A Doctor's Imitation


――それは、夜間哨戒から帰ってきて、エイラと部屋でぐっすり眠っていたある朝の日のお話……

「おっはよ~! エイラっ、サーにゃん!」
勢いよくドアを開ける音とともに耳に入ってきたのは、ハルトマンさんの元気いっぱいな声。
私もエイラも突然の来客に驚いて、飛び上がるように目を覚ました。
「なっ、なんだよハルトマン……こんな時間に」
「はい、これ」
ハルトマンさんがニコニコ顔で、何かが入った箱を私とエイラにそれぞれ渡してきた。
私たちがその箱を開けてみると中に入ってたのは、白い帽子とエプロン、それに丈の長い水色の服。
これって……ナースさんの服?

「これをどうしろって言うんだよ……」
エイラが戸惑いながら、ハルトマンさんに訊ねる。
「いや~、朝からトゥルーデが部屋を片付けろってうるさくってさ……クローゼットの中を整理してたら
着なくなった服がいっぱい出てきたから、みんなにおすそ分けしようと思ってね。
で、このナース服はエイラとサーにゃんにプレゼントしようと思ったわけ」
「なんでお前がナース服を持ってるんだ? しかも2着も……」
「まーまー、細かいことは気にしない、気にしない。ねぇ、せっかくだから着てみてよ」
「な、何で私たちがこんな格好しないといけないんダヨ……」
と、私のほうを見ながらうろたえるエイラ。
もしかして……照れてる?
「着てみようよ。私、エイラのナース姿見てみたいな……エイラはナース服着るの、イヤ?」
私はエイラの手を取って、彼女にそう訊ねる。
「イ、イヤじゃない……サーニャがそう言うなら私は着てもいいんダナ……」
顔を真っ赤にして、俯きながらエイラが答える。
ふふっ、照れてるエイラ可愛い。
「決まりだね。ささ、着替えて着替えて」
ハルトマンさんにせかされながら、私たちは背中合わせでナース服へと着替えていく。
後ろから聞こえてくるエイラの衣擦れの音が、私の胸をドキドキ高まらせる。

「ねぇ、エイラ。着替え終わった?」
「あ、ああ……」
「じゃあ、一緒に振り向こう? せーの……」

振り返った私の目に映ったのは、顔を朱に染めた青衣の天使さんだった。
帽子の下の、私より薄くて長い銀色の髪は束ねてあって、普段のエイラとはまた違う魅力を感じる。
早い話が、すごく可愛い。

「サーニャ、その……似合っててカ、カワイイゾ」
「ありがとう。でもエイラのほうが私よりずっと可愛いわ」
「そ、そんなわけないだろ……バカ」
そう言ってさっきより一層顔を真っ赤にさせ、俯くエイラ。
そんなエイラの表情を見てたら私も、胸がドキドキしてくる。
「うんうん。私のにらんだ通り、2人とも良く似合ってるよ。あっ、そうだ。サーにゃんにはこれを貸してあげる」
ハルトマンさんは軍服のポケットから聴診器を取り出し、それを私に差し出してくれた。
「えっと、これは……?」
「へへ、使わなくなった聴診器を女医さんから貰ったんだ。それで、エイラのこと診察してあげたら?」
と、私に悪戯っぽく微笑みかけるハルトマンさん。
”私がエイラを診察”……? なんだかとても心を揺さぶられる響きだ。

「それじゃ、私はこれで。次は宮藤たちのとこに行こっと。あとはごゆっくり~」
そう言って、ハルトマンさんは私たちの部屋を後にする。
「お、おい! 待てハルトマン! 診察ってどういう意味ダヨ……へ? な、何やってるんだサーニャ……」
再び2人きりになった部屋で、私はエイラに迫り、彼女のナース服のボタンに手をかけていく。
「ねぇエイラ、お医者さんごっこ、しよ?」
「お、お医者さんごっこ……?」
「うん。私がお医者さんでエイラは患者さん……診察するからベッドに座って」
私は、ベッドに座ったエイラのナース服のボタンを2つほど開けて、彼女の首元に聴診器をあてる。
「うん。どこにも異常はないみたい」
エイラの首のあちこちに聴診器をあてながら、私はもっともらしいことを言う。
「サーニャ、こ、これって何の診察ナンダ……?」
「ふふっ、何だろうね……」
何の診察をしているのか、私自身よく分からない。
ただ一つだけ分かっているのは、私がエイラにもっと触れていたいということ。

一通り首の診察を終えた後、私はエイラのエプロンを脱がし、ボタンも全部外して、彼女の下着を露わにする。
今度は胸の辺りに聴診器をあて、エイラの胸の鼓動を聞いてみる。
「サ、サーニャぁ……」
ドクンドクンと激しく脈を打つエイラの鼓動が、私の耳に伝わってくる。
今、目の前にいるのは、はだけたナース服を身に纏って、顔を真っ赤にしている青衣の天使さん。
そんな状態のエイラを見て理性を保てるほど、私はまだ大人じゃない。

「エイラ……私、興奮してきちゃった……」
私はエイラをぐっと自分のもとに引き寄せて、彼女の唇に熱いキスをする。
「サーニャ……はぁっ……ぁんっ」
キスしただけでいやらしい声を出しちゃうエイラ。
じゃあ、ここを撫でたらどんな反応をするのかな……?
私は、ズボンの上からそっとエイラの一番敏感な部分な部分に触れてみる。
「やぁっ……んっ……サーニャぁ……ひゃぁっ……」
「あんまり大きい声出したら、みんなに聞かれちゃうよ……?」
そう言いながらも私は、一層激しくエイラの敏感なところを撫でる。
「だ、だって……ぁんっ……」
エイラが目を潤ませながら、私のほうを見てくる。
そんなエイラの表情を見てたら、彼女を責めたい気持ちが益々強まってくる。
「エイラ……いっぱい診察してあげるね」
私はエイラのズボンをするすると下ろして、彼女のお尻を揉みしだく。
柔らかさの中にもしっかりした弾力があって、とても気持ちいい。
「すごい、柔らかい……」
「サーニャ……や、やめっ……あぁんっ」
私はそのままエイラをベッドに押し倒して、さっきより激しいキスを交わす。
「サーニャぁ……んんっ」
「大好きよ、エイラ」

――ねぇエイラ、私の知らないあなたをいっぱい見せて……

~Fin~


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