無題


「今日は何しようかなぁ」
「芳佳ちゃん、芳佳ちゃん!」
「リーネちゃん?」
「ほら、あれ見て!サーニャちゃん凄いんだよ!」
「え……うわぁ!!何、サーニャちゃんトランポリンでもしてるの!?」
「あはは、違うよ~。あれはローラースケートだよ」
「ローラースケート…って、あんなに高く飛び上がれるの?」
「大きなU字型の斜面を勢いをつけて滑ったり跳んだりするんだよ」
「へぇ……なんか意外な組み合わせ」
「ふふっ。その横で、ついさっきまでペリーヌさんがスケートボードしてたんだよ?これは靴じゃなくてタイヤのついた板で滑るの」
「ペリーヌさんが?」
「今はルッキーニちゃんに何か教えてるみたい」
「……何気にペリーヌさんて、面倒見いいよね」
「それは失礼だよ、芳佳ちゃんたら」
「えへへ。あ、他の皆は何してるのかな?」
「え、と…シャーリーさんはボート。ほら、テトラポッドの向こう辺りに」
「……もしかして、あれ凄い速度なんじゃ……それにボートに引っ張られてたのって」
「うん、坂本少佐。バランスを取る訓練に調度いいって、簡単なイカダを作って引っ張って貰ってるんだって」
「……………なんで坂本さん、座ってるだけなのに振り落とされないんだろう」
「凄いよねー。あ、今交差したヨットに乗ってるのがミーナ中佐だね」
「……なんかすっごく似合ってると言うか」
「芳佳ちゃんは、ヨット乗れるの?」
「私!?無理無理無理!リーネちゃんは?」
「勿論私も無理だよ!」
「勿論なんだ!?」
「うん。それでね、後はバルクホルンさんが……あ、来た!」
「え……空…?………うわぁっ!」
「グライダー…だったかな?風力だけで飛ばす飛行機なんだって」
「あ、手振ってるよ、リーネちゃん!…バルクホルンさーんっ!!!」
「……行っちゃったね……ある程度飛んだら、向こうの原っぱに着地するんだって」
「皆色々出来るんだぁ……」
「…あれ?ミヤフジ、リーネ。何してんの?」
「あ、ハルトマン中尉」
「ハルトマンさんは何か皆さんみたいに乗らないんですか?」
「うん?私さっきまでバギーに乗って山登ったり降りたりしてたんだー。一旦休憩ー」
「バギー…ですか?」
「うーん。なんかすっごく大きなタイヤのついた車、かなぁ?」
「そのまんまだねー。あ、そうだ二人ともエイラのキックボード見た!?」
「あれ、エイラさんキックボードしてるんですか?」

「リーネちゃん知らなかったの?」
「うん、ずっと姿が見えなかったから」
「今はルッキーニと一緒に基地周囲を回ってるよ」
「ルッキーニちゃんもキックボードを?」
「んにゃ。ルッキーニはスケボーの練習ついで。エイラはそれの見守りついで、って感じ?」
「そうなんですか……。でも、ハルトマンさん、エイラさんのキックボードがどうかしたんですか?」
「んー、ふっふっふー。ミヤフジもリーネも見て驚くなよー?」
「驚く?」
「あ、芳佳ちゃん。エイラさんとルッキーニちゃん来たよ!」
「あ、本…当……だ………」
「………エ…エイラ…さん……?」
「あれ、芳佳とリーネとハルトマンだー。三人とも何してるのー?」
「ん?何を狐に摘まれたみたいな顔してんダ、リーネと宮藤は」
「な、な?凄いだろ?こんな芸当はエイラにしか出来ないって」
「な、なんだヨ、いきなり……」
「エイラさん……」
「それは、いくらなんでも……」
「っく、わはははははははっ!!!」
「…エイラー、うん、やっぱりがんばれー」
「ええい!だからお前ラ、なんだってんだヨ!!」
「「それはキックボードじゃなくて台車!!!」」
「うわはははははははははっ!!」
「きゃはははははははははっ!!」
「た、タイヤ多い方がいいだロ!?ってか、ワタシヲソンナメデミンナーッ!!!!!!」

おわーり


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