ウィッチーズのアップダウンクイズ


 501の格納庫で第一回アップダウンクイズが開始された。
 栄えある初代チャンピオンになろうとクイズに参加した回答者は、宮藤芳佳他の隊員たち。
 そして民間からのゲスト回答者としてクリスティアーネ・バルクホルンが招かれていた。
「お前ら、やめろ……やめっ……」
 怪力を振るって暴れようとしたゲルトルートが皆に取り押さえられ、鎖で厳重に縛り上げられる。
 その上で固く猿轡が噛まされてしまった。
「……もごおぉぉぉっ」
 ゲルトルートが暴れたのも当たり前であった。
 回答者たちは下半身を剥き出しにされた上、股間を晒したまんぐり返しの恰好に固定されているのだ。
 それはクリスも例外ではなく、真っ白いお尻も、無垢な縦一文字も隠しようなく白日の下に晒されていた。
「ク、クリス……こいつら……殺す……殺してやるぅ」
 命よりも大事な妹を晒しものにされ、ゲルトルートは怒り狂う。
 しかしボールギャグの穴から漏れてくるのは声にならない呻きと涎だけであった。

「そんなに興奮しないでよ。ほら、クリスだって嬉しそうにしているし」
 エーリカの言ったとおり、みんなに見られることによりクリスの気分は高揚していた。
 日頃訪れる者などいない病室に籠もりっきりになっている彼女は、こうやって大勢に囲まれる日が来るのを待っていたのだ。
「あたし……あたし、見られてる……全部見られてる……」
 クリスの前人未踏の処女地には何本もの熱い視線が集中し、物理的な圧力を感じるほどになっている。
「ちぇっ、クリスちゃんばっかり。いいなぁ」
 芳佳はクリスに嫉妬を覚えて舌打ちをした。
 しかし、クリスへの感情を抜きにしてもこの勝負に負けるわけにはいかない。
 優勝賞品である新型ストライカーユニット、H型のP-51は喉からチンコが出るほど欲しい逸物であった。
 現時点での最強ユニットを手に入れることができたら、エースにのし上がれるのは間違いない。
 そうなれば皆の注目を一身に集めることができるのだ。
 そのためにも、何が何でも優勝しないわけにはいかない。

「それじゃあそろそろ始めるわよ」
 ミーナの合図により、回答者たちのアヌスにプラグが差し込まれた。
「いぎっ?」
「ひぐぅっ」
 かなり太い金属製のプラグであり、回答者たちは思わず呻き声を漏らせてしまう。
 プラグにはビニルのチューブが繋がっており、その一端はスタンドに吊されたガラス容器まで伸びている。
 イルリガートル式の浣腸器である。
 チューブの中程にあるコックが捻られ、ガラス容器の薬液が直腸内に流れ込んでくる。
「くっ……うぅぅっ……」
「はぁぁぁぁぁ……」
 グリセリン溶液は早くも効果を見せ始めた。
「それでは第一問」
 どこかでジャジャンとジングルが鳴った。
「異形の軍と言われるネウロイですが。そのネウロイが初めて出現したのは何年のことでしょう?」
 サーニャの淡々とした声が問題を読み上げた。
 すかさずリモコンのボタンを押したのはクリスであった。
 クリスの頭上に設置されているランプが灯り、回答権を得たことをミーナに示す。

「はい、クリスさん」
「せ、1939年じゃないでしょうか?」
 震える声でクリスが答えた。
 途端にピンポ~ンという脳天気な効果音が響いた。
「正解です」
 ミーナがにっこりと微笑んだ。
「アニメ版では44年、既に欧州全土がネウロイの勢力下に落ちた状態から始まっていますが、戦争が始まったのは39年です」
 サーニャの抑揚のない声での説明が終わると、浣腸セットを吊したスタンドがガタンとせり上がった。
 ただし正解者のクリスのスタンドはそのままである。
 容器の位置が高くなった分だけ重力が増し、薬液の流入圧力が大きくなった。
「ひぐぅぅぅっ」
「ひやぁっ」
 大げさな悲鳴が迸る。
 堪え性のないリネットは嫌々をするように首を振るが、そんなことで排泄感が収まったりしないのは当然であった。

「もごぉっ、もごごぉっ」
 ゲルトルートが妹を誇るようにはしゃぎまくるが、ボールギャグを噛まされているために何を言っているのか分からない。
 さしずめ「いいぞ、クリス。見たか、猿どもめ」とでも喚いているのであろう。
「続いて第二問。小説版ストライクウィッチーズ、スオムスいらん子中隊シリーズの著者は……」
 初歩的な問題だったので複数の回答者がボタンを押したが、間一髪でリーネが回答権を得る。
「ヤ、ヤマグチ……ノボル……せ、せんせぇっ」
 リーネが悲鳴に近い声で答えた。
 しかし、無情に響くブブーっというブザーの音。
 一拍おいて問題の残りを読み上げるサーニャの声が続いた。
「……ですが、OVA版のキャラクターデザインを担当したのは誰でしょう?」
「そんなカルトな問題、分かるわけないダロ」
 エイラの抗議を遮るようにチャイムの音が鳴った。
 またもクリスである。

「はいクリスさん、答えは?」
「しんごーやすし……だったかな……?」
 ピンポ~ンというチャイムと共に、再びクリス以外の浣腸器がせり上がった。
「で、できる……あぅぅぅ……」
 芳佳はクリスの並々ならぬヲタ知識に戦慄を覚えた。
 このままでは一問も答えられないまま負けてしまう。
 あの麗しいマスタングの最終型が部外者の手に渡ってしまうのだ。
 せっかく不格好なポンコツ紫電改とおさらばできるチャンスだというのに。
「じゃあ次の問題」
 三度ジャジャンとジングルが鳴った。
「元ウィッチの従軍記者で、アフリカ戦線へ赴き「アフリカの星」ことマルセイユ中尉の取材を敢行したのは誰でしょう?」
「そんな同人ネタまで知るわけないダロッ……アァーッ」
 エイラが悲鳴を上げ、遂に黄金色をした聖水を噴き上げて脱落した。
 その姿を残酷なビデオカメラが克明に収録していく。
 同じく我慢の限界を迎えていたリーネだったが、カメラの存在を知ってはお漏らしするわけにはいかなくなった。

 アナル過敏症の美緒は既に恍惚とした表情を浮かべ、もはやクイズどころではなくなっている。
 括約筋を使って意識的にプラグを出し入れさせては、その度に鼻に掛かったような甘い呻きを漏らす。
 大きく出入りを繰り返すプラグは、あたかも透明人間に操られているバイブのようにも見えた。
 美緒の秘密の部分は興奮して開ききり、異様な臭気を放つ液体が止めどなく溢れている。
「あぁっ、坂本少佐があのように乱れておられる……あんなに淫らに腰をくねらせて……」
 愛しい上官のあられもない姿を見て、ペリーヌもたまらなくなってくる。
 既にタイツの前には大きな染みが広がっていた。
(つづく)


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