第15手 おんぶ・背中へ一方的にのしかかる
イッル、今度は何を企んでいるんだ?
いい加減重いんだが…。
「なぁイッル」
「んあー?」
「いつまで私に乗るつもりだ?」
「さあー?」
「頼むから降りてくれ…」
「やだ。眠いシ…」
「ならベッド行けよー」
「それもやだ。ニパあったかいんだモン」ギュ
おいおいおい!押し付けるな!首、首しまる!
ふぅ…。にしてもイッルのやつ…いつのまにこんな柔らかくなったんだ?
それにいい匂いが…。くん…。
―――っ!なにしてんだ私!変態みたいじゃないか!
「ニパァ…じっとしててくれヨー…」
「え、あ、あぁ…すまん」
「んー……」
うー、イッルの顔が近くに…。息が…当たってる…。
くそ…このままじゃ理性が保たん…。
イッル頼む…そろそろ離れてくれ…。
「イヤ。だってニパのくせにいい匂いするんだモン」
「いぃ!?」
「くんくん……。それになんかおちつくんだよナ…」
「ちょま、イッル!――ひゃんっ」
「胸…結構あるんダナ…。驚いたゾ…」
「今までっ!何度もさわ、ぁん…さわってきただろ!―んぁっ」
「あーやっぱいいナ…。…ところでニパ」
「んっ、な、なんだよ」
「ここ…私の特等席にスル」
「…ちぇ、わかったよ」
END