501会議室‐午後
「な~、なんで私が議長なんダヨ~。こーいうのは少佐か堅物の役目ダロ~?」
「うむ、本来なら私が引き受けるところではあるのだがいかんせん色恋には疎くてな」
「私は記録係だからな。こうして書記をやっている」
「ソレならシャーリー」
「あたしにその仕事できると思うか?」
「思わナイ。じゃあ宮藤!やってクレ!」
「えええイヤですよ!」
「イヤじゃナイ!ヤレ!」
「イヤですってば!…あっ、そういえば向こうではサーニャちゃんが議長だったらしいですよ!ペアで議長だなんてかっこいいです!」
「…ソウナノカ?サーニャが?…じゃあやってみようカナー」
「ぃよーし!よくやった宮藤!」
「えへへ…」
「よーし、じゃあ会議始めっゾー。えーと、第1回ラヴ対策会議…、なんだコレ?なにすりゃいいんダ?」
「ようはあいつらともっと仲良くなるためなんかしようってことさ」
「もう仲いいダロ」
「え?お前サーニャとシたくないの?」
「ナ、なにをダヨ」
「なにって…ナニとかいろいろだな」
「!?おまっ!……そりゃシたい…ケドサァ…」
「ほぅ、やらしいな…」
「ナっ、お前には言われたくネーヨ!」
「くだらんことはいいから会議を始めるぞ」
「ちぇわかったヨ…。じゃあなにか案がアルやーつ」
「………」
「な~、もうやめようゼ~。なんも出ねージャン」
「駄目だ。まだ目的は達成されていない」
「だったら案だせヨ堅物ゥ」
「そうだな、…ふむ……素直に甘えてみてはどうだろう」
「アンタもするんだゾ?」
「う…」
「だーもう、あたしが出すよ。さっきルッキーニが変なポーズしてきたんだけどさ、それが可愛くてなー」
「おいリベリアン、のろけなら余所でやれ。お前の戯れ言を記録するほど書記は暇じゃないんだ」
「最後まで話は聞くもんだぞー。だからさ、あたしはあたしの武器を使おうと思うわけさ」
「どういう意味だ?シャーリー」
「うーん…少佐はちょっと柄じゃ…、ってそれいったらここの奴全員ダメか…」
「シャーリーさん、話が見えないんですけど…」
「まあいっか。つまりだ!セクシーなポーズをとってあいつらを誘ってやろう、ということだよ。ルッキーニは胸好きだしな」
「ムリダナ」
「諦めるの早くないか?」
「確かに、私にそういうことは似合わんだろうな…」
「わたしも…胸が…」
「そんなことできるか」
「あーあ…じゃあ後はまかしたぞー」
「…ふて寝すんなヨ……」
「もー。なんかだせヨ~」
「…ちょっといいか?」
「オォ、さすが少佐ダナ」
「そんなに仲良くなりたいなら夜ば「却下ナ」
「というか…坂本さんからそんな言葉がでるなんて…」
「ああ、ちょっと驚いた…」
「今の…記録していいのか…?」
「ダメダロ」
「ん?あぁいや、私がしてるんじゃなくてミーナがいつも…な…」
「あ…なるほど…。すみませんでした…」
「いや、こちらこそすまん。今言うべきではなかったな。それでもう一つあるんだが晩酌はどうだろうか。酒を酌み交わせば…」
「酒ナー…。サーニャ強いし…」
「ルッキーニにはまだ早いかな」
「あいつは飲みすぎだ」
「わたし未成年…」
「これも駄目か…。まあミーナに付き合うと大変だからな。仕方ない」
「けーっきょくダメじゃんカ~。おまえらもうちょっと考えろよナ~」
「そろそろお前もなんかだせよー。議長でも案はだしていいんだぞー」
「ムr「無理だな禁止」
「ちぇ、そーいわれてもナー」
「ほらサーニャにいつもしたいと思ってる妄想吐き出せよ」
「妄想とか言うナヨ…」
「まあまあ、なんでもいいからさっさとだしなよ」
「ん~…でもこれサーニャにいつかやるつもりだシ…」
「エイラさんの妄想聞きたいです!」
「ふむ。興味はあるな」
「記録はとってやるから安心しろ」
「GO!」
「あー、でもこれサーニャ限定だシ…」
「それでもいいです」
「応用すればよかろう」
「行動っていうよりタイミングだシ…」
「軍人ならさっさと答えろ!」
「いいから言っちまえ」
「わかったヨ!言うヨ!まずサーニャがオラーシャで両親を探す時についていくんダ!」
「サーニャがくじけそうになったら近くで支えてやっテ、寂しそうにしてたらそっと抱きしめて『大丈夫だよ』とか言ってやりてーとか考えてんダヨ!」
「どうだコレが私の妄想ダ!笑いたきゃ笑えヨ!」
「エイラさん…。なんだか感動しちゃいました…」
「うむ、さすがだな。それでこそエイラだ!」
「これがスオムス軍人の決意…。やるな…」
「あー、なんかすまんかった」
「なんなんダヨこの空気ハー!」
「みんなほめてんだよ。まあお前の案は結局あたしらには無理なんだけどな」
「だからソウ言ったのに…」
「でもでも、抱きしめるとかはよくないですか?」
「確かに抱きしめてやるのは私でもできるな」
「じゃあそれで」
「……何だったんダヨこの時間…」
END