ほとんど年下の奴らに無理矢理、されて、気持ちいい、わけが・・・
・・・・・・ここ、サーニャが、ずっと舐めて・・・
・・誰もいないよな
「ん・・・っあ・・・」
食事に間に合えば・・・間に合いさえすれば平気だ・・・
指、気持ちいい・・・
「トゥルーデ?」
「――っは!?ミーナ!?ま、まだ入ってなかったのか・・・」
「そんな大きな声出すと、誰か来ちゃうわよ?」
「う・・・すまん」
見られた・・・よりによってミーナに・・・
うああ大馬鹿者!これでは蔑まれてしまうだろうに!
それにこんな、痕だらけの姿を・・・
「ねぇトゥルーデ、あなた今何してたのかしら?」
ああ・・・これはいじめられる・・・
久々に泣きたくなってきた・・・
「なにも、なにもしていなかったぞ」
「そう――みんなに可愛がられたのね」
「ち、違う!あんな無理矢理・・・まさか、見ていたのか!?」
「クス・・・どうかしらね」
最悪だ・・・ミーナの能力なら何をされたかも分かってしまうではないか・・・
「ダメね、私・・・すごく妬けたの。だから、キスしてトゥルーデ」
「ミーナ・・・」
「――お願い」
卑怯だ、そんな・・・そんな悲しい顔をされては・・・っ
「き、今日だけ・・・だ。今日だけ・・・」
「・・・ん、ふぅ・・・ぁ・・・ねぇ、さっき一人でしてたの?」
「・・・ああ」
「そう・・・なら私がしてあげる」
これで・・・何人目だ、今日は
もう――どうでもいい
今は、ミーナと・・・
「(んー、トゥルーデって扱いが楽ね)」
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(自室)
あああああああ!!
カールスラント軍人のウィッチが、慰み者になっているではないか!
これではまるで娼婦だ!慎みを持たんか!
「・・・はぁ」
もういいか・・・とにかく疲れた・・・
ようやく寝られるんだ、明日に備えて――明日は周りに流されぬようにしなくては、な
限界だ・・・おやすみクリス・・・
ガチャ
・・・ガチャ?
誰か入ってきたのか・・・もういい加減にしてくれ
大体ノックもせずに――っ少佐!?
「し、少佐?一体何を・・・」
「しーっ・・・昼の埋め合わせだ、バルクホルン」
「え、あ、あの、私はもう」
「寝るのだろう?まぁ、時間を見計らってきたからな」
何を言ってるんだ少佐は?
私は何も身につけていないのですが・・・あの、そんなにじっと見られると・・・
「ん、ああ私も脱がなくてはな。何せ『夜這い』だからな(シュル)」
「ちょっ、坂本少佐!いったい何をおっしゃっているのですか!?」
「む?だからよば――ああ、『夜這い』が分からないのか」
ユバイ・・・扶桑の言葉か?
風習か何かだろうか
それにしても――なんて綺麗なんだ・・・坂本少佐
「ふふ、どうしたんだぽかんとして」
「いえ・・・少し、見とれて」
「・・・オホン、口がうまくなったな。それも宮藤のおかげか」
宮藤の・・・
私の胸を抱き抱えた宮藤の・・・
私の胸を執拗に揉んだ宮藤の・・・
私の胸に延々と吸い付いた宮藤の・・・
「どうした?(ギシッ)」
「いえ!なな、なんでもありません」
い、いつの間にこんなに近くに・・・
しかしこれは・・・近くで見るとよりいっそう――
「私に任せておけ、バルクホルン」
「少佐、いったい何を――」
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(翌朝、食堂)
「た、大尉っ!どうなさいましたの!?」
「・・・ああ、おはようペリーヌ。少し、少しだけ疲れていてな。昨夜の記憶があまりない」
「青ざめてらっしゃいますわ!私から中佐に言付けしておきますから、今日一日お休みになってください!」
「ペリーヌ・・・っ!(ギュッ)」
「ばっばばバルクホルン大尉・・・」
「ペリーヌ、(私のことをよこしまな目で見ない)お前だけが頼りだ。
これからも(誰かに犯されないように)ずっと、一緒にいてくれないか」
「ふぇっ!?そ、そんな・・・私には少佐が・・・」
「頼む、(それでは割にあわないだろうから)私も(同僚から)お前を守ってみせる」
「大尉・・・」
こうしてバルクホルンはフラグを立てまくっていくのでした
おしまい