one more set!
ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
さてちょっと残念なお知らせがあるんダナ。今夜は事情によりサーニャの夜間哨戒任務がキャンセルされたので……
今夜はここ、基地のサウナ部屋からこっそりお送りするんだナ! 拍手ゥ!
ぱちぱちぱちぱち~
「エイラ、サウナの暑さと熱気で、機材とかマイクとか、そのうち壊れると思う」
分かってるっテ。だから今夜は早めに終わらせようと思ってるンダ。
「いや、このサウナは狭くて暑いな、イッル」
で、お聞きの通り、何故かニパも居るンダナ。紹介はもうやり飽きたので省略するゾ。拍手も要らないカラナ。
……で、久しぶりのスオムスはどうだったんダ、ニパ?
「な、何だよそのまなざしは! イッルやめてくれないか!」
何を慌てふためてるんだニパ? ウインド大尉となに……
「何も無い! 無いったら無いんだ!」
ホントカヨ? 怪しいナ。あれニパ、首筋のところ……
「ひッッッ!? こここれは単なる傷で、その……」
怪我ならすぐに治るだろニパ? さては……
「エイラ、始めないの?」
ああゴメンナサーニャ。ちょっと気になってサー。じゃあ今日のお便りは一枚デ。
「助かった、サーニャさん」
「いえ、別に……」
ラジオネーム「姉」さん。おッ、またこの人か。
『彼女の所持品の量が凄い事になってきた。私のジークフリート線を超える勢いだ。どうしてあんなにモノだらけで、しかも片付かないんだ?』
「ああ……」
アァー……。確かに難しい問題ダナー、これハ。
「何で? 片付けりゃいいじゃん」
ニパはこの対象の人の事知らないからそう言えるんダヨ。もはやゴミ溜めダゾ、あれ……。
「なにそれ。二人共知ってるの? 誰か名前教え……いたっ、いたっ! 痛い!」
今日はMG42とフリーガーハマーが無いから白樺の枝で我慢するんだニパ。
「ちょ、ちょっと、叩き方が痛い! 痛いってば! サーニャさん目が本気……いたっ!」
サーニャがニパを黙らせてる横で、ズバリ言わせて貰うゾ。
ムリダナ。
「おいイッル、そんななげやりな答えでいいのか?」
良いンダヨ、ニパ。人には得意なモノと不得手なモノがあるダロ?
「うん、まあ……」
その人は他の分野では素晴らしい技術を持ってるけど、まあ生活態度はだらしないからナー。
『姉』さんが引き続きしっかりフォローしてやってクレー。その方が案外円満に行くと思うゾ。
「確かにそれしか言えないよね、エイラ」
「二人共、やっぱりこの人知ってて言って……あははは、今度はくすぐりかっ、地味に痛いしあはははは、いたっ!」
さて、ニパを黙らせてる間に次のコーナー。第三回目ダゾ。「エイラのカップル占い」はい拍手ゥ~。
ぱちぱちぱちぱち~
ぱしっばしっばしっ「いたっ痛い!助けて!」
ちょっと叩きすぎな気もするけどニパなら大丈夫ダナ。ほっとけばすぐ回復するからナ。
カップルなら公認自認、自薦他薦を問わズ、私のタロットでズバリ占ってみせるゾ。
さて今回は「ロマーニャのクロヒョー」さんカラ、この人と「音速のリベリアン」さんのお二人について、リクエストを頂きましタ。
早速占ってみせるゾ。
……。
「どうなのエイラ?」
「どうなんだよイッル?」
……まあまあ普通、ダナ。
「普通かよ」
占いによるト、恋人よりも親子とか家族に近いって出てるナ。
「エイラ……」
まあ、二人の年齢がナア……幾ら年下の彼女って言ってもナー。
「だけどそれ言ったらイッルだってサーニャさんとはどうなのよって感じじゃないか?」
ううッ、ニパも痛い所を……
「痛いって、私は何故か痣だらけだけどな。なんでサウナで叩かれっぱなしなんだよ。見ろ、肌がみみず腫れだよ!」
「……ミミズク? 使い魔?」
「ち、違う! それ違うから! それ、ハンナの使い魔だし!」
ホウ。ニパはいつの間にウインド大尉をファーストネームで呼ぶ様に……いたたッ、何故叩く!?
「これ以上言ったらあqwせdrftgy」
ニパが暑さでおかしくなって来たゾ。
「エイラ、マイクもそろそろ限界」
分かった。最後に、「ロマーニャのクロヒョー」達二人のラッキーなキーワードは「昼寝」ダナ。
一緒にゆっくり寝てると良い事あるかも知れないゾ。
ともかく、こんな感じで占ってみるので、占って欲しい方々はどんどんドウゾ。
お待ちしてマ~ス。
「「まだ続くの?」」
……な、何だヨ。二人して私をそんな目でミンナー!
さテ、ではそろそろお時間となりましタ、今夜はこの辺で。
最後に、「サーニャのうた」をワンフレーズだけ聴きながらお別れデス。
end