voices


ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンで~ス。
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
そこ、夜間哨戒のついでとか言うナヨ? 今日だけダカラナ?

「今日だけ、なの?」

いや、そんな事は無いト、思ウ……。
さてト、この番組ではリスナーの皆様からお手紙を募集しているンダナ。
今回も一通来たゾ。ええっト……匿名希望、十代ガリアの女子。何だか普通にカミングアウトしてる気もスルゾ。
まあイイヤ。早速読むゾ。

『わたくしにはとっても大切なひとがいます。
そのひとは夜間戦闘に秀でていて、エースとして活躍しています。
彼女とは国も違い、戦う場所も違うので、いつも応援していたいけど、
あんまり応援し過ぎると彼女の邪魔になるんじゃないか、
恋愛してると戦闘にも悪影響が出るんじゃないか、
それならいっそ別れたほうがいいのではないかと思ってしまいます。
でも、わたくし、彼女のことは大好きなんです。
もう、自分でもどうしていいかわかりません。
わたくしは、どうしたらいいでしょうか?』

……何だか自分で名前言ってる気もするゾ。大丈夫カヨ?
まア、この手の質問には決まった答えが有るんダナ。ズバリ、言ってもいいカナ?

恋愛して戦闘が出来なくなる様な人だったら、 彼女のウィッチとしての能力は、最初から無いナ!

違うカ? 恋愛してるから戦えない、戦闘能力が落ちたって、それはウィッチとしてまずいダロ?
例えばダゾ? 「私、ペリーヌが好きだからネウロイを撃てない!」なんテ……

「エイラ、匿名匿名」

あ、しまッタ。ゴメンな、匿名希望のペタンヌ。ああもう匿名でも何でもナイナ。まあイイヤ。

まあとにかク、訓練でも任務でも戦闘でモ、それ以外でもそうだけド、恋愛が絡んでどうのとか言う人居るヨナ?
それがプラスになるなら全然オッケーだけド、もしすっごいダメになる様だったラ、ウィッチでなくてモ、
何やってもダメな感じスルゾ。
例えば、ウィッチじゃなくて……街の花屋の娘が「今、恋に夢中で注文間違えてお釣りも間違えちゃった」トカ……。
それ単にのろけ過ぎって言うカ。恋する乙女って感じは良いと思うけド、花屋の仕事自体はあんまり出来てない訳ダロ?

「確かに」

ましてやネウロイと戦ってるウィッチがそんな体たらくだったラ、戦闘云々の前に命が危ないゾ。

「そうだよね、エイラ」

だよナ、サーニャ。
恋愛は恋愛、戦いは戦いで、きちんと分けていけば良いんだヨ。
もしそれが融合してプラスになるのなラ、もっと良い事になるト、私は思うゾ。
頑張れ、匿名希望サン。

「エイラ、もうばれてる」

あうッ……ホント、ゴメンナ。
では今夜はこの辺で。最後に「サーニャのうた」を聴きながらお別れデス。

end



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