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√10「ロッテ」


私が引いたカードは【ⅩⅩ 審判】だったな。

私は占いの結果を思い出していた。審判は変化を暗示するカードだ。
確かに目の前の食卓に広がる光景は、普段とは違っていた。
いつもの蒸かしたじゃがいもに比べたら相当なごちそうなんだから。
我が隊の食料事情もリーネが入隊して以来だいぶマシにはなったんだけど、だらかってこれはないよな。
私がそんな不機嫌な顔をしているとそのリーネが寄って来た。

「あのエイラさん、お料理お口に合わなかったですか?」
「いやそうじゃないんだケド、だだちょっとトマト苦手でナ」
最近トマトを見るとなぜだか嫌な予感がするんだよな。根拠はないんだけどさ。

「そう言わずに食え好き嫌いは体に良くないぞ、今日は出撃予定なんだからな紅白で景気づけだ」
だから坂本少佐、縁起と食欲は関係ないんだって。

~警報~
警報は正午過ぎに鳴った、予定よりも早いものだった。
出撃準備のため、昼食はお預けとなってしまった。
こんな事なら無理してでも朝食食べておくんだったな。

「監視所より入電、敵はガリア方面より進攻、グリット東47地区高度一万二千」
「今日の搭乗割はバルクホルン、エイラ、ペリーヌと私だったな各自準備はいいか!」
『はい!』
「その他の人は基地にて待機して、いいわね」
『はい!』

「みんなしっかりね、おいしい紅茶を入れて待ってるわ」
「ああ楽しみにしてる」
ミーナ隊長と坂本少佐の会話を無視してペリーヌは足早にハンガーへと向う。私もそれを追った。

「早く済ませてお茶でも飲もうゼ」
「そんなの当然ですわよ」
やばいなんかよけい怒らせた、今のは私が悪かったかな。
ペリーヌも朝食あんま食べてなかったしな空腹で怒りっぽいのも当然か。

~出撃~
坂本少佐、バルクホルン大尉、ペリーヌ、私達四人はドーバー海峡に向け飛び立つた。

「坂本少佐、少佐の御背中はわたくしがお守り致します!」
「ちょっと待てヨ、ペリーヌおまえが勝手に隊列決めんナ」
「でっですけどこのメンバーならわたくしは後衛かとてっきり……」
「確かにそうだが、それで少佐どうする」
「そうだな……」

そして私は……

★バルクホルン大尉とロッテを組む事になったんダナ。
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