無題


彼女のことが気になって、
彼女の部屋をノックした。
少し遅れて返事がして、
彼女は扉をあけてくれた。
暗かったけど、目が赤いのはわかった。

私は彼女と話をした。
ツンツンメガネに何か言われたらしい。
そんなこと気にすんなって言ったけど、
彼女はうつむいたままだった。

私は彼女に約束した。
朝になったら迎えに来るよと。
みんな同じさ、私もちょっとは緊張してるんだ。

辛いなら、うつむいてちゃだめだって。
彼女も分かっているはずなんだ。

私は彼女を連れ出した。
朝の風はまだ冷たいけど。
今日がどんな日かなんて、
未来予知でだってわからないんだから。

彼女の願いを聞いた。
その願いは、私の願いにもなったから、
その重りを分けてごらん。
これからはふたりの願いだよ。

朝になったら迎えに来るよ。
朝の風はまだ冷たいけど。
今日がどんな日かなんて、
未来予知でだってわからないんだから。


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