love and passion


ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ? さて今夜は久々にサーニャと二人っきりだからナ。
……エ? この前サーニャに撃墜されてたじゃないかッテ? 大丈夫、私はそれを見越してニパを盾にしてたから無傷ナンダナ。

「ふざけんなイッル。道理で妙にしっかりくっついてた筈だ」

じゃないと当たっちゃうジャナイカ?

「じゃないか、じゃねー! 私を盾にすんな!」

まあ、そう言う訳で今夜もゲスト……でもないのに何故か勝手に付いてきた
……いや「ついてない」カタヤイネンこと、ニッカ・エドワーディン・カタヤイネンだナ。
拍手は要らないゾ。502JFWに居るらしいケド……、今日はどうしたンダ?

「どうしたもこうしたも有るか? たまにはここでのんびりさせてくれよ」

いつからこのコーナーがニパのくつろぎの場になったンダ? サーニャに撃たれるぞ?

「えっ?」

「えっ?」

「ちょっと、何でそこでリトヴャク中尉も驚くの? リアクションおかしくね?
てか何でフリーガーハマーのセーフティ外したのか意味わかんね」

かわいそうなニパ……。
さて、今日もお便り来てるゾ。前回の放送で反響が有ったみたいダナ。

「反響って、どの内容?」

まあまあ、今から読むからお楽しみニ。
ラジオネーム「ロマーニャのクロヒョー」……格好付けてるけどどこか惜しいンダナ。
まあ読むゾ。

『この前、ラジオで、続けてえっちする時に酸素吸うといいってきいたから、
シャーリーと一緒にハンガーからボンベ持ってきて、しゅーっと吸ってみたの! キャハ!』

「おいイッル、この手紙、あからさま過ぎるだろ」

「『シャーリーさん』って、実名が……」

……いいカラ、続き読むゾ。

『そしたら、なんかそれ酸素ボンベじゃなかったみたいで、吸ったとたんにあたしたちヘンな声になっちゃって、
笑ってるうちに頭クラクラしてそのまま寝ちゃったぁ。おもしろ~い!』

「……それ、ヘリウム?」

「クラクラって、酸欠になったんじゃないか?」

そう言えば、あの二人「高価なモノで遊んだ」とかでミーナ中佐と少佐から怒られてたけどコレだったノカ……。
てか何やってんダヨ~。ヘリウムって貴重な気体で、水素ガスのボンベよりも高いンダゾ? そりゃ怒られるナ。
でも何で501の基地に有ったかは謎ダケド。

で、ズバリ言ってもいいカナ?

酸素を吸エ! それはヘリウムダ!

「それってエイラ、つまり、もう一回チャレンジしろって事?」

そう言う事になるナ。酸素ボンベだったら幾つか有ると思うし……いやでも勝手に使ったら怒られるから
それはその……まあ頑張レ。

「前から思ってたんだけど、イッルは何か経験ありげなんだよな。経験済み?」

えっ何ガ?

「誤魔化すな。酸素吸ってシャッキリとか、前のラジオで……」

へろへろのつもりでちゃんと聞いてたんダナ、ニパは。

「エイラの、ばか」

「だからそこが分からない! 何でリトヴャク中尉が怒るのか……はっ! もしかして」

(フリーガーハマーのバックブラスト音)

私の予想通りダナ。かわいそうなニパ。
じゃあ次……今日最後のお便り。ラジオネーム「小悪魔」さん。

『前に『酸素が良い』って聞いたので、早速私の素敵な旦那様……まあヨメでもいいんだけど、私のフィアンセと
試してみました。彼女の朝の訓練が終わるなり、すぐさまベッドに引っ張り込んで、しました♪』

……なんか、これはコレで生々しいゾ。

「これってもしかしてハル……」

サーニャ具体的な人名を言っちゃダメダ! つ、続き読むゾ。

『で、早速二回戦に向けて、ふたりして酸素を吸いました。
それで頭は多少スッキリしたんですけど、何故か強烈な眠気に襲われ、二人揃って夜まで爆睡してしまいました。
二回戦どころじゃなかったんですけど。どうしましょう?』

どうしましょうって言われてもナー。……この前二人夕食にも起きてこなかったのはそのせいカヨ。何やってんダヨ~。

「何でこっち見るの、エイラ?」

いや何でもナイ。
「小悪魔」さんにズバリ聞きたいけど、どれ位吸ったンダ? てかどんだけハードなんダヨ?
勿論吸い過ぎは身体に良くないシ、あんまり吸わなくても逆効果ダカラナ?
あと言っとくケド、酸素吸うのは頭をシャッキリさせる為の事デ、二回戦三回戦に行くパワー補給の為ジャナイゾ?
何か勘違いシテナイカ? それは別のモノ使わないとダメダゾ?
それと、 ※ 効 果 に は 個 人 差 が ア リ マ ス ! ※ これ重要ダカラナ。

「エイラ、なんか怪しい通販やってるみたい」

だって勘違いしてる人、多いカラ。

「じゃあ、私達は、どうしてあんなに……」

「だああ! やっぱり二人で試してたんだな! イッルのエッチ! イッルの馬鹿ーっ!」

いきなりヘンなタイミングで復活するなニパ! 話が余計ややこしくなるダロ!

(フリーガーハマーのバックブラスト音)

……サーニャも結構強引ダナ。

「すっきりさせてみた」

う、ウン。後で撃墜されたニパを拾いに行かないト。

……さテ、ではそろそろお時間となりましタ、今夜はこの辺で。
最後に、「サーニャのうた」を聴きながらお別れデス。

end



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