第17手 熱いまなざし・じっと見つめる
「・・・美緒。」
「ん、なんだ?」
「・・・その、そんなに見つめられると恥ずかしいのだけれど・・・」
マグカップ2つを片手に部屋にやってきた美緒。
美緒は、そのまま組んだ両手の上にあごを乗せ、ニコニコと私を見つめている。
「いいじゃないか。ミーナは綺麗だからな。ちょっと見蕩れさせていてくれ。」
「み・美緒!!」
思わず声が出る。頬が紅く染まってしまうのが分かる。
それでもめげずに、きっ、と美緒を睨む。
「・・・・・(ニコニコ」
「//・・・っ!」
「・・・・・(ニコニコ」
「////・・・っっ!!!?」
・・・けれど、美緒ときたら相も変わらず子供みたいな無邪気な笑顔を向けるばかり。
耐えきれなくなった私は視線を逸らしてしまう。
顔から湯気が出るんじゃないかと思うくらい、顔が熱い。
恨めしそうな視線を向けても、美緒は「ん?」と不思議そうな顔をするだけで、視線を外してくれようともしない。
自分がどれだけジゴロっぷりを発揮しているかちっとも理解していない美緒はこんな事まで言い出した。
「・・・ミーナ。」
「な・なんですか?」
「照れてるミーナも綺麗だ。」
「////・・・ボンッ!!!!」 Fin