リーネの秘密任務


消灯時間を少し過ぎた時間。
リネット・ビショップ軍曹は週に一度の秘密任務を遂行するべく戦場へ単身向かった。
任務を阻害しかねない悪戯「仔猫」には就寝前に実家のセバスチャンに取り寄せさせた、象でもイチコロ殺しても起きない! がキャッチコピーの睡眠薬入りのフィッシュ&チップスを何時も通り与えておいたから大丈夫だろう。
回を重ねる毎に利きが悪くなっているので対策が必要かも知れない。

脳内で以後の対策を考えていたら戦場に到着した。
本来ならばボイラーに火を入れたいが、感の鋭いババ……中隊長にバレかねないので、中継地点で確保した薬缶で我慢する。

任務を達成するべく着衣を脱ぐ、芳香ちゃんが着任してから胸が成長する速度が増した。
可愛いブラが付けられなくなったのは恨めしいが、私の胸を揉む芳香ちゃんの至福の表情を見れるのだから諦めよう。

薬缶のお湯を洗面器に移し、タオルを浸し蒸しタオルを作る。
初めてした時に蒸しタオルを作らなくて血まみれになって酷い目に遭ってからの教訓だ。

蒸しタオルを目標に当て少し待機する。

ここで焦ってはまた血まみれになる、我慢我慢。

剃刀を構え始めようとしたその時。

「あっれ~? リーネ何やってるのさ?」

胸にSPEMを詰め込んだリベ公が乱入しやがった。

「ええっと……」

想定外の事態に頭がついていかない。
シャーリーがリーネが手にしている剃刀を見て。

「! だ、誰か! リネット軍曹が自殺しようとしている!!」

ちゃっ、この脳SPEM何絶叫しやがりますか!?
次のお茶会でエンジンオイル混ぜてやる。
近寄ってくる破滅の足音を聞きながらリーネは復讐を胸に誓うのだった。
ステポテチーン


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