胸だけじゃないから
「はぁ~、柔らかいー」
リーネちゃんのおっぱいに顔を埋めながら小声で言った。
毎日のようにこうやって触らしてもらっているけど全く飽きない。
服の上からでも弾力と温もりがしっかり伝わって気持ちいい。
もし、直に触って、揉んで、顔を埋めたらどんな感じなんだろうと
想像するだけで鼻血が出そうになる。
私は顔を上げ、リーネちゃんを見る。
――あれ?今日のリーネちゃん何だか元気が無い。
何か悩んでいるような暗い表情だった。
そう言えばいつもはお喋りとかしながらやるのに今日は黙ったままだ。
「ねぇ…芳佳ちゃん…」
「えっ、あ…何?」
私が「どうしたの?」と訊こうとした矢先に
リーネちゃんから話しかけてきたのでちょっとびっくりした。
「芳佳ちゃんが今こうして私の傍に居てくれるのは
自由に胸を触れるからなの?」
「へ?」
「だからその…例えば私以外の誰かが胸を触らしてくれたら
その人の所に行くのかなって…」
確かにそこそこ大きくて触っていいなんて言われたら
私は欲望のままに触るだろう。
だけど、こんなふうにわざわざ部屋に
おしかけてまで触ったりはしない。
「私はリーネちゃんが好きだからここに居るんだよ。
だから他の人に誘われても断るよ」
「本当?」
「うん」
「じゃ、じゃあ…キス…してくれる?」
リーネちゃんは恥ずかしそうに小声で言う。
私は頷くとリーネちゃんと口付けを交わした。
―完―