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「501電話相談室、はじまりはじまり~! お相手はわたぁ~くしぃ~
フランチェスカ・ルッキーニでお送りします! ニヒャヒャ」
「……ほほう」
「アキャー……。ハルトマン中尉ぃ……」
「抜け駆けは良くないよ~。私もまぜてね」
「はい」
「では改めて、501電話相談室はじまり~!」
「今夜はあたし、フランチェスカ・ルッキーニと」
「エーリカ・ハルトマンがお送りするよっ! お悩みのウィッチさん、ジャンジャン電話ちょうだいね。
私達が懇切丁寧に答えるよ。番号は44-XXXX-XXXXX…」
「お~でんわちょーだい!」
リリリリリリリリリリ……
「ウキャッ 早速電話来た! あたしが取る取る! もしもーし、501電話相談し……」
ウーーーーーーーーーーーーーーーー
「ええっ、ちょっと、何? ネウロイ?」
「アジュワッ、け、警報!? なんでこんな時に!」
「ルッキーニ、出撃するよ!」
「りょ、りょうかーい」
ガチャッ ツー、ツー、ツー、……
「あらごめんなさい、二人で盛り上がってるところ。今の警報は誤報だったわ。安心して」
「ええ? ミーナ、誤報って……」
「ああああたし何もしてないよ? 今回は。ホントだって」
「さあ。何だったのかしらねえ……」
「……それ『もういい加減にしろ』って言う嫌味?」
「ムキー ものすごく感じの悪い警報だよね」
「とりあえず何も無いから、二人で電話相談続けたらどうかしら?」
「ミーナが言うなら……って」
「ウゲゲ! さっきの電話切っちゃった!」
「切っちゃったの?」
「だって出撃って言うからー。あたしはウィッチとして頑張ろうと思ったのー」
「仕方ないから、もう一度かけ直して貰おうよ」
「掛かってくるかなぁ~」
リリリリリリリリリリ……
「来た! はい、こちら501電話相談室! さっきの人だよね? 電話繋がってたでしょ?」
『はい』
「ゴメンね~。ちょっとした手違いって言うか」
「みんなで話を聞きましょうか」
『良いですか?』
「どうぞどうぞ~。国籍とお名前どーぞ! あ、もちろん匿名でもいいからね」
『ええっと、ロマーニャの、匿名希望で』
「ウキュー 同じ国! うれっしいなーっと。で、とくめいきぼうさんね~、どうぞ~」
「……ロマーニャからの電話が多い気がするのは何故かしら」
「ミーナ気にしないの」
『えっと、上官がレズビアンだったんですけど、どうすれば……』
「えっ?」
「えっ?」
『上官がレズビアンだったんです』
「レズビアンだったんだ。なるほどね。それはいつ分かったの?」
『八月に……』
「生々しいね」
「でも、どうして分かったの?」
『八月に、二人っきりで訓練がてら泳ぎに行く機会が有ったんですけど』
「それでそれで?」
『上官が、砂浜でですね、やけにレスリングをしたがるんです』
「それは単なる訓練のひとつじゃないの? レスリングしたからってレズビアンじゃないんじゃ?」
『でも、私の……大事な場所ばかりを狙ってくるんです……。言うのも恥ずかしい……』
「ふつーのレスリングじゃないの?」
『違うんです。何かこう、胸とかあそことかを、揉んだり、撫でたり、舐めたり、キスしてきたり……』
「アナタのを?」
「その行為から、上官さんからの愛みたいなのを感じたとか?」
『いや、そこまでは。ただ、感触が柔らかかったから』
「柔らかかったって言われても……」
「で、ちなみにアナタは気持ちよかったの?」
『はい、とっても。思い出すだけで興奮してしまいます』
「ちょっと……」
「で、ちなみに上官さんは?」
『私もやり返して、一緒に(検閲)してしまいました。今ではもうお互い……』
「ウキャー アナタもレズビアンだよそれぇ!」
「はい、合格~」
カランカランカラン
「……もう何でも良くなってきたわね」
『じゃあ赤の四番を』
「ごめーん、今日はパネル無いの~。あとで所属部隊とお名前教えてくれたら記念品あげるね!」
「とりあえず扶桑特製の肝油一缶送るねーお大事に~」
「……いつからそう言うコーナーになったのかしら」
「ミーナ、深く考えたらダメだって」
『そうだ。私ヴィルケ中佐のファンなんです!』
「へえ。ミーナの何処が好き?」
『そのお顔、髪、瞳、唇、胸、お尻が……』
「……」
「ミーナ、なにひいてるの」
「さ、さよなら~♪」
ガチャッ ツー、ツー、ツー、……
「ミーナ中佐、電話切っちゃった」
「ミーナ、意外と奥手なんだね~」
「そうじゃなくて! 幾ら何でも流石にひくわよ」
「またまた~」
「じゃあ、また時間有ったらコーナーやるからお楽しみにね~また来週~、う?」
「いつから毎週になったんだルッキーニ?」
「こんなところで何をしているかと思えば、お前達……」
「ワキャー シャーリーとバルクホルン大尉が来た! にっげろ~」
「にげろ~」
「にげろ~」
「ミーナまで何処へ行く!」
end