overture


ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ? さて今夜は……

「……」

何だヨ、ニパ。言いたい事有るなら言えヨ。

「心の友よっ!」

いきなり抱きついて来るなんて、何だヨ気味悪いナ。502で何が有ったンダヨ?
そう言えば原隊にこの前帰ったって、ウインド大尉から聞いたケド、何か有ったノカ?
……何で顔真っ赤なんダ、ニパ?

「イッル、何を聞いたんだ!? まさか変な事聞いて無いだろうな!?」

くっ苦しい首絞めるなニパ!

「ニパさん、何か慌ててる……」

サーニャに説明シヨウ。ウインド大尉は私とニパが元々居たスオムスの部隊の上官ナンダ。
ニパに姿が似てるからよく間違えられるんだけど、ウインド大尉は結構まんざらグエッ……

「それ以上言ったら絞め殺す!」

ナ、何か有ったナ……。
まあ、改めて紹介~。またもや勝手に付いてきた……いや「ついてない」カタヤイネンこと
スオムス空軍飛行24戦隊曹長、ニッカ・エドワーディン・カタヤイネンだナ。
拍手は要らないゾ。今は一応502JFWに居るらしいケド……

「もう定型文的な紹介なんていいからハガキ読めよ!」

ニパから要求されるなんて……熱有るのカ?

「ねえよ!」

何なんだ今日のニパは……。
さて今夜もウィッチの皆さんのお悩みや相談に全方位からお答えしちゃうゾ。
今日のお便りは一枚……ラジオネーム「恋するオオカミちゃん」さんから。
おッこの人、常連さんダナ。

『私のみ……いえ、私の彼女なんですが、お風呂でたまに歌うんですけど、……その、微妙なんです、歌が。
女性ながら声が低いと言うかハスキー気味なので、どうも聴いていて、歯がゆい思いです。
彼女は『扶桑の演歌は“気持ち”だ! だから気持ちをこめて歌えば良い! はっはっは!』と力説して満足していますが、
彼女の歌う演歌はどうも私にはいまいち馴染まなくて、……でも面と向かっては言えなくて。
彼女がうまく演歌を歌う方法を教えてください。きっちりと彼女に指導します』

指導……。まあミ……いや、「恋するオオカミちゃん」さんならやりそうだよナ。

「歌上手だし」

「え、この『恋するオオカミちゃん』って人誰? まさか501のヴィ……」

(MG42の射撃音)
(フリーガーハマーのバックブラスト音)

ニパは「守秘義務」と言う言葉を知らないらしいから教育したゾ。
さてと、改めてズバリ言うゾ。

「恋するオオカミちゃん」さん、気になるならキーを上げて歌わせればイイと思うゾ!

「すごく真面目な答えね、エイラ」

たまには真面目にネー。いっそハイトーンな、ノリノリの演歌ソングにしちゃえば良いンダヨ。

「ノリノリの演歌ソング……」

サーニャ、何眉間にしわ寄せてるンダ? 私何か変な事言ったカ?
一回聴いてみたいネ、そのハイトーンでノリノリの、「恋するオオカミちゃん」さんの彼女サンの演歌。

「でもハイトーン過ぎると、歌そのものがおかしな事になると思うし、喉痛めるよ、エイラ」

まーその辺は慣れだよナ。歌う人も周りの人モ。

「イッルにサーニャさん、いきなり酷いじゃないか! ゲホッ……ゴホッ……」

ちなみに今のニパの声は「ハスキーボイス」ダナ。

さて次のお便り。カールスラントの、ラジオネーム「姐御」さん。

『大事な部下が日々成長してくれるのは嬉しいんだけど、
最近はあんまりプライベートな事、例えば恋愛事情を話す機会が減ってね。
「これも部隊全体の成長の証拠かなー」とか気楽に考えてはいるよ。悲観はしてない。
ただ、上官としては部下のプライベートに口出しし過ぎず、でも少しは知っておいた方が色々と良いと思うんだ。
で、それもさておき、部隊の上官として部下の恋愛話にちょっとばかり興味があるのも事実なんだなぁー。
そこでどうすればうまく聞き出せるか、良い方法無いかな? 部下はどうすれば私に言ってくれると思う、エイラさん?」

ナルホド。ズバリ、言っても良いカナ?

「姐御」さん、まずは「姐御」さんの恋愛話から話せばイイゾ!

「……え、えええええぇ!?」

なんでドン引きなんだよニパ。
想像してみろヨ。例えばニパの上官が「私、今好きな人がいるのっ♪」って話してくるんだゾ。

「ねえエイラ、『姐御』さんの現状を話すの? 昔の話とかじゃなくて?」

リアルタイムの答えが聞きたいなら、リアルタイムの話を言わなきゃ教えてくれないんじゃないカ?

「もし、同じ部隊の人の名前とか出たりしたらどうするの?」

うーん、結局言いたくないだろうから言わないだろうなッテ。
逆説的だけどそう言う事ダヨ、サーニャ。

「まあ、そうだよな……。上官に面と向かって言われたら、正直ひくしヘコむわ。まさかラル隊長が……」

ちょっ、実名アウト!

(フリーガーハマーのバックブラスト音)

サーニャ、ナイスフォロー。

「とりあえず撃ってみた」

ニパはそれで大丈夫、問題ナイゾ。
しかし、何でニパも実名だすかなァ。……いや、「姐御」さんがさっきの人とは限らないゾ?

「エイラ、もう遅い」

さ、サーニャぁ。せっかくのフォローがぁー。

「さっきから酷いや、二人共……」

お、ニパ今回は帰り早いナ。

「いや、まあ、なんかへこんだ」

何だソリャ。……まァ、さっきの話に戻るけど、無理ダナ。無理無理。聞けないし言えないから、諦めてクレ。
プライベートはそっとしておくべきダゾ? 相手が話したがってるならともかく。

さて、次は新コーナー第二回目! かなり間が開いた気がするけど気のせいダカンナ?
「エイラのカップル占い」はい拍手ゥ~。

ぱちぱちぱちぱち~

拍手アリガトー。前回から新しく始まったコーナーダゾ。
カップルなら公認自認、自薦他薦を問わズ、私のタロットでズバリ占ってみせるゾ。
さて今回は「アイパッチ侍」さんと「恋するオオカミちゃん」さんのお二人からリクエスト頂きましタ。
早速占ってみせるゾ。

……。

「どうなのエイラ?」
「どうなんだよイッル?」

うーんとネ。「アイパッチ侍」さんと「恋するオオカミちゃん」さん、ズバリ言ってもいいカナ?

『美女で野獣』と言うカ、『大人だけど大人気ない』って言うカ。そんなとこダナ。

「誉めてるの、それ?」

「なんか聞いてて複雑な気分だぞ、イッル。ホントにそれ占いか?」

バカ言うナ、れっきとした占いだゾ!? あと私の占いは当たル!

「嘘だッ!」

最後に、二人のラッキーキーワードは「節制」ダナ。
お互い自重しながらゆっくりつきあっていくと良い事あるかも知れないゾ。

ともかく、こんな感じで占ってみるので、占って欲しい方々はどんどんドウゾ。
お待ちしてマ~ス。

「えっ、これまだ続くの?」

「えっ?」

……な、何だヨ。二人して私をそんな目でミンナー!

さテ、ではそろそろお時間となりましタ、今夜はこの辺で。
最後に、「サーニャのうた」を聴きながらお別れデス。

end


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