radio echo


ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ?

「最近、そればっかりね」

ううッ、良いじゃないカ。減るもんじゃないシ……イヤ、サーニャの魔力使うから減るカ……ゴメンナ、サーニャ。

「良いの。エイラ楽しそうだもん、続けて」

有り難うサーニャ。
では今夜も行くゾ。早速お手紙を一枚。ラジオネーム「ルッキーニ」……

「……」

アイツ、ペンネームと言うかラジオネームの意味分かってんのカァ? いきなり本名書いてるけど良いノカヨ。
まあ、とりあえず読むゾ。

『あたしの好きな人は歳上なんですけど、
思い切って告白したらOKもらったんだけど
「お前まだ子供だしなあ……」といわれました。
少しでも大人に見られるにはどうすればいいですか』

……何だか状況がありありと分かる気がするゾ。
とにかく、一言言わせて貰うゾ。

彼女の方が子供ダナ。

歳が大して違わないのにそんなこと言うなんて、彼女の方が子供なんダナ。
減るもんじゃないシ、どんどんアタック掛けて大丈夫だと思うゾ。

「でも、ルッキーニちゃん、十二歳……」

うッ……サーニャも鋭いとこ突いて来るナア。幼いって言いたいのカ?
確かにルッキーニは……もう匿名でも何でも無いナ……歳はアレだけど、もう立派なウィッチだしナ。
まあ悪戯好きでまだお子様なとこあるケド、それを逆にプッシュしていけばイイヨ。

「どう言う意味で?」

べ、別に犯罪的な意味じゃないんだからナ? 誤解するなよサーニャ?
例えば……相手を抱きしめるとカ、キス位なら良いんじゃないカ? 相手は……ここは匿名にするけド、
国が国だかラ、そう言うスキンシップとかも普通ダロ。だから大丈夫。どんどん触って行けばいいんだヨ。

「それで、エイラも一緒に胸……」

ちちち違うゾ!? 断じてそんな事ハ……イヤ……マア……。

次のお便りハ……おっ珍しイ、ロマーニャの504からダ。本名OK、竹井醇子さん。

『やっほー、美緒元気にしてる?
こっちはなかなか料理が美味しいんだけど、
ちょっと油っこいのもあって
美緒にはどうかな~なんて。
今度一緒にまた海泳ぎに行きましょうよ。
プールでも良いけどね。
美緒の逞しい姿、また見たいわ~』

……完全に特定の人物向けの私信なんダナ。これ電波に乗せて良いのかヨ?

「基地で中佐がアップを始めた模様……」

そ、それはマズイ! 色々な意味で危険ダ!
とにかく、一言……も何も無ぇヨ。個人的な手紙は直接本人に送ってクレ。
緊急時はともかく、公共の電波を使うのは良くないゾ。

「これ、私の……」

ああそうだっタ、ゴメンなサーニャ。

ええっト、今夜最後の一枚ハ……ラジオネーム「ブルーベリー大好きっ娘」さん。

『私の彼女は、女性の胸に興味が有るみたいで……
でも、周りの皆もそうなんですけど、みんなして胸を触ってきます。
夜は仕方ないと思うんですけど、お風呂とか、みんなの前でも……
どうしたら良いですか?』

ズバリ言わせて貰うゾ。

諦めロ。

そりゃ、胸と言えば……ロマンだからナ。胸には無限の可能性が詰まってるンダゾ?
勿論大きいに越したことは無いケド、かたちもとっても重要ダヨナ~。

「エイラ……胸の話になると……」

サーニャ誤解ダ!
と、ともかク、夜は仕方ないってどう言う事ダ? ちょっと気になるゾ。
でもまア、何だか楽しそうだから良いんじゃないカ? スキンシップのひとつだと思えバ。

「セクハラ……」

ううッ……サーニャ、今日は厳しいゾ。
では最後に「サーニャのうた」を聴きながら今夜はお別れ~また来週~。

「続くの?」

……エッ?

end



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