対ヘタレ軍議
「サーニャ、エイラの弱点教えたげる」
「え? いきなりどうしたんですか?」
「いーからいーから。コレをするとエイラが大変なことになるような弱点です。コレをサーニャにやってもらおうと思います」
「そ、そういうのならやらない方がいいんじゃ…」
「ちなみに大変なこととはエイラの鼻から赤いものがでるかも、ということで、コレの内容とは主にエイラとにゃんにゃん――」
「やります。教えて下さいハルトマンさん!」
「おお、切り替え速いね。では早速1個目にいきます」
「はい!」
「エイラに抱きついた事はあるよね?」
「もちろん」
「では、その時に頬ずりしましょう」
「そ、それならもう既に…。顔まっかでかわいかったです」
「だろうね。だからもうワンステップ、耳たぶをはむはむしてみましょう!」
「耳たぶを…!」
「そう、はむはむしながらエイラの身体を弄っちゃえ! 効果は抜群間違いナシ!」
「おおお…!」
「はい、コレが1個目。どう?」
「あると思います」
「でしょー」
「耳たぶから首筋にとか、そのままキスの流れに、とかいろいろ応用が利きそうですね」
「お! なかなかやるねぇ」
「いえいえ」
「じゃあ2個目です。頭をなでなでしてあげましょう」
「あ、いつもとは逆に私からなでなでしてエイラを可愛がるという感じですか?」
「ううむ、それもあるけど…、なでなでして注意をそらし、その隙に唇でもなんでも奪っちゃえばいいんじゃないかな」
「なんでも、ですか」
「んー、例えば…」
「押し倒しちゃうんですね。わかります」
「…エイラとにゃんにゃんってなるとサーニャの頭の回転がスゴいんだけど…」
「そうですか?」
「まあいいや、3個目です。コレはまず相手の手をとります」
「はい」
「そしてそのまま自分の胸に…当てます」
「!」
「必要に応じて手を操作しましょう。気持ちよくなれるかも」
「はい! 私のは苦手というか触ろうとしませんから効果てきめんですね」
「まあね~。エイラ、リーネのは揉むのにね~」
「小さいのなら揉んで大きくしてくれればいいのに…」
「はいはい、ぶーってしてないでこれから揉んでもらいなよ」
「はーい…」
「ま、できるかわっかんないけどね~」
「……」
「ほらほら、そのための作戦なんでしょー?」
「ですよね…、頑張ります」
「と、いうわけで。どうだった?」
「あれ? これでおしまいですか?」
「…もう一つあるにはあるけど」
「是非!」
「4個目はあれだよ? 好き、ってずぅっと言い続ける」
「あぁ…。私、いつも…」
「だと思った」
「すいません…」
「じゃあさ、耳元で囁いてみるとか不意打ちで言ってみるとか」
「そうですね…、起きぬけとかは効きそうですね」
「目ぇ回しちゃうかもね」
「ふふっ、ですね。もし倒れちゃったらまたおはようのちゅーをするまでです」
「あはは…。目が狩人のようだ…」
「気を取り直して、はい! これでおしまいです。後は実践だ!」
「イエスマム!」
「いー返事だ。……うん、そろそろじゃないかな」
「サーニャー! サーニャー!!」
「ほらきた」
「あぁ、いたサーニャ! なにしてたんだヨ~。寂しかったんだからナ…?」
「チラ」
「…コクリ」
「な、なにアイコンタクトなんかしてんだヨ…」
「……今だ! 突撃ぃー!!」
「え、なに? 突撃? ってうわ! なんで急に抱きついてきてんダ!?」
「エイラ!」
「はっハイ!」
「覚悟してね?」
「はい? ――うひゃう!!」
END