第40手 ネクタイを結ぶ


「サーニャ、ネクタイ結んでやるから動くナヨー」
「ん・・・ありがとうエイラ」
「へぇ、手慣れたもんだなぁ。毎日やってんのか?」
「そ、そんなことネーヨ!」
「またまたぁ、照れんなよ。いいじゃん、ほほえましいよ」
「どっか行ってろバカシャーリー!!」


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「ってことがあったんだよ」
「そうか。エイラとサーニャの仲が睦まじいのは良いことだな」
「・・・おい、そうじゃないだろ?なんかさぁ、もっと何かない?」
「何がだ?」
「はぁ・・・いや、やっぱいいよ」
「そうか、明日は私が食事当番だからな。悪いが先に寝かせてもらうぞ」
「へいへい・・・」
「(・・・・・・ネクタイ、か)」


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数日後

「ほら早く起きろ、遅刻するぞ」
「ふわ・・・」
「いつまで寝ぼけているか・・・おい、ネクタイがぐちゃぐちゃだぞ」
「んー?・・・結ぶのめんどくさ・・・」
「・・・仕方ない、ほらこっちを向け」
「なんだよー」
「いいからじっとしていろ」

シュル、シュル・・・キュツ

「お・・・」
「ほら、できたぞ。さっさと目を覚ませ」
「・・・ありがと」
「え、あ、なっ、なんてことないだろう。こ、こんな、ネクタイくらい」
「練習したの?」
「・・・・・・知らんな、いいから早くしろ!」
「ふーん・・・やっぱ好きになってよかったかな」
「何か言ったか?」
「なんでもなーい」


『ストライクウィッチーズでシチュ題四十八手』応募作品

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