delightful
ハ~イ今夜も「STRIKE TALKING RADIO」始まりマシタ~。
DJ兼MC、パーソナリティのエイラ・イルマタル・ユーティライネンでス。皆聴いてるカナ?
この番組ハ、サーニャのレーダー魔導針を通しテ、全世界の悩めるウィッチに秘密のラジオとしてお伝えしているンダナ。
夜間哨戒のついでじゃないカラナ?
さてさテ、今夜はナント素敵なゲストをお招きしてるんだゾ! 勝手に付いてきたとかそう言うんじゃない……カラナ。
今夜のスペシャルゲスト、ナント二回目、501JFW「STRIKE WITCHES」隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐デス! 拍手ゥ!
ぱちぱちぱちぱち~
「こんばんは。また突然でごめんなさいね」
「人が多い方が楽しいですから」
「ありがとう、サーニャさん」
ホント、今回もありがとナンダナ、ミーナ中佐。
一応聞くけど今回のゲスト出演について、何か言いたい事とか伝えたい事とか、有るカナ?
「坂本少佐は私のですから」
またそれカヨ~。
「ロマーニャの504JFWの方でまたも動きが……」
「美緒は私のですから」
もう分かったカラ! 何度も言わなくて良いカラ!
「大切な事なので二回言いました」
「お約束、って事ですねミーナ隊長」
「お約束……そうね、強いて言えば愛よ愛! みなぎる愛! ひとは愛が無くては……」
えーっと熱弁の途中で悪いケドお便り行くゾ。
まずは……ロマーニャの匿名希望十代女子さんから。
『恋人とのキスがうまくいきません。
私は私なりに頑張ってるんですけど、どうも長く出来なくて。息が詰まるって言うか。
エイラさん、どうすれば良いですか?』
微妙に漠然として難しい質問ダナ。ミーナ中佐はどう思うカナ?
「そうね。その子、キスが苦手なのかしら?」
そんな感じに読めなくもナイナ。
「キスはね、長さじゃなくて、上手かどうかで決まるのよ。上手いキスが出来るかどうか」
「上手い、キス……」
サーニャ、何で生唾飲み込んでるンダヨ……。
「そうよ、サーニャさん。キスを上手にすれば、時間なんてあっという間に過ぎて行くのよ? 分かったかしら」
「は、はい! ありがとうございますミーナ隊長」
サーニャが質問したんじゃないダロー! 何顔真っ赤にしてるんダヨー! ミーナ中佐もその誇る様な笑みヤメロー!
と、とにかくこの質問解決って事デ。とりあえず、ここで「サーニャのうた」ドウゾ~。
ひとまず和んだところで今夜最後のお便り。ラジオネーム「砂漠のとある鳥」さん。
オッ、アフリカからダゾ。
『私には好きな人が居るんですが、この前食事の席で
「お前には1番素の私が出せるんだよなぁ~」と言われました。
これはどう解釈して良いんでしょうか? 分かりません。
エイラさんならどうしますか? 教えて下さい』
これは、どんな状況で、相手からどんな態度で言われたかによるだろウナ~。
ミーナ中佐はどう思うカナ?
「一瞬心ときめくけど、冷静に考えると都合の良いただの友達って感じもするわね」
ちょっと毒舌チックだけどそう言う解釈もアリダナ~。ちなみにサーニャは?
「エイラと同じ。時と場所と場合と態度によると思う」
ナルホド。
「でも、もっとポジティブに考える事も出来るわよ。
その人の前では素が出せる、って事はつまり『信頼できる仲』と言う訳でもあるでしょう?」
オオ! 流石ミーナ中佐! 良い事言ウ!
「そうよ、その通りよエイラさん。つまりはその先も有る……って解釈で良いのかしら?」
エッ、最後疑問形?
「希望を捨てずに、接していけば良いと思う……」
サーニャが無難にまとめたゾ。
てか何カ、今夜のミーナ中佐は微妙に飛ばしてる気もしなくないゾ。
「あら、何言ってるのエイラさん。気のせいよ気のせい」
なら良いんだけど。
「そうよ。だから、美緒は私のなの♪」
意味分かンネー! 今夜も結局ぐだぐだダ~!
「では今夜はこの辺で。
最後に、ゲストのミーナ中佐の「リリー・マルレーン」を聴きながらお別れです。また来週」
エッ、最後サーニャがシメ? また来週っテ……
end