just communication
ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ?
今夜はサーニャと二人で静かにまったりと進行するゾ。ゲスト? ……ちょっと考えさせてクレ。
あれから「出たい」って人が何人も出て来て困っ……イヤ、何でもナイ。
「でも、人が多い方が、楽しいと思う。番組の刺激にもなるし」
いや確かにそうなんだけド、本来は私とサーニャの番組ダシ、
私とサーニャの二人でするのも良いじゃないカ……って何デ顔赤くしてるんだヨ?
「エイラの、エッチ」
ななな何でそうなるンダヨ!? サーニャ最近ちょっとおかしいゾ?
「じゃあ、基地に帰ったら……」
分かったヨ! 分かったからその目は止めてくれサーニャ。何か震えが止まらないゾ……。
さて、今日もお便り来てるゾ。気分転換がてら早速読ませて貰うゾ。
まず一通目。ラジオネーム「小悪魔」さん。
『私の素敵な旦那様……まあヨメでもいいんだけど、私のフィアンセはお金に全然興味が無いんです。
ぜ~んぶ妹さんの治療費に注ぎ込んで、後は知らんぷり。
ウィッチ引退後の事とか考えて、もう少しお金に関心て言うか興味を持って欲しいなって思んだけど
「私は戦い以外で難しい事は分からんし、隊に居る限り生活に支障は無い。金の事? 妹の治療費以外はお前に任せる」
とか言うんです。
エイラさん、そんな彼女にもう少しお金に興味を持ってもらうにはどうしたらいいでしょう?』
フム、ならズバリ言わせて貰うぞ。
無理ダナ。
察するニ、お金に興味が無いんじゃなくて「すぐ金に走る奴は嫌い」みたいナ……
もしかしたら苦手って訳じゃなくて嫌いって事じゃないカナ?
例えバ、階級昇進する事とか勲章一杯貰う事が全てじゃなイ、
高給取りになるとかエラくなる事が全てじゃなイ……みたいニ、
「小悪魔」さんの彼女サンはあんま野心が無い人なんじゃナイカナ?
そう言う人には何を言っても無理ダナ。
だかラ、いざとなったら「小悪魔」さんか他の誰かがしっかりお金の管理をしなきゃナ~。
頑張れ「小悪魔」さん。
「でも、ヘンにお金増やそうとか考えなければ良いけど……」
サーニャの言う通りダナ。ヘンに欲出してギャンブルとかやっちゃ元も子もないカラナ。
今日最後のお便り。ラジオネーム「扶桑料理大好きっ娘」さん。
『私には大切なひとが居ます。でもとっても恐がりで、お化けや幽霊が怖いと言って
何か有るともう全然ダメなんです。あまりにも怖がるのでちょっと困ってます。
エイラさん、どうしたらいいんでしょうか?』
ズバリ、言ってもいいかナ?
放っトケ!
そのうち怖くなくなるゾ。それまで……
「エイラ、それじゃ解決になってない」
そうカ? じゃあ、いつお化けが怖くなくなるか特別に教えてヤロウ。
ズバリ言うぞ。
それハ、人間が怖くなる時ダ!
人は怖いゾ~。なんたって……
「エイラ……」
サーニャ、何でそんな顔してるんダ? すんごい怖いンデスケド……。
「それとも、エイラは……」
誤解ダゾ、サーニャ。後でゆっくり話し合おウ……。
とりあえず、人間って怖いゾ~。欲深いし嫉妬深いし、もしかしたら「扶桑料理大好きっ娘」さんのカノジョも……
「エイラ」
ハイ……。この辺にしときマス。
ではお時間となりましタ、今夜はこの辺で。
最後に、「サーニャのうた」を聴きながらお別れデス。
end