ceramic heart
あたいの相棒……いや、主はとっても面白い。
なんたってスピード命。スキを見ては速度勝負。帰りの速さを仲間と競う事も。普段はマイペースなんだけどね。
で、それが原因であたい共々原隊から放り出される感じで501に来たんだけど、ここって結構いいとこなのよ。
ずらりと居並ぶ各国の精鋭達。
最初はちょっと気後れもしたけど、あたい達のスピードに皆メロメロ。
あたいの主は、ことあるごとにいじくり回して、なんとか速度上げようと必死。
でも結構きついんのよ。エーテル噴流型なら可能性は有るけど、そうじゃないから。
ああそうだ、気に食わない奴もいる。あのロマーニャのちっこい奴。あいつむかつく。
この前なんかあたいをぶっ倒してバラバラにした挙げ句テキトーに組んで逃げやがった。
だけど不思議な事に、その時だけ……すんごい速くなった。
音速超えたのかも。
主もすんごい喜んでた。でも、その後もう一度頑張ろうとして、結局出来ず終いな感じでヘコんでた。
だけど最速なのは嬉しいね。主が嬉しいと、あたいも嬉しい。
あたいは誰かって? もう分かってるでしょ?
音速のリベリアンこと、シャーロット・E・イェーガーのストライカーユニット、P-51Dさ。
今日も音速目指して主の脚となり空を駆け巡る。一心同体となってね。
もう一度音速を超える、その事を目指して。
主の太もも、最近ちょっとだけきつくなったって内緒だよ。でもカワイイ主だから許す。
end