無題
これは、百合スレ避難所内で突如として発生したプチ作文リレーの全容である。
114 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 23:36:12 ID:iVzMBu87
サーニャがエイラに好きな人(エイラ)ができたと言ってみるも鈍感なエイラは自分だと気付かずにへこむ
気付いてもらえなかったと芳佳に相談するサーニャ
エイラはそれを見てサーニャの好きな人が芳佳と誤解する
悲しいけどサーニャのためにとシフトを変えたりサーニャの世話を芳佳に任せたりと二人をくっつけようと頑張る
結果サーニャはエイラに嫌われたのかもと思い芳佳に相談
それを見て尽力した甲斐があったと思うもさらにへこむエイラ
低空飛行の精神状態は戦闘にも影響を及ぼし初めて被弾(といってもかする程度)してしまう
元よりエイラの調子の変化に気付いていたミーナだがいよいよこれはまずいと思いエイラに休暇を与える
休暇中も心中の整理がつかず半ば引きこもり状態のエイラの部屋にサーニャが訪れる
辛そうな顔をしているエイラを励まそうと頑張るが誤解したままのエイラの反応は芳しくない
120 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 01:26:36 ID:MxGGs+zT
>>114
そんなエイラの様子を見兼ねたリーネがエイラの様子を伺う日が次第に増えて行った。
そしてある日、エイラを慰めるリーネの姿を見てしまい、えもいわれぬ感情に支配されるサーニャ。
一方、芳佳も自分からリーネが離れていくような気がして悲しみに暮れていた。
どうして、何故と自問自答を繰り返す日々。
それでも日に日に弱ってゆくサーニャを励まそうと空元気を出す芳佳。
そんなある日、ペリーヌの何気ない一言がこの四人に大きな衝撃を与えてしまった。
続く
129 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/26(火) 02:28:18 ID:cyJDdb60
>>120
「見ていて苛立たしいですわね。いっそ、貴女方四人は一つの部屋でお過ごしになられたら?」
そう言い捨てるペリーヌ。
しかし、その瞳は悲しみに揺れる。
そう、きっと彼女達は四人でも上手くいくだろう。
新しい輪を作って、新しい繋がりを作って。
けれどそこにはペリーヌの入る隙間はないだろうなと、彼女は一人悲しみに暮れる。
そんな、静かに影に沈むペリーヌに手が差し延べられた。
彼女の名前はヘルマ・レンナルツ。
しかし、そんな二人にエーリカが割り込む。
新たな三つ巴の争いが繰り広げられようとしていた一方で、エイラに近付く新たなウィッチが現れ、更なる嵐が巻き起こる。
そして、秘密裏にシスターコンプレックスからシスターコンプリートへと進化を遂げたバルクホルンも、行動を開始のであった。
続く
158 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/27(水) 01:18:24 ID:E1cTY3tA
>>129
エイラの元に現れたウィッチ、ハイデマリー・W・シュナウファー。
ルッキーニが|・w・|ならば、ハイデマリーは(・ W ・)だろう。
シャーリー、リーネとも並ぶ新たな可能性に、芳佳は苦渋の選択を迫られていた。
そんな芳佳の苦悩はさておき、基地へと辿り着くのに疲れてしまったハイデマリーは、サーニャとリーネの目の前で、エイラにその身を任せ眠りについてしまう。
無情にもハイデマリーにひざ枕をしている形となったエイラに、三人の視線その他が突き刺さる。
そう、夜はまだ始まったばかりであった。
そして一方、海の上では、希代のシスコンと化したバルクホルンの前に、開き直り改めてロリコンと化したシャーリーが立ち塞がる。
一触即発の危険事態。
しかし、そんな二人の前に最大の敵達が姿を現す。
ひっそりと日本茶と紅茶を啜る美緒とミーナ。
昼寝から眠り続けるルッキーニ。
朝は、まだまだ遠い。
続く
165 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/28(木) 02:03:32 ID:sS+4MuvQ
>>158
眠りについたハイデマリーとお縄についたエイラさん。
誰よりも近くにいる二人の温度差は、対極的に刻一刻と開いていった。
一人、苦悩の果てに何を悟ったのか、突然部屋を飛び出す芳佳。
平穏な日常(カップリング)を求め芳佳を追うも、一時でもエイラの温かさを知って求めてしまったリーネは自身の在り方に迷い廊下で崩れ落ちる。。
そして、何かが切れたサーニャはエイラを押し倒し、ひざ枕をした上で、ハイデマリーのひざ枕で眠りについた。
そう、これが真の争乱の幕開けになるとも知らずに。
「私の愛したトゥルーデは(ry
「お姉ちゃんだ(ry
突如現れた迫水ハルカとジュゼぴー。
ガチレズの力を前に力尽きるトゥルーデを抱き抱え、シャーリーは戦線を離脱する。
そして追撃をかけるハルカとジュゼぴーの前に風と雷を纏ったヘルマが姿を現した!
一人、夜の浜辺でガリアを睨む芳佳。
差し出した手と差し出された手。
互いを静かに繋ぐ美緒とミーナ。
未だ目覚めぬルッキーニ。
そんな中、一直線に基地へと向かい飛んでくる新たな存在。
間もなく、日付が変わろうとしていた。
続く
178 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 02:41:20 ID:O7oE8ZPp
>>165
三角形に眠るハイデイラーニャ。
眼前に広がる絶対領域の存在感に、為す術もなく虚ろうエイラの右手が静かに動き出す。
緊張と睡魔と羞恥と興奮。
徐々に上がるエイラのヘタレメーターと理性ボルテージ。
エイラの夜は、始まったばかりであった。
月の光りに照らされて艶っぽさの増したリーネの前に、バルクホルンをお姫様抱っこしながら舞い降りたシャーリー。
ガチレズに受けた傷は大きく、バルクホルンをリーネに託し、シャーリーもまた意識を失ってしまった。
そんなリーネの後ろに、揺らめく人影が近付いている事に、未だリーネが気付く事はなかった。
海上戦線では激戦の一途を辿っていた。
右手にエーリカ、左手にペリーヌを侍らせたヘルマは、どこぞのタンクローリーとダンプカーが合体した時の様な強さを発揮していた。
しかし、相手はガチレズ王国スオムスが誇る手慣れのエース。
ヘルマ達の攻撃すら受け止め、受け入れ、プレイの一環に変えてしまう恐怖に、次第に劣勢へと陥ってしまう。
そんな時に、空と海の狭間から芳佳の歌が木霊した!
歌う芳佳を支えながら夜空を舞う、見慣れない二つの影。
その内の片方がガチレズ達に踊り掛かる。
彼女の名はネウ子。
彼女の参戦にて均衡状態を保ち始めた最前線。
反撃の狼煙が徐々に上がり始めたのであった。
暗く広がる夜空を睨み、基地のテラスにて互いの指を絡ませながら能力を発現させる美緒とミーナ。
そうして二人は、遥か彼方より飛来する影の存在を確かに確認した。
蠢き犇めくその影を二人は見なかった事にして、再び夜のお茶会を楽しむ二人。
隠し味に入れた肝油がカウンターを決めた。
月明かりに照らされるルッキーニは、やはり眠り続けている。
ガチレズやら、暴風やら、雷やらが時折降り注ぐ森の中で、スヤスヤと眠り続けている。
彼女の目覚めは、未だ遠い。
続く。
204 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 02:44:26 ID:V0BZFhTi
>>178
夜とは眠る時間。夜とは大人の時間。夜とは……ナイトウィッチの時間。
震える右手に力を込め、眼前に広がる完全三角地帯へと延びるのを阻止するエイラ。
ニヤリと寝た振りをしていたサーニャは寝返りを打つ振りをしてエイラのお顔を蟹挟み。
瞬時に人間ホッカイロと化したエイラに、やはり寝た振りをしていたハイデマリーも行動を開始する。
温かく柔らかなふとももに挟まれながら、足の指先からも弾力性のある素晴らしく柔らかな感触も近付いてくる。
エイラのターンは未だ訪れない。
没個性と言う名の個性を探しに旅立つ事を決意したリーネ。
しかし、いざ動き出した瞬間に何もない所でこける等「ドジッ子」という個性を得た事により、背後よりリーネに近付いていたカタヤイネンと意気投合するのであった。
芳佳達の参戦により被害と発禁シーンが著しく増加した最前線。
前面からはツンデレペリーヌとクーデレエーリカ、テンデレヘルマに散開しての三連突撃。
左右からは芳佳とネウ子による挟撃挟み撃ち。。
更には芳佳が引き連れていたもう一つの影、みっちゃんが水陸両用農耕機の飛行仕様改造型に跨がり海上を滑る様に疾駆している。
流石に部が悪いと判断したのか、ガチレズ二人は東の空へと姿を消した。
そう、美緒とミーナが見なかった事にした方角へと。
艶かしく互いを絡め捕ろうと動き回る指と指。
押さえ、躱し、騙し、捕まえる。
事のついでに童心に帰った美緒とミーナの指相撲は、予想外に白熱の展開を見せていた。
そんなテラスの真下にて、転がされる様に放置されているバルクホルンとシャーリー。
そんな彼女達の元に小柄な人影がこっそりと近付く!
その時、ルッキーニは初めて寝返りをうったのであった!
続く。
220 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/05/31(日) 03:12:13 ID:st4AA6To
>>204
合言葉は生かさず殺さず。
夜目の煌めくサーニャとハイデマリーに、じりじりとベッド端に追い詰められるエイラ。
窓から差し込む月の光りの下で、ついにエイラの逃げ道が消えた。
チロリと唇を舐めるサーニャ。
上目遣いで迫るハイデマリー。
次の瞬間、突然にエイラの部屋が盛大に揺れ出した。
「ドジッ子属性」
それは切り札にもジョーカーにもなりうる脆刃の属性。
ポケットに入っていたビスケットを叩いて増やし、こじんまりとしたカタヤイネンバースデイを開いていたリーネとカタヤイネン。
ハンガーの角で地味に取り行われていたのだが、リーネはついうっかりストライカーを起動させてしまう。
暴走するカタヤイネンストライカーに引きずられ夜空を舞うリーネとカタヤイネン。
この話を聞いたウルスラが、後にミサイルを発明するのだが、それはまた別のお話。
満月の下、夜空の中、海面の上。
固く握られた芳佳とペリーヌの握手は、特に意味もなく行われていた。
激戦の後は激しく、海面には必要以上に撃ち込まれたトネールにより、より取り見取りで大量であった。
たまたま農耕機に付いていた地引き網を準備しようとしたその時、芳佳達はまだ戦いが終わっていないことに気付いた。
夜空に散り嵌められた星々の瞬きに変わり、無数のストライカー音が近付いて来ているのがわかった。
そう、あの軍勢こそガチレズリターンズ。
奴らの逆襲が始まった。
指相撲、腕相撲、指遊び、おはじきと童心に帰り過ぎて自分達の行動に疑念を抱き始めた美緒とミーナ。
一度疑い始めた歯車は止まらず、疑念は膨らんでゆく一方であった。
八つ当たりに肝油の一斗缶をテラスから放り投げる美緒。
すると、美緒は逆転ホームランを思いついた。
もやもやなんて、身体を動かせばすっきりするのでは?
こうして美緒とミーナは夜の基地にてかくれんぼを始めるのであった。
嫌な予感がして跳び起きたバルクホルンとシャーリー。
その一瞬の後に二人の頭のあった位置に何やら一斗缶の様な物が飛来して地面に減り込んだ。
空を見上げれば、ストライカーにしがみつき空を舞うリーネとカタヤイネン。
前を見れば、鬱蒼と茂る木々と……その枝の上で眠るルッキーニ。
ルッキーニの存在に気付いたシャーリーは即座に回収に向かった。
そうして、場所が変わってシャーリーの腕の中で眠るルッキーニ。
夜が明けるのはまだ先になりそうであった。
続く
232 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/06/01(月) 02:49:20 ID:TVfEfcv4
>>220
窓を突き破り現れたリーネとカタヤイネン。
とっさにサーニャとハイデマリーを庇い伏せたエイラの両手は、しっかりと二人の胸を鷲掴んでいた。
その様子を見てエイラに迫ろうとして躓き、エイラに覆いかぶさるリーネ。
胸を揉まれ固まるサーニャとハイデマリー。
柔らかな三つの感触に何かが目覚めようとしているエイラ。
そして、打ち所が悪く気絶したカタヤイネン。
修羅場は、すぐ、そこに。
ガチレズが更にパワーアップして帰ってきた!主に数が!
芳佳達の前に現れたハルカとジュゼぴー率いるアホネン妹軍団。
6vs2+EX。
正義と性技による激突が、暗闇の上空にて入り乱れ様としていた。
かくれんぼは互いにすぐに見つけてしまいつまらない、との結論に至った美緒とミーナ。
感と息遣い、更に絆が繋がっているからすぐに分かる、だそうで隠れても無意味との事により、今は追いかけっこを楽しむ二人。
壁を蹴り、天井を駆け、縦横無尽に走り回る二人の顔は、生き生きとして、とても輝いて見えた。
基地へと足を踏み入れたシャーリーとバルクホルン。
抱えるルッキーニをどうしようか、と悩んだその時、目の前を、頭上を、真後ろを、少佐と中佐が笑いながら駆けて行った。
その余りにも清々しかった笑顔に、二人の大尉は顔を見合わせた。
シャーリーの腕の中で、もぞつくルッキーニ。
やはり目覚める気配はない。
とりあえずどうするか、と悩む二人。
突然、リーネの悲鳴が基地中に木霊したのはその時であった。
ルッキーニを抱え直し、どちらからとなく走り出すシャーリーとバルクホルン。
クスリ、と誰かが笑った気がした。
続く
248 名前:名無しさん@ローカルルール変更議論中[sage] 投稿日:2009/06/02(火) 02:50:33 ID:+5TUAZVL
>>232
サーニャとハイデマリーの胸を揉むエイラに、当ててるんです、と背後から抱きしめるリーネ。
その後ろから誰かがリーネの首筋を舐め上げる。
突然の事に思わず叫ぶリーネ。
慌てた様に起き上がるエイラ。
不満そうにエイラを睨むサーニャとハイデマリー。
ムクリと気が付くカタヤイネン。
入り口からはシャーリーとバルクホルンも駆け込んできた。
そして、彼女達の真ん中で芳佳とよく似た少女が薄く微笑む。
バルクホルンは驚きのあまり目を見開き身を震え上がらせる。
部屋の中は混沌と化した。
上空には、防戦を強いられる芳佳達がいた。
ガチレズの結束は固く、芳佳達の攻撃はそのほとんどが無力化された。
辛うじて円陣を敷くも、四面楚歌どころか上下も加わり六面楚歌。
嫌がらせのつもりか、人のキャラソンを歌ってくる辺りが腹立たしい。
その時、一発の砲弾が飛び込んできた。
慌てて散会するハルカ達。
双眼鏡の様な瓶底眼鏡に映ったのは海上を爆走している重陸戦ストライカー、ティガー。
この出会いを機に、操縦者シャーロットの憂鬱が始まった。
外壁を駆け登り、宙を跳び、海の上を走りながら追いかけっこを楽しむ美緒とミーナ。
いつの間に美緒の手にはルッキーニが抱えられており、美緒はミーナにパスを回した。
回転付きで飛んできたルッキーニを受け取ったミーナ。
その時、二人はふと戦い疲れた芳佳達を発見した。
そのまま走って芳佳の元に近付こうとした瞬間、二人の前にリバウの貴腐人が姿を現した。
ミーナの腕に抱かれ、いまだ眠り続けるルッキーニ。
寝言なのか、ルッキーニの口から小さく呟かれたダブルボンバーの意味を、この時のミーナはまだ知らないでいた。
知らないでいられたのであった。
続く