infinity
ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ? さて今夜は本っ当に、久々にサーニャと二人っきりだからナ。
ああ~嬉しいヨ、サーニャ。
「それは良いから……お便り」
あ、そうだよナ。じゃあ早速……今回は502JFWからダゾ。ラジオネーム「ついてないひと」……
「……」
居ると面倒だし居なくてもハガキ送ってくるってどんだけアレなんダヨ。
まあいいヤ。
『イッル聞いたぞ、この前試験とか受けて中尉になったんだって?
私をさしおいて何勝手に昇進してんだよ! 絶っ対許さないぞ!?
でも何で急に速成士官教育受けようとしたの? やっぱりウインドさんが言うみたいに』
(ハガキを破く音)
ゴメン、手が滑っタ。
「エイラ……」
わ、私ハ! 疾しい所なんてこれっぽっちも無くテ、
ただ単に階級上げようかなーとか思ったり、
サーニャと一緒の方がイイナーとかそう言うつもりじゃなくテ……
「エイラ、嬉しい」
な、何でサーニャが喜ぶンダ?
「だって、一緒だから。私と一緒に」
ウン。サーニャと一緒ならどこまでも……
「でも、私がエイラに命令できなくなったね。エイラが階級下だったら楽だったのに」
エッ!?
「それが目的?」
ちちち違ウ! 私はただ……
「じゃあ、エイラは永遠に私のモノね」
も、モノって言われても……
「じゃあ、奴隷?」
ど、奴隷!? どうしてそう飛躍するのか意味が分からなイ!
「でも、嬉しい。エイラ、有り難う」
いや、まあ……その……、これからも宜しくナ、サーニャ。
「ふふっ。大好きよエイラ」
サーニャ……なんか鼻血出そウ。
「じゃあ帰ったら……」
な、なら今すぐ帰ろウ!
きょ、今日の放送はここマデ! ちょっとサーニャと一緒に急用を思い付いたゾ!
最後に、「サーニャのうた」をワンフレーズだけ聴きながらお別れデス。
end