無題
「ミーナ!」
「美緒、どうしたの?」
「今日は5月1日だぞ」
「そうね、美緒。でも急にどうしたの?」
「つまり日付を見ると5/01と言う事で我々501の日、と言う事だ。はっはっは!」
「……何だか強引ね、美緒。こう言うことはてっきりシャーリーさんかルッキーニさん辺りが言うかと思ってたんだけど」
「良いじゃないか。我々の記念日だ!」
「細かい事は置いとくとして……で、具体的に何をするのかしら?」
「……ミーナは何かしたい事有るか?」
「ノープランだったの?」
「いや。あくまでもミーナの希望を聞いたまでだぞ」
「急に言われても、ねえ」
「そうか」
「でも、今日が501の日って事は……明日は502、明後日は503、明々後日は504の記念日って事になるわね?」
「そう言えばそうだ」
「と言う事は、少なくとも一週間位は各地の部隊でお祝いって事?」
「……」
「ちょっと、美緒?」
「いや。何でも無い。504か……。醇子は元気にしてるかな」
「美緒」
「いや、何でも無いぞ。頼むからその目は止めてくれ」
「で、どうするのよ」
「そうだな。とりあえずシャーリーでも呼んで、バーベキューでもさせるか」
「多分、何の用意もしてないと思うわ。いきなり言っても、シャーリーさんも迷惑じゃない?」
「う~ん。参ったな」
「貴方が言い出したのよ、美緒」
「よし、ならば宴会……冗談だ」
「貴方が言うと冗談に聞こえないから困るのよ」
「仕方ない。今日はミーナのしたい事を叶えてやろう。言い出した私にも責任が有るからな」
「『にも』って、完全に貴方だけのせいだと思うけど」
「で、どうだ? 何かしたい事有るか? 何でも良いぞ? 料理はおにぎりなら出来るが……」
「行きましょう、美緒」
「何故肩を掴む? 私を何処連れて行く気だ?」
「何でも良いのよね?」
「任務はどうした? その目、まさか……おい! ちょっと」
つづかない