ハートのお返し


今日でちょうど1ヶ月か…。
なんとなくこうして用意しちゃったけど、やっぱり変かな…。
いや、どうひいき目に見てもサーニャのチョコの方がすごかった!
これはお返ししないといけないよ!
でも1ヶ月もあける意味あったかな…。
ええい、いいや!せっかく用意したんだ!
行く!私は行くぞ!

「エイラ?」
「ウワァッ!」
「そこまで…驚かなくても…」
「あ、ごめん…。ゴメンナ、サーニャ」
「ううん…。大丈夫」

はぁ…。またやってしまった…。
私はいつもいつも…。

「ねぇ、エイラこそ大丈夫?」
「アア大丈夫ダヨ…?」
「本当に?熱とかない?」
「ちょ待っ!サーニャ!」

熱あがる!あがるからデコくっつけないで!
デコはやめてええぇぇぇぇ…!


はぁ…はぁ…。
にっこり笑顔がかわいいぞちくしょう!

「うふふ、これだけ元気なら大丈夫ね」
「うー……」
「なぁに?まだ元気でない?」
「イヤ!元気デス!」
「うふふふ。よかった!」

まったく…。サーニャにはかなわないや。

ふぅ、よっし!
なんかリラックスできたし、そろそろ渡さないとな。

「な、ナァサーニャ」
「なあに?」
「コ、コココココレレ」

噛みすぎだ私!リラックスはどこ行った!?
うえ…めちゃくちゃ震えてるし…。
止まれー止まれー止まれー…。

「どうしたの、これ?」
「え、あ、イヤ、あの…ソノ…。先月のお返しをダナ…」
「先月? えっと……誕生日…のお返し?」
「え?誕生日? 違うケド…」
「違うの?」

ああ、やっぱり1ヶ月はあけすぎたかー!
1週間後くらいにするべきだったんだよ!
あーもーなんで私の誕生日ちょうど1週間後なんだよ被りまくりじゃん!
そのせいで1ヶ月まで延びちゃったんだよこのやろー!

「まあいいや、開けてもいい?」
「うぁ?あぁ開けてクレ!」
「……これは、マシュマロ?」
「うん…」
「ありがとうエイラ! あとで一緒に食べようね!」
「オ、オウ!」

よかったー。喜んでくれたみたいだ。
ニヒ…あとでサーニャとマシュマロパーティ♪

「うーん…」
「どした?サーニャ」
「なんか私もお返ししたいな、と思って」
「えぇ?別にいいヨお返しなんテ」
「ダメよ気になるもの。…そうだ、エイラ来て」

あれ?なんか妙な予感が…。


「じゃ、入ろ?」
「私の部屋?」
「うん」

なんだなんだ。なんかドキドキしてきたぞ?
まだはっきり見えないけど赤色?の未来が見える…。

「エイラ、横になって」
「ウン…」

ベッド…。まさか…な。
ない!赤い未来なんて見えてない!
赤じゃなくてピンクだったりなんかしてない!
また外れやがって私の能力!

「じゃあ行くよ、エイラ…」
「ま、待て、サーニャ?オイ?」
「んっ」

きたああぁ!?

「さ、サーニャ?なにする気ダ!?」
「なにって…お返しよ?」
「お返しはイイとしてこれはナンダヨ!?」
「まずはキス…」
「まず!?まずって言っタ!」

ウソだろ?オイ?
心の準備とかペースは私がとかいろいろあるんだよおぉぉ!

「だってエイラが全っ然してくれないんだもん」
「スイマセンデシタ」
「よし」

しまったあぁぁ!
…くっ!このままではマズい!

「エイラ、私のマシュマロ。うふふ…」
「腕つかんで自分から触らせんなああぁぁ!」

うああなんか普通にサーニャのペース!
なんとかしてこっからの打開を…!

「ほら、まだまだこれから…」
「う…うぅ…、ううう…」
「気持ちよくしてあげるね♪」

ああ…笑顔がまぶしい…。
打開は…ムリ…ダ…ナ……。

END


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