無題
今日も夜間哨戒は何事も無く終わった。
「ねむい・・・」
でも、自分の部屋で寝たくない。
足は自然と隣の部屋へと向かう・・・
もっと甘えてみたい・・・・・・・・・
甘えた時のエイラの恥ずかしそうな顔が本当に可愛い・・・
*****
ドサッ!
「うおっ!?」
突然の揺れで目が覚める。
闇の中、浮かびあったのは隣にいる
真っ白な肌のサーニャ。
これが本当の天使と言われても信じられる。
「ったくもう・・・キョウダケダカンナー・・・」
そんな言葉を聞いたのか、すやすやと寝息を立て始めた。
さて、脱ぎっぱの服を片付けてやるか・・・
(・・・サーニャの匂い・・・ハァ・・・!
ワタシはまたこんなコトを・・・)
実際、服というのはその人の匂いを存分に含む。
・・・そして、好意がある人の匂いほど良く感じるのだ。
(サーニャ・・・ごめんナ)
綺麗に折り畳んで、自分の着替えの隣に置く。
さて、自分も寝る事にしよう・・・
サーニャの隣に寝そべったその時。
いつも向こうを向いて寝ているサーニャが寝返りを打った。
「えっ・・・ちょっ・・・サーn・・うわ!」
未来予知の能力も意識してないと使えない。
体の半分サーニャの下敷きになってしまった。
左手がサーニャの腰の下・・・
目の前には首元・・・上には唇・・・下には控えめの胸・・・
おまけに頭はサーニャの腕の中・・・
「完全にサーニャと抱き合ってるナ・・・コレ・・・///」
ぼそりと呟く。
(でも起こすのも悪いしナ・・・)
至福の時を味わう。
「・・・でもサーニャ。恥ずかしくて寝れない・・・///」
*****
「キョウダケダカンナー・・・」
いっつもそう言う。
・・・・今日だけ言われると今日の間に甘えたくなるじゃないか・・・
(寝ようとするエイラにいたずらしてみよう・・・♪)
寝ぼけたフリして上に乗る。
寝ぼけたフリして抱いてみる。
「寝れない・・・///」
そう聞こえた。
(ヘタレなエイラへの罰です☆)
fin